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2020/06/25

Refsort/Ruby v3.10 Released

今月,辞書参照型ソーティングフィルタの Refsort/Ruby(新しいほうから *1 *2 *3 *4 *5)v3.01 をリリースしたばかりなのですが,本日改訂版 v3.10 をリリースしました.今回の改訂内容は後方互換性を保たない仕様変更を含むもので,以下の2点です.

  1. 埋め込みラベルを出力するオプション "-m/-M" の仕様を変更し,任意の複数レベルのラベルを出力できるようにしました.これらのオプションは,レベルの範囲と,ラベルのコメントを付加するかどうかの接尾辞を引数として要求します.例えば,"-m 1,2c-3c" という指定は,レベル1のラベルと,レベル2と3のラベルをコメント付きで出力するという意味になります.従来の "-m/-M" オプションと同等の機能は "-m a/-M a" で得られます.
  2. 出力フィールドが出力フィールド区切り記号を含む場合は,そのフィールドを2重引用符 "" で囲むようにしました.出力の再利用を容易にするための改善です.

注意点として,これまで -m, -M オプションは単なるスイッチで引数を必要とするオプションではなかったのですが,今後は必ず引数を与えなければならなくなりました.これはどの階層レベルのラベルを出力するのか,ラベルにコメントを付加するのか否かを指示するものです.これについては過去の版とは互換性がありませんので,ご注意ください.

この修正と整合性を取るために,Refsort を Excel 上で使うためのインターフェース Refsort on Excel も v2.00 にアップデートしました.上記の階層的ラベルの選択出力を指示するために,コントロールパネルのデザインが少々変わりましたので,これも大きな変更です.

さらに,日本鳥類目録 v7 をもとにした辞書ファイル jpblist_v70.ref(パッチレベルによらない総称)について,これまでコメント扱いとしていた命名者表記と外来種表記をそれぞれフィールドとして独立させました.これを新たにパッチレベル p5 としました.これは特に Refsort on Excel において,並べ替え後のデータを再利用する便宜を考えての修正です.詳細は辞書ファイル冒頭のコメントのうちフィールド構成の項をご参照ください.辞書としての内容には一切変更はありません.

Refsort/Ruby とそれに関するソフトウェアのアーカイブを Microsoft One Drive に置いています.画面右側コラムの “Archive” の中の “Refsort/Ruby Archive” をクリックしていただくと,私の OneDrive 上に設けたライブラリが開きますので,そこから過去分も含めてファイルをダウンロードすることができます.Refsort 本体の “refsort.rb” は “refsort_v310.rb” というファイル名でアップロードされていますので,ダウンロード後に適宜 “refsort.rb” に変更するとよいでしょう.改行コードも CR/LF になっていますので,適宜変更してお使いください.上記 Refsort on Excel や 日本鳥類目録 v7 に準拠した辞書ファイルもこのアーカイブに収録されています.

まもなく7月上旬ころには IOC World Bird List v10.2 がリリースされると思います.リリースされたらできるだけ早く和名を追加した版を作成し,これらに準拠したユーザーズガイドも作成してリリースしたいと思います.

この IOC LIst v10.2 に基づく辞書ファイルでは,フィールド構成を大幅に変更し,これまでコメントとして追いやっていた項目もすべてフィールドとして独立させる予定です.これは Refsort/Ruby を Excel 上で使うためのツール Refsort on Excel の使い勝手を向上させるための試みですので,こちらもお楽しみに.

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