慶應元年のお狐様
お花見の散歩のついでに近くのお寺に立ち寄った話の続きです.さらについでに,お寺のすぐ裏手の高台にある小さな稲荷神社にも行ってみました.ここには古い観音像と地蔵像があって,その味わい深さからいつも写真に撮らせてもらっているのですが,実はお稲荷さんだけあって,キツネの石像もちゃんとあるのです.
側面に彫られている碑文を読むと,奉献されたのは慶應元年乙丑(きのとうし)の五?月.グレゴリオ暦では1865年.もう明治の直前で,慶應という元号はたった4年間しか続きませんでした.
境内には手洗い用の石造りの桶もあって,こちらは正面に一対のキツネのレリーフが奇麗に彫られています.奉献時期は不明.地域の人たちのための小ぢんまりとした稲荷神社なのですが,江戸時代から綿々と続く歴史があることには感激させられます.
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