火球!
昨日は冬至でした.昼間の長さが一年で最も短くなる日,なので日の出も最も遅い日,かというとさにあらず.なぜかというと,うまく説明できないのでこちらの解説記事をご覧ください.
そういうわけで,毎朝私が家を出る6時過ぎは,この季節では薄明が始まったころ.駅まで歩いているうちに空が次第に白んでくるという時間帯です.
冬至の昨日,家を出て2,3分,団地の境界を出るあたりで,東北の空に明るい恒星を見つけました.最初は人工衛星かと思ったのですが,ゆっくりとでも動いていないので ISS である可能性は即却下.では一体何だろう?と思ったのですが,星座を確認するには空が白み過ぎていてどの星座の星かわかりません.きちんと見えているのは明けの明星と火星と木星くらい.そのような空の明るさの中で見える星は1等星かそれよりも明るい星のはず.星の色も青白く見えたので,冬の明け方の東北の空ということで,こと座のヴェガと仮置き.
と,そのとき,0.2-3秒くらいの間の出来事だったのですが,青白く,非常に明るく輝く流星が視界の中を流れていきました.流れる途中で爆発的に明るくなりましたが,流星痕は残らず.特徴的だったのは流れる速度が非常に速かったこと.流星の中には非常に明るく火花を散らすようにゆっくりと流れる火球と呼ばれるものもあるのですが,今回のこいつは非常に速かった.地球の公転・自転の速度に対して逆向きに飛び込んできたのかもしれません.明るさは火球クラスと言ってよいと思います.
12月15日がピークとされていたふたご座流星群のはぐれ者だったのでしょうか?ちょっと得した気分で一日を始めることができました.
| 固定リンク | 0
« 黄色い実もあるよ | トップページ | 冷え込み »
「天文・宇宙」カテゴリの記事
- 紫金山・アトラス彗星が見えた!(2024.10.13)
- 暑い夕方の月(2024.09.06)
- 酷暑の果てのずっと先(2023.07.07)
- 地球照,宵の明星,木星(2023.02.22)
- 掩蔽直前の天王星とターコイズフリンジ(2022.11.09)
コメント
件の明るい恒星はヴェガで間違いありません.Stellariumで調べて確認しました.
投稿: 俊(とし) | 2015/12/23 12:50