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2020年11月

2020/11/30

サザンカが花盛り

11月最後のポストはサザンカ.昨日の午後に近所に散歩に出た時のスナップ.川沿いのマント群落の中に大きな株のサザンカがあり,満開の花をつけていました.あちこちでサザンカが花盛りを迎えています.

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もともとは暖地に自生する植物だそうですが,栽培品種は寒さにも強く,初冬だけではなく真冬にも花を咲かせるものがあるそうです.

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2020/11/29

いよいよ冬

週が明けたらもう12月.いよいよ冬の到来です.気圧配置も典型的な冬型が多く現れるようになり,北西の季節風が地表を乾かすようになってきました.

当地には蓮田が多いのですが,初冬は年末需要のための収穫作業が盛ん.寒いなか水に浸かりながらの大変過酷な労働ですが,水田よりは実入りがいいらしく,蓮田への転作が徐々に進んでいるように見えます.

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通りすがりの者の勝手な感想ですが,肥料の過剰投入による富栄養化が心配なのと,防鳥網への野鳥の羅網を防ぐ工夫が必要だと思います.カモ類やオオバンがよく羅網して死んでいますが,千葉県野田市で飼育・放鳥されたコウノトリが霞ヶ浦で羅網して死亡したり(2018年8月),佐賀県では世界的な希少種クロツラヘラサギがやはり蓮田で羅網して死んでいます(2016年2月).

佐賀県の蓮田では NPO や JA が対策を検討し,防鳥網を直置きすることによって羅網を防げているらしいので,工夫のしがいはあると思います.

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2020/11/27

学び直しで思ったこと

仕事を引退してから,学生の頃挫折した学問の分野の学び直しを2年ほどやっています.最初はブルーバックスなどの手軽に読める本から始めたのですが,それでは学んだことにも理解したことにもならないと感じたので,完全に独習なのですが,本格的な教科書を買ってはノートを取りながら読むことを続けています.

最初に成果があがったのは,学生時代からもやもやした感じが何十年も付きまとっていた熱力学.これは良い教科書に巡り合えて,頭が大変すっきりしました.長年のつかえが取れた感じです.

気をよくして次に挑戦したのは一般相対性理論.これは手鳥足取りで数式展開を行う教科書を読んでもまだ消化不良だったので,その後解析力学とテンソル解析の教科書を読み足して,ようやく7割くらいわかった気になりました.しかし重力方程式の導出はいまだ納得できていません.

現在は量子力学のオーソドックスな教科書に取りついたところですが,相対論以上に概念の革新が求められるために,毎回頭の中を洗い替えしながら,えっちらおっちら進んでいます.コペンハーゲン解釈が現実に成り立っているなんて本当に不思議です.電子波の干渉の実験結果など,おぞましくすら感じることがあります.

これら独習の経験を通して感じたことは,

  1. リアルタイムでなくてよいので質問できる場が欲しい
  2. 共に学びながら疑問点を教えっこできる仲間がほしい

ということです.独習しているとたくさんの疑問点が現れてくるのですが,それを誰にも質問できない辛さが付きまといます.また,この部分はどうしても理解できないが別の説明の仕方はないのか?これは誤植じゃないのか?という部分も多々出てきます.こういう時に上記のような機会があればいいのになぁと常々思います.

新型コロナウィルスの影響で,日本でもようやくリモート学習が盛んになってきましたが,まだまだ一方向の授業が多いのではないでしょうか?私も YouTube で数学や物理学の講義の動画を見ました(よびノリはお勧めです)が,質問できないもどかしさは教科書の独習と同じです.私は,別に動画で教えてくれなくてもよいので,上記のような欲求を満たしてくれる SNS のような Web サービスがあってもよいのにと思います.それなりに需要はあるのでは?と思うのですが,いかがでしょうか?

サービスとは例えばこんな具合です.まず分野ごとにテーマ,あるいは具体的な教科書が提示され,この指とまれ方式で参加者を募ります.ある程度人数が集まった時点で開始するのですが,途中参加も okay.なぜならば,過去のログはいつでも参照可能なので,遅れて参加しても不利にならないからです.

教科書の章ごと,あるいは項ごとにスレッドを立てて,質問や意見を書き込んでもらい,それに対して他の参加者が回答や関連する質問を書き込むという感じです.その分野をよくわかった人がチューター兼ファシリテーターを務めるのが理想的です.また遅れて参加してきた人のために,いったん閉じたスレッドでも蒸し返し可能とします.

