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2015/05/10

抜群の色彩美の異色西部劇

血と怒りの河 [DVD] - テレンス・スタンプ(出演),カール・マルデン(出演)

しばらく前に NHK のプレミアムシネマで放映されたものを録画して鑑賞したのですが,普通の西部劇とはだいぶ違います.主演はイギリス人俳優.舞台俳優出身ではないか思われる抑制のきいた心理表現が光ります.こういう演技は西部劇に出てくるアメリカ人俳優にはなかなか見出し難い.強いて言えば,OK コラルの銃撃戦を描いた作品の一つ “荒野の決闘” でワイアット・アープを演じたヘンリー・フォンダが一番かなぁ?

ストーリーは西部劇としては異色のものながら,途中まで見るとその後のストーリー展開は容易に想像がつく単純なものです.自分の属する民族への帰属意識と,それとは相容れない育ての親への忠誠心に心を引き裂かれる若者の話ですから,結末は悲劇と決まっています.

この映画を見てすぐに気付いたことは,プリントの美しさです.特に色彩が素晴らしい.これほど美しい色彩の西部劇はそうそうありません.この映画が撮られたのは1967年か1968年なので,もう50年ほど前の映画です.スクラッチが一切無く,音声トラックも非常に良いので(古い邦画のひどい音声トラックとは大違い),きっと周到なリマスタリングが行われたのでしょうが,それにしてもこの色彩の美しさはどうしたことでしょう?特に彩度の調整が絶妙です.派手すぎず,しかし渋すぎず.私はストーリーを追うことを忘れ,色彩の美しさを楽しむことに意識を集中させてしまいました.

この映画ではアメリカとメキシコの国境を流れる河が重要な舞台装置になっています.お決まり通りであれば,これは Rio Grande のはず.その名前は出てこなかったのですが,エル・パソという地名は出てきたので間違いないと思います.この川の両岸の風景が大変美しく描かれていて,その映像美を楽しめます.撮った監督が映像美にこだわる人だったのだろうと想像しています.

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