古代の闘技場でオペラ
これも一昨日ポストした街の風景.何と古代ローマ時代の円形闘技場です.円形闘技場とは,その中で剣闘士(Gladiator)どうし,あるいは剣闘士と猛獣を戦わせ,それを大勢の市民に見物させるというもので,古代ローマでは広く親しまれた娯楽です.従ってローマ帝国の域内はおろかその属国においても数多く建てられ,中には今でも残っているものがあるというものです.
映画 “グラディエーター” を見るとその様子がわずかにわかりますが,闘技場の地下が準備室になっており(歌舞伎でいうところの奈落),剣闘士や猛獣はそこから木製の人力エレベーターで闘技場に現れる仕掛け(歌舞伎でいうところの迫(せり))になっていたようです.これはローマ市内のコロッセオを見るとよくわかりますが,そこまで残っている闘技場はほとんど無いでしょう.
ちょうど夏のオペラ・シーズンを迎え,二日に一度の割合で円形闘技場の中でオペラが上演されています.これを目当てにやってくる観光客が多く,空港にも巨大なポスターが掲示されていました.夕暮れ時から開場され,暗くなりはじめるころに開演します.終わるのは夜もかなり遅め.闘技場の周囲にはたくさんの大道具が無造作に置かれ,まるで何かのテーマ・パークのようでした.
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