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2017年8月

2017/08/27

秋の空気に包まれた

大陸沿海州から長大な寒冷前線がゆっくりと下りて来て日本海側に大雨を降らせましたが,関東に達するころには雲も厚みを失い,昨日はほんのちょっぴり雨が降っただけでした.関東地方は今朝から完全に前線の北側に入り,乾いた涼しい空気にすっぽりと包まれて快適です.

午前中から日差しに恵まれているのですが,気温も湿度も控えめなので,まさに秋の空気に包まれた感じです.この夏初めての寒冷前線通過だと思います.

というわけで,今日は部屋の物入れの扉を開け放して湿気取り.カメラやレンズも一つずつ収納袋から取り出して埃を掃って虫干しをしました.点検の結果,いずれにもカビが生えていなくてほっとしました.もう10年以上前に購入したレンズもあるのですが,私は防湿庫というような贅沢なものを持っていないので,梅雨から夏の時期には毎年カビのことが気になっています.

よく言われることですが,光学機械のカビを防ぐ最も良い方法は,物入れの奥にしまい込むのではなく,すぐに手の届くところに置いて日常的に使うこと.この場合,汗や手垢は当然付くので,日々の手入れはもちろん必要となり,この日々の手入れによってカビも防ぐことができるというわけです.

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2017/08/20

雨ばかりの夏休み

関東地方の今年の夏は,10年に一度かそれ以上という程度の冷夏だったと後に振り返って言うことになるのではないかと思います.私は本日までの10日間が夏休みだったのですが,日差しを見たのはほんの僅かで,毎日雨に降られるか,どんよりとした曇り空で湿度の高い日が多かったように思います.

天気図を見ると,太平洋高気圧の張り出しが弱く,オホーツク海高気圧が南まで張り出して,いわゆるやませを東北から北関東地方に吹かしている影響が大きいと思います.この北東気流は冷たい海上を吹き渡るうちに海霧を発生させ,それが雲となって日射を遮り,涼しく湿った風を太平洋沿岸に吹き付けます.

毎年の夏や冬の天候がどれほど典型的な「型」に沿っているか否かは,私たちの生活に直結しています.というのも,私たちは知らず知らずのうちに,典型的な型が正常で,それから外れたものには「異常」というラベルを張りがちだからです.毎年8月の天候は実は千差万別,日照りの年もあれば,今年のような梅雨のような年もある,その中間の年もある,それが真実であるはずなのですが,私たちは典型(平均とは限らない)を求め,それを基準に計画を立て,吉凶を判断しがち.そのような習性からすると,今年の夏は明らかに異常な夏と分類されるでしょう.

しかし長い期間の平均をとると,江戸時代から明治にかけての低温傾向はすでに終息し,夏はどんどん暑くなっているのが現実です.農業技術の進歩で過去のような飢饉になるほどの不作も起きません.

私はもともと暑さが苦手なので,今年のような冷夏はむしろ歓迎.暑い夏を待望する論調のメディアを見かけますが,それには反対です.あと数10年もすれば,関東地方でも真夏の最高気温は37-8度が当たり前になるでしょうから,むしろ今の農作物が作れなくなることのほうを心配すべきです.地球温暖化の最大の悲劇は,農作物や漁獲の産地移動とそれに伴う食糧紛争だと思いますが,それを声高に警告するメディアはほとんどありません.

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2017/08/01

IOC List V7.3 の特徴

昨日ポストした記事の続きです.

今回の改訂にはいくつかの重要な変更が含まれています.日本のバーダーにとって影響がありそうな主なものを以下に列挙します.

(1) 日本のバーダーには関係ないと思いますが,エミュー科 (Dromaiidae) がヒクイドリ科 (Casuariidae) に統合されました.下位のエミュー属 (Dromaius) はそのままなので,エミューの学名はこれまで同様 Dromaius novaehollandiae です.

(2) カナダカモメ (Larus thayeri) が亜種に格落ちし,Larus glaucoides thayeri となりました.従って和名は無しとするか「亜種カナダカモメ」とすべきでしょう.

(3) トモエガモ (Anas formosa) が Anas から Sibirionetta という一属一種の属に異動し,Sibirionetta formosa となりました.

(4) シマアジの仲間,ハシビロガモの仲間のうち 10 種が Anas から Spatula に異動しました.すなわち,シマアジ (S. querquedula),アフリカコガモ (S. hottentota),プナシマアジ (S. puna),ギンイロシマアジ (S. versicolor),アカハシビロガモ (S. platalea),アカシマアジ (S. cyanoptera),ミカヅキシマアジ (S. discors),ケープハシビロガモ (S. smithii),ミカヅキハシビロガモ (S. rhynchotis),ハシビロガモ (S. clypeata) です.日本のバーダーになじみの深い種も含まれています.

(5) ヒドリガモの仲間 6 種が Anas から Mareca に異動しました.すなわち,オカヨシガモ (M. strepera),ヨシガモ (M. falcata),ヒドリガモ (M. penelope),ワキアカヒドリ (M. sibilatrix),アメリカヒドリ (M. americana),アムステルダムヒドリ (M. marecula) です.

(6) オオモズ (Lanius excubitor) が分割され,亜種 Lanius excubitor borealis が種に昇格して Lanius borealis (Northern Shrike) となりました.和名は暫定的に「キタオオモズ」としています.また,亜種オオモズ (L. e. bianchii) が L. borealis bianchii に,亜種シベリアオオモズ (L. e. mollis) が L. borealis mollis となりました.

(7) ベニヒワ (Acanthis flammea) の欧州の一亜種だった A. f. cabaret が種に昇格し,Acanthis cabaret (Lesser Redpoll) として独立しました.和名は暫定的に「ニシベニヒワ」としています.

これら以外では,ハイイロアジサシの属が異動,シロハラアナツバメの仲間で多くの種の分割が行われています.

私としては Anas マガモ属からの大量の移動がショック.しばらく混乱するだろうと思います.

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