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2017/01/01

謹賀新年2017

Happynewyear2017

皆様,明けましておめでとうございます.本年も皆様にとって良い年でありますように,お祈り申し上げます.例年通り,昨年一年を振り返り,今年の展望について思うところを述べさせていただきたいと思います.

さて,昨年は私にとって災厄の年だったと言ってよいと思いますが,振り返ってみましょう.

まずはお正月です.母親が亡くなった後,高齢の父親は自分で身の回りの世話ができなくなりつつあるにも関わらず,独り暮らしを主張して施設に入るのを拒否していました.しかも,一昨年の秋に自転車で転んで骨折,入院して手術を受けた後だったので,お正月くらいはと思って私が帰省して父と二人でお正月をやることにしたのです.

おせちを近所の大型スーパーにインターネットで頼んでおいたのですが,お雑煮くらいは自分で作らないとお正月にならないと思い,12月に入ってから自宅で2回くらい作り方の練習をしました.

年末,帰省してみると,案の定冷蔵庫の中は汚れており,賞味期限を数か月も過ぎた食材が大量に残っていて整理するのに苦労しましたが,大晦日まる一日をかけて,何とかお正月の準備が完了です.夕方おせちを受け取りに行き,夜は親戚から届いた牛肉ですき焼き.一日中炊事や汚れていた台所の整理をしていた感があります.

元旦,前日に取っておいた一番だしを使ってお雑煮を作ります.自宅で練習してきた甲斐があってまあまあの出来.母親のお雑煮の味に近いものができたと思います.お雑煮を食べた後は父親と二人でおせちのお重をつつきます.

初詣に行ったり墓参りをしたりしてお正月の二日間はあっという間に終了.私が帰った後2,3日分のおかずになるように,鍋いっぱいの筑前煮を仕込んで疲れた体で帰りました.

と,ここまではまだ良かったのです.本番は熊本で地震が起きてからでした.

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4月中旬,桜の花が終わったころ,熊本で地震が起きたというニュースを聞いて慌てて電話してみると,瓦が落ちたり家の中のものが倒れたりしているようです.とりあえず近くの避難所に行くように伝えます.翌日夜にさらに強い地震が起きて,これで瓦がさらに落ち,壁もひびが入って雨漏りがするようになってしまいました.父親は避難所から家に通って片付けなどをしていたようですが,私の妹が電話で知り合いの不動産屋に手配して,屋根にシートをかけてもらうことにしました.

しかし高齢者が一人で長期の避難所暮らしをするのは無理だと判断し,数日後に運航が再開された飛行機で家人が熊本に飛び,通院していた病院に診断書を書いてもらったり,近所へ事情を説明したりしながら,必要最低限の荷物をまとめて私の家まで連れて帰ってきました.余震が続く中,半壊状態の家に寝泊まりしながら良くやってくれたと思います.

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もともと脳梗塞の後遺症で短期記憶が非常に衰え,さらに見当識障害も散見される状態だったので,急に環境が変わるとどうなるか心配でした.しかし時間はかかりましたが,我が家の間取りや周辺の様子に慣れ,新しい病院やデイサービスに通うようになり,次第に当地での生活に慣れていきました.途中記憶が混乱して取り乱すことがあったりしましたが,今はどうにか落ち着いています.この間,私たち夫婦の生活は一変し,特に家人への負担は今でも続いているので,いずれ対策が必要だと考えています.

私のほうは,熊本市の被災者に対する各種支援制度・施策の情報を集め,何通も申請書を取り寄せては書き,熊本の銀行の一つだけある東京支店に何度も通って,保険金,各種税金や医療費の減免の手続きを行い,さらに見舞金・義援金などを受け取れるように努めました.

妹のほうは不動産屋に依頼して罹災証明の申請を行ったり,自宅以外の壊れた不動産の修理を手配したりしていました.半壊以上の建物は市の費用で取り壊してくれることになったのですが,その前に荷物を運び出さなければなりません.秋になってからですが,まず妹が帰省し,親戚に手伝ってもらいながら実家の大半の荷物を整理・処分してくれました.その後晩秋のころに私が帰省し,残った荷物の整理と処分を行い,家の中を空っぽにしてきました.取り壊し自体はまだだいぶ先になるようですが,これで最も頭が痛かった実家の整理はほぼ完了しました.

今後は父親の住民票を移し,あちこちと住所変更の手続きをすることが残っています.さらに最終的には,父親を介護施設に入れることも考えなければなりません.まだ二仕事くらい残っているという感じです.こんなわけで,地震がきっかけとなって実家の整理まで行うことになったのですが,いずれやらなければならなかった事も多く,一度に集中してできてかえって良かった面もありました.

今回改めて思ったのは,日本はどこに住んでいても自然災害から逃れられないこと,しかし日ごろの備えをしっかりしておけば,被害を最小限に食い止め,復旧にも支障が少ないことです.残念ながら熊本は行政も住民もここ数百年の間大地震の記憶が無く,そのためにこの地域には大きな地震は来ないものと高を括っていたフシがあります.地震への備えも首都圏に比べると非常に手薄でした.これを教訓に,全く歴史的記憶のないところであっても,地震への備えを行うことが必要だとしみじみと感じました.

