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2020年4月

2020/04/30

タンポポの秋

昨日あたりから本格的に気温が上がり始め,今週は夏日になるところも多いそうですが,当地はそこまでは上がらず,朝はストーブが欲しいくらいの気温が続いています.しかし季節は確実に回っており,木々の緑は濃くなり,いろいろな種類の花が順繰りに咲いていきます.

すでに咲き終わった花は種を飛ばす季節に入っており,タンポポはその代表格でしょう.川べりの群落では黄色い花は珍しくなり,あちこちで白いぼんぼりが見られるようになりました.タンポポの秋です.

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タンポポの正確な種類まではよくわかりません.分類が複雑で交雑も多いので,素人目にはセイヨウタンポポに見えるものが多いのですが,実際のところは不確かです.

Wikipedia の記事によれば,在来種のタンポポは外来種のタンポポとは異なり,今ごろ種が散布されても秋になってからしか発芽しないようになっているそうです.また株自体も夏の間は葉を枯らして根だけの状態で夏眠状態に入り,秋になると再び葉を広げて冬越しをするそうで,これらは夏草が生い茂る前に種を散布して,競争が厳しい時期は寝て過ごすという生存戦略を進化させてきたというのですから,恐れ入ります.

タンポポの英名は Dandelion ですが,これはフランス語の “Dent-de-Lion”(ライオン (Lion) の歯 (Dent))に由来するそうで,フランス語の発音をそのまま英語に移して Dent が Dan になったものと考えられます.深い鋸歯があるタンポポの葉をライオンの歯に見立てたものです.

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2020/04/25

アマドコロ

今日は昨夜の雷雨が上がって絶好の好天.春も真っ盛りということで,近隣の森林公園へ2週間ぶりに出かけました.着いたのはお昼過ぎだったのですが,普段は見かけない客層の子供連れが多数.コロナウィルスの外出自粛に疲れた一見さんが多かったという印象です.これまでこのような場所を訪れたことがなかった人たちが,良さを発見してくれるのであれば,歓迎すべきことだと思います.首都圏とは違って人口密度は十分に低いので,感染リスクを心配するほどではありません.ただし,タモを持ってスイレン池でザリガニを取るのはいただけません.ここは自然公園なので動植物の採取はタブーです.

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そんなことはともかく,春はどんどんと進み,林床ではアマドコロが花をぶら下げていました.

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林ではとうとうケヤキが葉を茂らせ始め,おそらく一週間ほどで樹冠が閉じてしまうと思います.

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2020/04/23

春ところどころ

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今日の自宅周辺の散歩でのスナップを何枚かアップします.樹冠は間もなく閉じようとしていますが,林床ではまだ次々と花が咲いていきます.

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2020/04/22

雑木林のヤマツツジ

春はますます深まり,雑木林では木々が新緑を伸ばしています.もう1週間もすれば樹冠は葉で覆われ,林床へは日差しが届かなくなってしまうでしょう.そういう時期に咲いているのがヤマツツジ.

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緑と茶色に満たされた雑木林の中で,ここだけは鮮やかなオレンジ色の空間が輝いています.

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2020/04/19

ウラシマソウも出てきた

いつもの散歩コースにはウラシマソウも出てきました.小さな群落になっているものもあります.どうして一か所にかたまって生えてくるのか,地下茎でつながっているのでしょうか?

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肉穂花序先端の付属体と呼ばれるものが,びろーんと飛び出しています.これを浦島太郎の釣り竿から垂れている釣り糸に見立てて,この植物の名前の由来となったという説がありますが,どうなんでしょうね?

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ウワミズザクラが満開

当地ではソメイヨシノは完全に葉桜になり,各種ヤマザクラも終わりかけ,そして初夏の兆しとなるウワミズザクラが満開を迎えています.

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この花は「試験管ブラシの花」ともいわれるくらい特異な形をした集合花.たしかに試験管ブラシに似ていなくもありませんが,純白に近い集合花なので林の中でも大変美しく目立ちます.

雑木林ではコナラクヌギの新緑がまばゆいくらいになってきました.

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2020/04/12

マメヅタが元気

約 2 年半ほど前にもアップしたことがあるマメヅタ.定番の散歩コースの途中で,ある1本の木だけにびっしりとまとわりついています.胞子葉も立ち上がっており,その裏には胞子がびっしり.

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幹の全周を根元から 4, 5 m の高さにまでこのマメヅタに覆われていながら,宿主のおそらくアラカシは青々と葉を茂らせているので,それほど害があるわけでも無さそうです.

それにしても,なぜこの木にだけ,このようにびっしりとまとわり付いているのでしょうか?

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2020/04/11

ヤマザクラが見ごろ

四月も中旬に入り,いよいよ春が本格的になってきました.今日の午前中は近隣の自然公園を散歩.森は新緑の出始めで,こずえに薄緑色の若葉が伸びてきているのがわかります.一方,ヤマザクラは今が盛り.一口にヤマザクラといっても,たくさんの品種や変異があるので,花の色も葉の色もさまざま.中にはしだれ桜もありますが,今年は花の付きが良くありませんでした.

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歌舞伎の義経千本桜の吉野山の段では,原作が書き換えられて山は桜が満開という演出になっています.私もこのシーンを歌舞伎座で観たことがあるのですが,このころの桜はすべてヤマザクラであり,したがって茶色の若葉とピンクの花びらが入り混じった桜が山腹を飾っていたという想定だったのでしょう.

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下の写真はクヌギの雄花.これからしばらくすると落葉樹の葉が繁ってくるので,森はうっそうと濃い緑に包まれるようになるのでしょう.

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2020/04/07

ジューンベリー開花

春の時計はさらに進み,自宅に植えたジューンベリーが満開を迎えています.この木は苗木を植えて4年目くらいですが,今年は非常に花の付きが良いように思います.

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このまま順調にいけば,初夏のころには赤紫色の実がたわわに実り,それを食べたヒヨドリやムクドリが我が家の車を紫色の糞で爆撃するので,私は車を出すたびに爆撃痕をきれいにする仕事に追われる,ということになります.鳥に食べられてばかりでは悔しいので,今年は熟したころに食べてみようかと思います.

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2020/04/02

セイヨウアブラナ

4月に入りましたが,すでにアブラナ類の開花が進んでいます.当地で見られるのはもちろんセイヨウアブラナで,現在では日本在来種のアブラナが咲いているのを見ることはほとんどないと思います.

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このセイヨウアブラナは田んぼの脇で,いつのころからか群生するようになったのですが,背丈が高く,1.5 m から 2 m 近くにまで成長します.初夏のころには大量の種を結びますが,おそらくこれを絞ったとすると油が取れて,キャノーラ油ということになるのでしょう.

この農地の持ち主はラウンドアップを散布することがあるのですが,散布するときにはすでにこのセイヨウアブラナは立ち枯れて結実していたように思うので,欧米で主流のラウンドアップ耐性品種かどうかまではわかりません.今年はよく見ておこうと思います.

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