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2017年6月

2017/06/25

Refsort/Ruby v2.62 Released

辞書参照型ソーティングフィルターをスクリプト言語 Ruby で実装した Refsort/Ruby の開発を10年以上続けています(例えば新しいほうから順に *1 *2 *3 *4 *5 *6 *7 *8 *9 *10 *11 *12).もう仕様は落ち着いていて機能の追加をするつもりはなく,細々とバグのメンテナンスを行っている状態です.

前回のリリースはつい最近,今年2017年の6月,長年埋もれていたバグが発覚したため,慌ててその部分だけを修正したのですが,これは埋め込みマイルストーンの機能拡張でもやろうかと思って,スクリプトをいじっているうちに発見したものです.

バグの修正後,元々やろうと思っていた埋め込みマイルストーンの機能拡張を実装して未公開版としてリリースし,さらにそのスクリプトを最適化したものを v2.62 としてリリースします.

今回の機能拡張は,2点あります.まず,辞書ファイルの埋め込みマイルストーンの書式を拡張したもので,従来はレベルを表すのに,

#!m >>>>>[....]

などと書いて,レベルが5であると示していたのですが,レベルが深くなるにつれてこの書き方では煩雑になるだけでなく,レベルの視認も難しくなるため,新たに

#!m >5 [....]

という書き方も受け入れることにしました.これがまず第1点.

第2点目は,埋め込みマイルストーンを出力する際に,新たなオプション -M を設け,マイルストーンのレベルに応じてインデントを付けるようにしました.とりあえず,インデントは 半角2文字分/レベル としていますが,ソースコード1か所の修正で簡単に変更できます.出力はこんな感じになります.

[GALLIFORMES; キジ目]

 [Phasianidae; キジ科]

   [Bambusicola; コジュケイ属] # "Gould"

    コジュケイ

[ANSERIFORMES; カモ目]

 [Anatidae; カモ科]

   [Cygnus; ハクチョウ属] # "Garsault"

    コブハクチョウ

    コハクチョウ

    オオハクチョウ

   [Anas; マガモ属] # "Linnaeus"

    オカヨシガモ

    ヨシガモ

    ヒドリガモ

    マガモ

近日中にユーザーズガイドも改訂してアップする予定です.

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2017/06/18

身に沁みるロードムービー

ネブラスカ ふたりの心をつなぐ旅 [Blu-ray] - ブルース・ダーン(出演),ウィル・フォーテ(出演)

ここ数年間私にまとわり付いていた心境に深く入り込んだ,ロードムービーの傑作です.アメリカ映画はロードムービーの宝庫です.その中でも心を惹かれるロードムービーの典型は,ある程度まともな主人公が,理解不可能,あるいはかなりいかれた身内の人間の勝手な行動に付き合う羽目に陥るのですが,共に旅をするうちに,相手の真意,そしてそのやむにやまれぬ心情を知るに至り,その相手に深く共感し和解する,というシナリオが多いように思います.私が最近見た映画のなかでのこれは傑作と言えるものは, “パリ,テキサス” がその代表だと思いますが,人気のある所では,“レインマン” や “ペーパームーン”, “オー・ブラザー!” などがありますし,アメリカ以外では例えばブラジル映画の “セントラル・ステーション” は傑作の一つに挙げてもよいのではないかと思います.

そんな中で,この映画の何が良かったのか?一言でいうと,中年男性が,老いて認知症を患う父親に手を焼きながらも,父親の過去を巡る旅に出るうちに,父親の思いと真意を深く理解し強く共感すると同時に,全く合理的ではないけれどもその思いを叶える行動に出る,というヒューマン・ドラマが実に良いのです.

そして,これは同じような経験をした者でなければなかなかわからないだろうな,という点で観るものを選ぶ映画でもあります.私がそう思うのは,ここ数年この映画の登場人物と同じような経験を続けているからにほかなりません.

認知症の家族の介護は,忍耐力を問われる仕事です.全く不合理,不条理な主張や行動に付き合っていかなければなりません.ときには怒りがこみあげてきたり,大声で叱りつけたり罵倒したりしたくなる衝動と闘わなければなりません.それを毎日繰り返すことの辛さは,経験したものでなければわからないと思います.

