春の暴風
昨日,4月6日は低気圧が日本海に入り,それに向かって南風が吹き荒れて,日本の広い範囲で春の暴風となりました.このところ干天続きで畑の土が乾いていたため,台地の上の畑作地帯では砂塵がすごかったのではないかと思います.また倒木が電線を切ったり,電車の架線に農業用プラスチックフィルムが引っかかったりして,停電や電車の運休になったところもありました.
この現象は春先には頻繁に起こる風物詩のようなもので,特に珍しいものではないのですが,それでも一日中強風が吹いて電線がうなり,埃っぽいので外出すると目がゴロゴロし,落ち葉や千切れた花弁が大量の吹き溜まりを作ったりするので,無いにこしたことはありません.
なぜ低気圧が日本海に入ったくらいでこのように強風が吹くのか,天気予報できちんとした解説を聞いたことはありません.春先に低気圧が日本の南岸を進んで発達した場合は「南岸低気圧」と言って,関東地方に大雪を降らせることがありますが,このときも低気圧の南西側ではこのように強風が発達するのでしょうか?何とも不可解.
気象学的には今回のような低気圧のことを「日本海低気圧」と呼んでいますが,これでは単なる一般名詞としか思えません.もう少し気の利いた命名はできないものでしょうか?そもそも南岸低気圧と日本海低気圧は本質的に異なるところがあるのでしょうか?
下の写真は我が家に一昨年植えた若木のジューンベリーがつけた花.きれいな花が咲きましたが,この春の嵐で花弁がなくなってしまいました.ちゃんと実をつけるか心配です.
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