白鳥の里
昨日はちょっと足を延ばして “白鳥の里” と呼ばれるところに行ってきました.ここは水田が広がる田園地帯.そこへあるとき数羽のコハクチョウが降り立ち,それを数年がかりで餌付けして多数のコハクチョウが訪れるようになり,それ以来数十年も冬季給餌が継続されているそうです.
水田の持ち主の理解はもとより,地元の白鳥を守る会の人たちの献身的な活動が,数百羽の大型水鳥の越冬を助けているわけです.日本各地に似たようなところがあり,例えば新潟県の瓢湖は有名ですが,関東地方ではおそらくこの場所が最も有名ではないでしょうか?
稲刈り後に切り株を残さず冬季湛水してある田んぼがあり,ここが給餌をする場所のようですが,日中は二番穂が残っている周囲の田んぼで二番穂を食べたり,寝ていたりしていました.
灰色がかった頭部と黄色みの少ない嘴を持つ当歳子と思われる個体も一定割合で見られ,みにくいアヒルの子がシベリアあたりで育ってはるばる日本まで飛んできたのかと思うと,感無量です.
コハクチョウの分類には流動的なところがあり,日本にやってくるのはコハクチョウ (Cygnus columbianus) のうちの亜種コハクチョウ (C. c. bewickii) で,たまに亜種アメリカコハクチョウ (C. c. columbianus) もいるのですが,これらをともに独立種とする意見もあります.
これは日本にやってくるヒシクイ (Anser fabalis) と似たところがあって,従来亜種ヒシクイ (A. f. serrirostris) とされているものが IOC では独立種(A. serrirostris, Tundra Bean Goose, シベリアヒシクイ(推奨和名))に変更されており,ヒシクイの亜種である亜種オオヒシクイ (A. f. middendorffii) よりも格上の扱いとなっています.
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