これでも白トビしない
上の写真をご覧ください.初夏の強烈な日差しで明るく輝く白い花を,暗い影をバックにして撮ったものです.ちょっと昔のカメラであれば,暗い背景に引きずられて露出が多めにかかり,白い花はいとも簡単に白トビしてしまうのが常でした.
ところが,この写真は白トビしていないのですよ.真っ白な部分も飽和しておらず,ちゃんと階調が残っているのです.先日ポストした記事では,白トビを防ぐために露出補正を使いましょうと言ったばかりなのですが,最新のデジタルカメラでは,画面全体を非常にきめ細かく,例えば数万箇所も計測し,白トビ,黒ツブレがないように露出を決めることができるようになっており,その場合には,この作例のように厳しい条件でも白トビを防ぐことができるのです.
とは言っても,ぎりぎりで白トビを逃れているので,あまり余裕はありません.レタッチする場合にももう少し余裕が欲しいところです.従って,カメラが高性能の場合であっても,ヒストグラムのチェックは必須ですし,多少の露出補正はほとんど常に必要,また絵作りのためにも露出は意図的に調整するのが良いと思います.
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