墓地で見つけた古い石像
桜を見に行ったついでに,近くにあるお寺の境内と墓地を散策.ここにも大きなソメイヨシノがあって見事に満開になっていましたが,目を引くのは同時期に満開になるミツマタの花.これもなかなか見事.
墓地の中を歩いていると,たまに非常に古い石像や石碑に出くわすことがあります.この地域の歴史を感じさせるものなので,いつも興味深く拝見しています.今日の収穫は下の写真です.とあるお墓にあったものですが,碑文の日付は “元禄十四年巳年” と読めます.これはグレゴリオ暦では1701年,江戸時代の前期,今から320年ほど前に作られたものであることがわかります.かなり古いですが石像の状態は非常に良く,ハスのつぼみを持った観音像が優雅.
ちなみに,この年の3月に江戸城内の松の廊下で,赤穂藩主の浅野内匠頭が吉良上野介に切り付ける事件が起きています.そう思ってこの石像を観ると,いろいろと思いを巡らすことができます.
このお墓は,どうもこのお寺の代々の住職のお墓のようですので,そのころにはすでにこのお寺は存在し機能していたと思われます.このお寺のすぐ隣には小さな稲荷神社があり,そこには延宝六年(1678年)の日付の観音像もあるので,この辺りにはそのころには人が住み,集落があり,人々の日々の営みがあって,お寺や神社もあったことがわかります.
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