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さて,一昨年に還暦を迎え,昨年61歳に達しました.引き続きシニア社員として少なめの給料で現役時代と全く同じ仕事をしています.昨年は 同一労働同一賃金 が政策イニシアティブとして脚光を浴びた最初の年ではないかと思いますが,定年を迎えたというだけで労働内容は変わらないのに賃金だけがドンと落ちるという今の制度は,明らかに年齢による差別で,今日の欧米では見られないものです.これはおそらく,学校卒業と同時に始まる一斉採用,年次人事とセットになった日本の悪しき慣行で,戦前の国民総動員体制が始まったころから,軍の人事制度を見習って始まったのではないかと想像しています.

仕事の中身に関して言うと,ここ2年ほど取り組んでいた仕事がようやく実を結び,昨年末に一つの区切りを付けることができました.まだ残務は残っていますが,いずれも他人に引き継ぐべきものですので,私の役割は収束です.非常に疲れる厳しい場面もありましたが,いろいろと新しい経験もできて,今は非常に満足しています.

今年は秋になると62歳を迎え,厚生年金のうち報酬比例部分というものがもらえるようになります.その後,いつまで会社勤めを続けるのか,悩み始めています.経済的な安心感を得るためには,出来るだけ長く働き続け,老後の資金を貯めておくのが望ましいのですが,そうすると元気なうちに老後を楽しむ時間がその分減ってしまうというジレンマがあります.どのあたりでバランスをとって見切るのかが難しいところ.来年の今頃はどうしているでしょうか?


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昨年も海外出張は多めでした.まず2月には久しぶりに台湾を訪れ,初めて新幹線に乗って台南まで足を延ばしました.3月には台北を訪れましたが,気づいたのは,10年位前に比べるとやたらと日本語の看板が増えていたこと.日本人観光客が増えたというよりは,日本の流通や外食産業が台湾に進出し,それらが台湾の人たちにも受け入れられているということだと思います.台湾で日本のラーメンや牛丼が流行るとは思ってもみませんでしたが,これは東南アジア全体について言えることなのかもしれません.

欧州にも何度か行きました.特定の仕事の継続で,毎回ほとんど同じ場所に行くだけになっていたのでやや飽きてきましたが,相変わらずワインと食べ物は素晴らしく,それだけが楽しみで時差に苦しみながらも長時間のフライトに耐えてきたというのが本音です.

アメリカには一度だけ行きましたが,ちょうど大統領選挙の投票日の夕方に入国.ホテルの部屋でテレビを見ていると,夜通し開票速報をやっていて,トランプ氏がどんどん接戦州を獲っていくのを見てあっけにとられ,こりゃあ大変なことになったなと思わざるを得ませんでした.テレビのコメンテータたちも皆ばつが悪そうな感じで開票結果を分析していました.アメリカのインテリたちが総じて敗北感を味わった一日だったのではないでしょうか?


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昨年は,久々にPCのハードウェアを総入れ替えし,かつバックアップ体制を抜本的に変えようと試行錯誤を開始した年です.Windows 10 に関しては,無料アップグレード期間が終わるひと月ほど前に,満を持して刷新したハードウェアにクリーンインストールし,さらに夏には Redstone 1 と呼ばれる大型アップデートを適用して今に至っています.

Windows 10 は歴代の Windows の中では突出した安定性を誇る素晴らしい OS だと思いますが,Windows 8 で失敗作ながら導入された新しい UI は,Windows 10 になっても相変わらず耐え難く使いづらいので,Classic Shell と呼ばれるフリーソフトを導入して,Windows 7 と同じ UI にして使っています.これがめっぽう使いやすいので,Windows 8.1 の頃から愛用しています.

昨年4月に Windows Home Server 2011 のサポートが打ち切られたので,それまでユーザデータとシステムイメージの自動バックアップに使ってきた WHS 2011 を廃止し,同じハードウェアにフリーの NAS OS である FreeNAS をインストールして試行錯誤しています.ZFS という最新・最強のファイルシステムが売りなのですが,そのために大量のメモリを要求するのが玉に瑕.しかもバックアップの自動化にはいろいろと設定が必要なようで,自動化にはいまだに二の足を踏んでいます.


昨年は PENTAX から長年待たれていたフルサイズのデジタル一眼レフ K1 が遂に発売されました.評判も上々なので,K3 を愛用中かつレンズ資産もそれなりにある私としては食指が動いているところなのですが,フルサイズ用レンズのラインナップがまだまだ貧弱で,フィルムカメラ時代の固定焦点レンズでは少々役不足.レンズが揃う頃には自分も仕事も辞めて写真を撮る時間もできているだろうと,酸っぱい葡萄状態となっています.


今年も結構長文になってしまいました.昨年も天変地異や世界的なポピュリズムの台頭など,大きな出来事が続きました.世の中はなかなか平安という具合にはいきませんが,今年もどうにかこうにかやっていこうと思っています.皆様も健康第一で一年をお過ごしください.

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