技術的な課題の一つは,数式をどうやってやり取りするかですが,これは TeX のソースでやり取りするしかないかも.ただし複雑な積分や行列などは TeX のユーザーであっても難しいことには変わりがないので,ここは要検討のポイントです.

また,落ちこぼれをできるだけ救済するにはどうすればよいか?落ちこぼれをゼロにするのは至難の業だと思うのですが,切り捨てて先へ進むのもあまりに不憫.レベル別のコース編成にするとか,アメリカの大学のチューター制度のような仕組みを作れないかとも思います.ここはコストとの兼ね合いでなかなか難しいところです.

掲示板につきものの荒らしや爆撃をどうやって防ぐか?ファシリテータに権限を与える必要があると思います.かつ有料の会員制にするのが良いでしょうか?ただし低廉な料金で.月 1,000 円程度.既存の掲示板システムがあれば直ちに開始できそうなので,どこかの会社がやってくれないかなぁ?人気がありそうなのは,線形代数,相対性理論,電磁気学,量子力学などかなぁ?さらにリーマン予想とかあってもよさそうな気がします.

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2020/11/26

秋の終わり

11月もそろそろ終盤,秋の終わりです.昨日は一日中冷たい小雨が降り続き,12月を思わせる寒さでしたが,今日は一転してポカポカ陽気.しかし週末から先は摂氏15度を上回る日は無さそう.冬の始まりです.

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暖かさに誘われて自宅の周辺を散歩しましたが,秋の名残りのオギが日を浴びて輝いていました.

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ふと空を見上げると,天気が崩れる前触れなのか,それとも上空のジェット気流が強まってできているのか,広い範囲に巻雲が広がっていました.

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2020/11/22

ノササゲの実

これは毎日の散歩コースにあるマント群落の中でかねてより見つけていたもの.ノササゲ(例えば ここここ)というそうです.新エングラー体系ではマメ科ノササゲ属.独特の薄紫の鞘と豆が大変印象的です.

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別名や方言がキツネササゲという説明をしているサイトがあるのですが,キツネノササゲという別名を持つアケボノソウや,同じくクララもあって,素人の私には何が何だかよくわかりません.

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これって枯葉?チョウ?

昨日の午前中,里山の自然観察会で歩いたときに教えられたチョウ.クロコノマチョウというのだそうです.

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けっこう大きなチョウなのですが,見た目は枯葉そのものなので,野外では知って探さない限り見落とす確率が高い生物です.ただじっとしていたのですが,Wikipedia の解説によれば,気温が下がった薄暮時には水を得た魚のように活発に活動するとか.へぇー!

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2020/11/18

君は何を想う?

毎日の散歩コースの途中,クズに覆われた木立の上に今日もアオサギが鎮座していました.一方向をじっと見つめているのですが,人間がその方向を見ても何か注視すべきものがあるようには思えません.一体何を見つめているのか?何を想っているのか?

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比較的近距離なので,望遠レンズで撮ると羽毛のディテールまで見ることができます.非常に繊細なことに驚かされます.

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2020/11/15

小春日和の里山歩き

ここ数日は小春日和が続いています.朝は霜が降りるほど寒いのですが,日中は20度近くまで気温が上がるので,日向で体を動かしていると汗ばむほど.これで紅葉が進んだだろうと里山を散歩してきました.

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ところが紅葉の進み方は遅く,色づいている木はまだそれほど多くありません.まだ青々と葉を付けている落葉広葉樹が目立ちます.それでも濃く黄葉したウワミズザクラが見事でした.池にはカモがまばらに入っていましたが,例年に比べると非常に少なく,これは水辺の植生がアメリカザリガニによって破壊されたためではないかと想像しています.

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ジョウビタキ♂が梢で囀っていたのですが,それに加えてアカゲラカラ類ツグミの声,外来種のソウシチョウなど.散歩の最後にオオタカが真上を旋回してくれたので,よい仕上がりとなりました.

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2020/11/14

天高し小春のホオジロ

昨日も今日もいわゆる小春日和.冬の季語です.アメリカでは Indian summer というそうですが,季節に似合わない暖かさなので,散歩の途中で汗ばんでしまいました.日差しもたっぷりなので双眼鏡やカメラも熱くなってくるほど.

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休耕田の茫々たる草むらの中に鳥影が見え隠れしています.その中に胸を張って上空を見つめるホオジロがいました.初夏のように囀ってはいないのですが,今にも囀りだしそうな雰囲気.ひょっとしてオオタカを警戒していたのかな?

