IOC List v6.1 改訂の特徴
昨日,IOC List v6.1 を基にした Refsort/Ruby の辞書ファイルをアップロードしました.今回の改訂版には,科が 241,属が 2,284,種が 10,769,そして亜種が 20,601 含まれています.
前回 v5.4 では,科が 241,属が 2,282,種が 10,765,亜種が 20757 含まれていました.これらの数字の比較から明らかなのですが,今回の改訂では,亜種が 150 亜種ほど削減されています.実際,IOC の Website で “Subspecies Updates” のところを見るとわかるのですが,これまでの改定時よりも大幅に多数の “DEL” すなわち亜種の削除が行われています.これは一言でいうと最新の研究成果を反映させたためということに尽きるのですが,どうやらこれまで亜種に関して緩めに採録していたのを,他の代表的なリストと歩調を合わせるべく,同程度の厳しさで採録するよう見直していくためであるようです.この Website の Notes を見ると “Treat as monotypic” などという記述が目立つのはそのためです.
削除すべき亜種の数が多いため,一度の改訂で全てを見直すことはできず,これから数回に分けて改訂時ごとに亜種を減らしていく方針のようですから,IOC List v6 系列は,亜種に関しては改訂時ごとに注意を払う必要があります.
それ以外の改訂は軽微なもので,特に日本産鳥類に関しては目立った影響は無いようです.全体を俯瞰するにはやはり Excel で作られた Master List を眺めるのが良いと思います.和名を追加した Master List をいつものように Microsoft One Drive 上に作った Archive にアップロードしてありますので,どうぞご利用ください.
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