セイヨウアブラナ
4月に入りましたが,すでにアブラナ類の開花が進んでいます.当地で見られるのはもちろんセイヨウアブラナで,現在では日本在来種のアブラナが咲いているのを見ることはほとんどないと思います.
このセイヨウアブラナは田んぼの脇で,いつのころからか群生するようになったのですが,背丈が高く,1.5 m から 2 m 近くにまで成長します.初夏のころには大量の種を結びますが,おそらくこれを絞ったとすると油が取れて,キャノーラ油ということになるのでしょう.
この農地の持ち主はラウンドアップを散布することがあるのですが,散布するときにはすでにこのセイヨウアブラナは立ち枯れて結実していたように思うので,欧米で主流のラウンドアップ耐性品種かどうかまではわかりません.今年はよく見ておこうと思います.
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コメント
俊さん
セイヨウアブラナだからといってキャノーラ油がとれるということはありません。キャノーラ系の品種のアブラナからとられたものがキャノーラ油です。
エルシン酸とグルコシノレートを含まないように品種改良されているのがキャノーラで、国産品種はエルシン酸を含まないノンエル品種のきらきら銀河という品種だと思います。
エルシン酸は過剰摂取により心臓障害を誘引するといわれていて、グルコシレートは甲状腺障害に関与するとされていて、キャノーラはそれを除去することに成功しています。
グルコシレートは油には出てこないので、日本ではエルシン酸だけを取り除いた品種を作っています。
菜種油は、戦後食用に使われるようになったもので、昔は灯芯油や油紙の材料として使われていました。
菜種油は、銃身や砲身の焼入れ油として使われていたので、世界中で大量に在庫があって、戦後食料油不足の時に放出されたという歴史があります。
投稿: きたきつね | 2020/04/02 16:36
俊さん
ラウンドアップ耐性の品種は組替え体なので日本では栽培できません。
投稿: きたきつね | 2020/04/02 16:42
きたきつねさん,
いろいろと詳しいコメントありがとうございます.私もこの記事を書く前に調べてみて,エルシン酸やキャノーラ油のことを知って,へぇー,と思っていたところです.おおざっぱな記述で申し訳ありません.
日本では菜種油の原料として99%をカナダから輸入しているそうですが,GM品種は含まれていないのでしょうか?
ラウンドアップ耐性品種についてはご指摘の通りですが,実際にラウンドアップが撒かれたときによく観察して確かめようと思っています.非GM品種とは交雑するそうですが,不稔だそうですね.
投稿: 俊(とし) | 2020/04/02 19:40
俊さん
コメントが重複しているのでひとつ消してください。
輸入されているのはGM品種がほとんどだと思います。基本的に、油分には遺伝子が紛れ込まないといわれています。
国内でGM品種は栽培されていませんけれど、輸入されたGM品種が荷役のときのこぼれ種が発芽する可能性はありますが、大きな面積に広がる可能性はないでしょう。
投稿: きたきつね | 2020/04/02 22:57