Refsort on Excel ベータ版
このブログの9月末のこの記事で,長年の懸案だった Refsort/Ruby を Excel 上で利用するインターフェースを開発していることをお知らせしました.この時はまだアルファ版とでも言うべき状態で,使い勝手が良いとはお世辞にも言えなかったのですが,その後開発を続けた結果,ベータ版と言っても良さそうなものが完成しました.
以下に画面キャプチャを示しますが,まず,このマクロを搭載したブックを開きます.Sheet1 には左上にボタンが付いており,このボタンをクリックするとマクロが動き始めるようになっています.まず並べ替えの対象としたい領域をマウスで選択しておいて,このボタンをクリックします.するとコントロールパネルというダイアログボックスが現れます.(下図)
ここで,各種ファイルの同定とオプションの指定を行い,Start と書かれたボタンを押すと,Refsort/Ruby が背後で動き,エラーや参考情報などのメッセージなどを表示した後で,並べ替えた結果がシステムのクリップボードに保存されます.クリップボードの内容を貼り付けたい領域の左上端のセルをマウスでクリックし,Ctrl-V をタイプすると出力が得られます(下図).出力内容はクリップボードに保存されているので,他のワークシートや,エディタなどにも簡単に貼り付けることができるようになっています.
また,コントロールパネルの設定情報は実行の度ごとに保存され,次回立ち上げたときに初期値として読み込まれるようになっています.
Refsort/Ruby はフラットなテキストファイル,主として CSV を想定してフィールド分割などのアルゴリズムを構成していますが,それを表計算のワークシート上で無理やり使うために,いくつかの機能が制限を受けます.例えば,辞書ファイルのコメントを -o オプションで指定して出力することはできません.また,入力ファイル中のコメントは独立したセルに入力しておくことが推奨されます.制限しないと動作がおかしくなる点はすべてつぶしたつもりですが,まだバグが残っている可能性があるため,ベータ版としています.
近日中に簡単なドキュメントを添えて公開するつもりです.これで Refsort/Ruby を利用する敷居の高さがぐっと低くなることを期待しています.
| 固定リンク | 0
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- Windows11 24H2 にアップデート(2024.10.05)
- WSL2 をインストールして使っています(2024.06.19)
- Windows 再インストール時に VMD でハマる(2024.04.13)
- Microsoft Teamsの複雑な仕様がやっとわかった(2023.08.20)
- Xeonマシンを組みたくなった(2023.05.21)
「自然」カテゴリの記事
- ガガンボ(2025.06.05)
- 強風の五月晴れ(2025.04.27)
- コガモとアカメガシワ(2025.04.26)
- ムナグロ御一行様お着き(2025.04.26)
- フジが満開(2025.04.24)
「IT関連情報」カテゴリの記事
- IOC List v15.1 Released(2025.03.12)
- 日本鳥類目録第8版に準拠したRefsort/Ruby用辞書ファイル(2024.10.13)
- Windows11 24H2 にアップデート(2024.10.05)
- IOC List v14.2 Released(2024.08.27)
- Ruby を自力ビルドしてみた(2024.07.25)
コメント