晩年になっても珠玉の作品
Let's Face the Music and Dance [CD] - Willie Nelson & Family
数年前に買って時々聴いてはいたのですが,PC用のデスクトップ・スピーカーで聴くだけだったので,久しぶりにアンプとスピーカーを通して聴いてみたら,うーん,しまったと思いました.もっと早くから聴きこんでおくべきでした.私は Willie Nelson は大好きなアーティストの一人なので,アルバムも10枚以上持っていると思いますが,その中でも上位に入る出来だと思います.
2019年現在御年86歳のはずですが,80歳代に入ってから作ったこのアルバムでも,Willie の端正かつ繊細でやさしい声は健在です.昔のスタンダードナンバーをカバーし,かつ大変リラックスした感じのダンスミュージック風にアレンジしてあるので,素敵な相手と踊るにはもってこいです.こういう歌声に包まれてダンスしたら気持ちがいいでしょうね.同じ年に,カントリーの女性歌手とのデュエットアルバム “To All the Girls...” もリリースしており,こちらも出色の出来です.今年も新しいアルバムを出しているようなので,ファンとしてはまだまだ楽しめそうです.
私はカントリー歌手としての Willie Nelson を聴いてきたのですが,音楽性の幅は大変広いので,なかなか一つの枠には収まり切れません.それがこの歌手の魅力ですが,彼のヒッピー的なスタイルは従来の保守的なカントリー界からはうさん臭く思われていたはずです.しかし,金髪の三つ編みの外見とはうらはらに,ギターと歌唱のレベルの高さ,音楽性の高さは疑いようがなく,また今や伝説となった愛用のギター “Trigger” (*) とともに,これからもファンに愛されていくのだと思います.
本アルバム中,私が最も気に入った曲は,第3曲の “You'll Never Know”.大変ロマンチックな曲で,深夜に聴くにはもってこいです.お勧め!
(*) Martin N-20 ナイロン弦のクラシックギター,これにピックアップを付けて演奏するのが Willie Nelson のスタイル.
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