この映画の主人公も,当初はそういう思いを内部に溜め込んでいたように描かれています.しかし,父の故郷に一緒に行き,父の旧友の老人たちと会って話をするうちに,父は決して間違ってなどいない,無理難題や不道徳なことを要求しているのではない,むしろ旧友たちのほうがあざとく,父をあざけり食い物にしようとしているということに気づきます.

そして,父がそのために旅に出た半分詐欺に近い宝くじの当選の知らせは,もちろん人を誘い出すためのきわどい嘘で,息子は最初から分かっていたのですが,落胆する父の姿を見てついに息子は父の思いを無条件で支持する行動に出るのです.これが非常に感動的ですが,ピックアップ・トラックと工事用コンプレッサを買ってあげるというのが,アメリカの田舎を象徴していて実に渋い.

父親を演じたのは名優ブルース・ダーン.非常にいい味を出しています.認知症の現実をよく知ったうえで演じているのではないかと思います.この映画の演技でカンヌの男優賞を取りました.監督・演出はかのエリア・カザンアクターズ・スタジオの創設者の一人であり, “欲望という名の電車” の演出で一躍世に出ました.ブルース・ダーンもこの学校の出身者.

息子役のウィル・フォーテは,認知症の父親に手を焼く息子を見事に演じるとともに,終盤,父親の思いを叶えるために行動に出た息子の強い意志を非常にうまく表現しました.

思いのほか良かったのは,母親役のジューン・スキッブ.夫との共通の故郷で,若いころ自分の尻を追い回した男の墓の石にスカートのまままたがり,“ほら,見たかったものを見せてあげるわ” と悪態をつくシーンが最高です.この映画での演技はたくさんの映画賞にノミネートされました.

カンヌでパルム・ドールを争っただけあって,非常に見ごたえがあり,お勧めです.

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2017/06/12

アカンサス開花

もう10年以上も我が家の庭に君臨しているアカンサス.初夏の今頃が開花の時期です.人の背丈ほどもある花柄を垂直に伸ばし,気品ある繊細な花をたくさん付けて目を楽しませてくれます.

Earlysummerhome_jun2017_0025m

植えてすぐのころは葉の茂り方が尋常ではなく,他の植物を圧倒するほどの勢いがあったのですが,ここ5,6年くらいはおとなしくなり,普通の庭園植物となった感があります.それでも,この大きさの花穂を毎年つけるのですから恐れ入ります.

ギリシャの国花となっているくらいなので,地中海世界では昔から様々な図案のモチーフとなってきました.

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2017/06/11

アジサイの色気

かなり以前にも書いたことがあるのですが,やはりアジサイの花には色気がありますね.これも我が家で咲いているアジサイで,ろくに世話などしないものですから,花の付きも良くないのですが,それでも花弁が絶妙な具合に重なり合って,観る者の方に向いている様は,非常に色気を感じます.

Earlysummerhome_jun2017_0016m

ガクアジサイには気品の高さを感じる一方で,園芸品種には色気がたっぷり,しかも花の色は千差万別と来ていますから,なかなか味わいつくせない奥の深さがあります.

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2017/06/10

Refsort/Ruby v2.52 Released

辞書参照型ソーティングフィルターをスクリプト言語 Ruby で実装した Refsort/Ruby の開発を10年以上続けています(例えば新しいほうから順に *1 *2 *3 *4 *5 *6 *7 *8 *9 *10 *11).もう仕様は落ち着いていて機能の追加をするつもりはなく,細々とバグのメンテナンスを行っている状態です.

前回のリリースはつい最近,今年2017年の4月だったのですが,埋め込みマイルストーンの機能拡張でもやろうかと思ってスクリプトをいじっているうちに,私の理解不足から正規表現にバグがあることが発覚しましたので,慌てて応急処置をとったのが今回のリリースです.

幸いなことに,私がこれまでリリースした辞書ファイルを使う限りにおいては,このバグが顕在化することはなく人畜無害なのですが,とにかく明瞭なバグなので修正版をリリースします.

