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2016年5月

2016/05/29

デルフト焼のSafety Demonstration

先週,KLM Royal Dutch Airlines の飛行機に初めて乗ったのですが,びっくりしたのはその “Safety Demonstration” です.なんと,手描きのデルフト焼きのタイルに描かれたイラストによるアニメーションで全て統一されています.このビデオの最初と最後に使ったタイルがどれくらいの数に及ぶかがわかるシーンが出てきますが,おそらく 24コマ/秒 * 2分40秒 = 3,840枚 という膨大な数のタイルが手で描かれ,焼かれたことになります.

このビデオは一見の価値がありますので,ぜひご覧ください.

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2016/05/28

個人番号カードで印鑑証明

以前このブログで個人番号カードを取得したことをお伝えしましたが,ようやくカードの出番がやってきました.ある手続きのために印鑑証明を取得する必要が出てきたのですが,このカードがあれば,従来のように居住地の市役所などに出かける必要はなく,全国のコンビニで取得することができます.

私は,居住地とは異なる市の駅前のローソンでやってみました.まず店内のコピー機のところに行きます.画面のメニューに “行政手続き書類” などというメニューがあるので,それをタッチ.さらに “印鑑証明” を選択し,それからコピー機の所定の場所に個人番号カードを置きます.非接触通信で情報のやり取りをするようです.暗証番号の入力を求められるので入力.印刷前には料金を入れるよう指示されます.印鑑証明は一通150円.安いです.お金を入れると,印鑑証明書がコピー機から出てきます.さらに領収書が出てきて一連の操作は終わりです.

画面をタッチしてから次の操作の画面に移るまでが間延びしており,これは通信や認証に時間がかかっているためと思われますが,あまりサクサクと動く感じではありません.コピー機が混んでいるときにはちょっとやりにくい感じです.しかしどこのコンビニでも証明書を引き出せる利便性は非常に高く,料金が低廉であることもあって,もう市役所に行くことはないのではないか,と思えるほどです.

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2016/05/07

重連名種を調べる

IOC List v6.2 がリリースされ,和名追加版をリリースしたばかりですが,辞書ファイルを編集いていると,いろいろと気づきがあります.その中の一つが,名前の連なりです.どういうことかというと,属名と種小名が全く同じものがけっこうあるのです.さらに,その種に亜種がある場合には,当然のことながら種小名と同一の基亜種名があるので,属名,種小名,基亜種名という3つの名前がすべて同一という亜種が存在します.これらを “重連名種” と呼ぶことにしましょう.

IOC List v6.2 でそのようなものをリストアップしたものが以下です.

基亜種の学名 種の英名 種の和名
Anhinga anhinga anhinga Anhinga アメリカヘビウ
Milvus milvus milvus Red Kite アカトビ
Buteo buteo buteo Common Buzzard ヨーロッパノスリ
Jacana jacana jacana Wattled Jacana ナンベイレンカク
Gallinago gallinago gallinago Common Snipe タシギ
Limosa limosa limosa Black-tailed Godwit オグロシギ
Alle alle alle Little Auk ヒメウミスズメ
Bubo bubo bubo Eurasian Eagle-Owl ワシミミズク
Apus apus apus Common Swift ヨーロッパアマツバメ
Amazilia amazilia amazilia Amazilia Hummingbird チャムネエメラルドハチドリ
Coeligena coeligena coeligena Bronzy Inca ブロンズインカハチドリ
Colius colius colius White-backed Mousebird セジロネズミドリ
Suiriri suiriri suiriri Suiriri Flycatcher スイリリハエトリ
Manacus manacus manacus White-bearded Manakin シロクロマイコドリ
Tchagra tchagra tchagra Southern Tchagra マユジロヤブモズ
Pica pica pica Eurasian Magpie カササギ
Pyrrhocorax pyrrhocorax pyrrhocorax Red-billed Chough ベニハシガラス
Riparia riparia riparia Sand Martin ショウドウツバメ
Regulus regulus regulus Goldcrest キクイタダキ
Troglodytes troglodytes troglodytes Eurasian Wren ミソサザイ
Calliope calliope calliope Siberian Rubythroat ノゴマ
Phoenicurus phoenicurus phoenicurus Common Redstart シロビタイジョウビタキ
Oenanthe oenanthe oenanthe Northern Wheatear ハシグロヒタキ
Cinclus cinclus cinclus White-throated Dipper ムナジロカワガラス
Petronia petronia petronia Rock Sparrow イワスズメ
Quelea quelea quelea Red-billed Quelea コウヨウチョウ
Amandava amandava amandava Red Avadavat ベニスズメ
Coccothraustes coccothraustes coccothraustes Hawfinch シメ
Pyrrhula pyrrhula pyrrhula Eurasian Bullfinch ウソ
Chloris chloris chloris European Greenfinch アオカワラヒワ
Carduelis carduelis carduelis European Goldfinch ゴシキヒワ
Icterus icterus icterus Venezuelan Troupial ムクドリモドキ
Curaeus curaeus curaeus Austral Blackbird ミナミムクドリモドキ
Melanodera melanodera melanodera White-bridled Finch ノドグロシトド
Diuca diuca diuca Common Diuca Finch ジュウカチョウ
Cardinalis cardinalis cardinalis Northern Cardinal ショウジョウコウカンチョウ