どういう箇所かというと,辞書ファイルを読み込んだり最終的な出力処理を行うときに,埋め込みマイルストーンを探す必要があるのですが,このときに正規表現内でキャプチャと後方参照を使います.その後方参照を文字クラスの中でも使えると誤解していたのが間違いでした.例えば以下のような表現です.

/^(#!m\s*(\S)\2*[^\\2][^#]*)/

ここで \2 というのは (\S) でキャプチャした非空白文字をそのあとで参照するためのものなのですが,これを文字クラス [...] の中でも使えると誤解していました.これは間違いなので,以下のように修正しました.

/^(#!m\s*(\S)\2*(?!\2)\S[^#]*)/

ここで,(?!\2)\S というのがミソで,これは否定先読みという表現.詳しい説明は省きますが,\2 ではない非空白文字一文字を表現したことになり,私が意図したとおりの動作をすることを確認しました.これは Ruby のユーザーズフォーラムで質問し,ある方から親切に教えていただいたので何とか修正できた次第です.

繰り返しになりますが,機能の追加は何もなく,Ruby の最新版 v2.4.1p111 で動作することを確認しています.

また近日中にユーザーズガイドを改訂してアップする予定です.

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2017/06/05

ジューンベリーの実がなった

Earlysummeraroundhome_jun2017_0008m

玄関脇に植えていた木が枯れたので切り倒し,古株の周りを2-3年養生したうえで,新しい木として家人が買ってきたのが,このジューンベリー.鳥の餌になって鳥がたくさん来ればいいなという思惑です.

最初の年はほとんど実を付けなかったのですが,今年は春の花付きもよく,深紅に熟した実がたくさん見られます.葉の緑と実の赤のコントラストが美しく,名前の通り6月の強い日差しに良く映えます.

Earlysummeraroundhome_jun2017_0019m

人間も食べられるそうで,生食,ジャムなどにも適するようです.日本ではまだあまりなじみのない木ですが,これから徐々に流行っていくのではないかと思います.

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2017/06/04

公園を征服したこの花の名は?

わが家の近隣の公園では,この季節にちょっとした異変が起きています.昨年まではそれほど目立たなかったと思うのですが,今年は,タンポポによく似ているが異なる植物が大発生して,見た目にはきれいなのですが,いったいどうした事なのだろうと気がかりになるほど.

Earlysummeraroundhome_jun2017_0003m

調べてみると,どうやらこれはタンポポの親戚のブタナと呼ばれる植物のようです.葉はタンポポと非常によく似ていますが,初夏になっても地面にべったりと張り付いたロゼットのまま.そこから細長い花柄がスーッと伸びて,その先端にタンポポによく似た黄色い花がついています.

群生しているのが特徴で,公園の芝生の中に多数の黄色い花が咲いているのは美しいのですが,今までこんなの見たことないというほどのものです.まもなく定期的な草刈りで刈り取られてしまうのでしょうが,もともと生えていたセイヨウタンポポ,あるいはより正確には外来タンポポ群の開花が終わった後で,それにもまして群生する植物があるとは,思いもよりませんでした.

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2017/06/03

アジサイの季節

初夏も中盤となり,そろそろ梅雨入りの時期となりました.今年はこの時期になっても寒気が入って来ては,雷雨や雹を降らせ,その後には乾いたさわやかな空気を持ってきてくれるのでまだ実感がわきませんが,本来であれば,南アジアから暖かく湿った空気がどっとやって来て,じめじめしてくるはずの季節です.

Earlysummerhome_jun2017_0003m

植物はすでに梅雨のモードに入ってきたようで,初夏の花は大部分が終わり,アジサイなどの梅雨の時期の花が目立ってきました.アジサイは日本原産ですが非常に品種が多く,色の多様性もあるので,なかなか楽しめる花です.

Earlysummerhome_jun2017_0012m

しかし,みんなが花と思っているのは実は萼片だというところがまた面白いところ.我が家には原種となるガクアジサイの株があるのですが,もうかなり花が開いてきており,梅雨入りを待たずして花のピーク時期を迎えそうです.

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