これらのうち,タシギカササギは有名なので,学名のトリビアとして知っている人も多いと思いますが,中には IOC の新しい分類で属名が変更になり,重連名となったものもありますので,戸惑う向きもあるのではないかと思います.

学名はラテン語の文法に従わなければならないため,語尾の格変化などけっこうややこしく,IOC List でも語尾変化の誤りを訂正するための変更がいまだに続けられています.重連名になるためにはラテン語としての文法上の条件も整わなければならないため,やたらに数が出るわけではないのは,こういうところに制限があるからだと私は考えています.

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Ubuntu 16.04 LTS に乗り換えました

Windows 10 に乗り換えるのと同時に,ワークステーションの OS を,Ubuntu 15.10 から 16.04 LTS に乗り換えました.今回の版は LTS (Long Term Support) なので,少なくとも2年間は使い続けることができます.まあ,その間にはいろいろと新しい機能や枠組みの変化があって,新しい版に乗り換えざるを得なくなると思いますが,それでも,長期間のサポートが受けられる保証があるのは心強いことです.

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LTS では大きな冒険はしないというポリシーなので,それまでの最新版 15.10 と比べて特段の変化は感じられません.C コンパイラPython などの言語系,GNOME デスクトップアプリケーションはそれなりに細かくバージョンが上がっていますが,いずれもバグフィックスのレベル.

一方,今回はハードウェアを換装し,これまで Windows を載せてメインマシンとして使ってきた CPU とメモリ,そして WHS2011 マシンで使っていた SSD を流用し,ハードウェアのグレードアップを行いました.SSD の威力は素晴らしく,ブートマネージャの GRUB の画面からログイン画面が出るまで 5 秒とかかりません.これは本当にすごいことです.

このワークステーションの使い道は,以前はデータ処理,信号処理アルゴリズムの開発などだったのですが,すでにそのような動機は失ってしまい,最近ではもっぱら自分史を LaTeX でタイプセットしながら書き進めるためのプラットフォームと化しています.

今から30年前,世の中に出て間もない TeX-83 を VAX-11/VMS 上で使っているときには,1ページ,また1ページとタイプセットが進んでいく様子を VT100 の画面で見ることができたのですが,今では自宅のパソコンの能力で,100ページくらいのタイプセットが1秒とかかりません.この30年間のハードウェアとソフトウェアの進歩は本当に恐ろしいくらいです.

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2016/05/04

Windows10に乗り換えました

特に必要性は感じていなかったのですが,Windows 7Winodows 8 系列のライセンスからの無償アップグレードの期限が7月下旬と近づいてきていること,新しいハードウェアへの換装を計画していたこと,そしてまとまった時間が取れるのが5月の連休くらいしかないことなどから,ハードウェアの換装と Windows 10 へのアップグレードを一気に敢行しました.

Win10_desktop

ただし今回インストールしたのは Current Branch Build 10586 という昨年11月にリリースされた安定版で,最新の Preview 版ではありません.これは何よりも安定性を重視したためです.したがって,Windows 10 の目玉機能のいくつか,例えば Cortana はまだその機能を十分には発揮していないようです.

また,新しいブラウザの Edge は非常に高速できびきび動くものの,メニューや各種機能を使おうとするとメニュー階層を降りるのに何度もクリックしなければならないため,なかなか慣れることができません.しばらくは Internet Explorer 11 と併用して慣れていこうと思います.

一方,ハードウェアは最新の Skylake Core-i7 に換装し,かつ値段が下がったメモリは,夢の DDR4 32GB を実装しました.これでどんなに大きな画像ファイルをレタッチしても,メモリ不足になることはないはず.また,システムファイルはこれまで使ってきた SSD を流用してインストールしましたので,相変わらず高速起動でアプリケーションもきびきびと動きます.

さらに,いくらスタートボタンが復活したといっても,使いにくさは相変わらずなので,これまで Windows 8.1 でもさんざんお世話になってきた Classic Shell をインストールし,Windows 7 時代のインターフェースで快適にショートカットを使えています.

Windows 10 は夏ごろに大規模なアップデートが予定されているので,それによってかなりの機能が補充されることを期待しています.それまではライセンスが新しくなった Windows 8.1 として使っていくつもりです.

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