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イヌホオズキ

昨日の散歩の途中で見かけたこの植物.黒い果実が目に留まって写真に撮ったのですが,後でよく見るとバッタがとまっていました.撮ったときには気付きませんでした.

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なんという植物かわからなかったので,こういう時の最近の駆け込み寺は Google Lens です.パソコンの画面に画像を映し,それをスマートフォンの Google Lens で読み取ってみると,イヌホオズキという植物であることがわかりました.ナス科 ナス属で別名バカナス.有用でないことからこのような名前が付けられたのでしょうが,身も蓋もありませんね.非常によく似た近縁の種がいくつもあるようで,識別は難しいようです.

これも写真を撮った後で気が付いたのですが,果実を実らせると同時に花も付けているのですね.もう霜が降りているというのに.

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2020/11/13

マガモが魚を丸呑み!

今日も散歩がてら遊水池周辺を歩きました.このところ一つがいのマガモが遊水池の一つに居ついていて,居るかどうか毎回チェックしているのですが,今日オスが水面にいるのを見ていたら,どうも何かをくわえて飲み込もうとしています.植物ではなさそう.すると次の瞬間銀色の腹が見えて,魚だということがわかりました.

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マガモは植物質を主体にした雑食だと思っていたので,まるで魚を丸呑みするとは想像できませんでした.こういうこともあるのですね.菜食主義だと思っていたカモのなかにも,ときどき動物質を食べる連中がいるのでしょう.カルガモが魚を丸呑みする映像も YouTube に上がっていますし,論文でも魚食を報告されているので,かなり普通のことなのかもしれません.遊水池の魚たちはサギ類だけを恐れているわけではなさそうです.

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警戒中のアオサギ

毎日に散歩コースになっている遊水池には,常時2羽程度のアオサギがいます.水面に降りていることもありますが,木の梢にいることもしばしば.同じ遊水池にダイサギもいるのですが,木の上にいるのはほとんどがアオサギです.微妙に習性が違います.

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最近,遊水池にオオタカが現れるようになったせいかカモ類の数が激減しているのですが,この日も直前に何か現れたのか,しきりに上空を警戒していました.

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2020/11/11

最強のひっつき虫

気圧配置が典型的な冬型になり,北西風は強いものの関東地方では乾燥した晴れの日が続くようになってきました.空気の乾燥とともに植物は冬支度を急速に進めています.紅葉した葉を次々に落とすのもそのため.葉柄の付け根に特殊な分離層を作り,葉が簡単に落ちるように周到に準備をしたうえで落としています.

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一方,種子を風と共に飛ばしたり,微細なかぎ爪を発達させて動物にくっつけて分布域を広げるのもこの季節.我が家の周辺の休耕田では,今年はオオオナモミがたいそう繁茂しており,ひっつき虫の本番を迎えています.こういうところを歩くときは,できるだけ表面がつるつるしたナイロン系のアウターを着ていくに限りますが,足元はなかなかそうも行きませんね.靴下と靴の間に入り込むと最悪です.

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2020/11/09

ミゾソバの草もみじ

ひと月前には緑の葉でピンクの花を満開にさせていたミゾソバですが,このところの冷え込みで美しい草紅葉になっています.葉は黄色,茎は赤なので,遠目には黄色と赤の綾織のように見えてきれいです.

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あと2週間ほどで当地では毎朝霜が降りるようになるので,そのときには全体に茶色く枯れてしまうのでしょう.秋の美しさを楽しめるのは今のうちです.

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2020/11/08

ダイサギの位置取り争い

毎日の散歩のコースにしている遊水池にはダイサギが多い時で4羽います.冬になるとやってくる亜種オオダイサギと思われます.しかし,そのうちの1羽が別の1羽を執拗に追い回しているのが頻繁に見られます.自分の縄張りというか,勢力圏内からその1羽を追い出そうとしているように見えるのです.追い回すほうはクワルルルルーという鳴き声を出していることが多いです.不可解なのは,他の2羽はわれ関せずという感じで,無関係を装っているように見えることです.

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追い回されたほうは遊水池に接続している用水路沿いに逃げたり,周辺の木の上に一時避難したりしていますが,すぐに遊水池に戻ってきます.それほど広い遊水池ではないため,少しでも食い扶持を減らすための行動かと思います.大型サギ類はこれらダイサギ以外にもアオサギが2羽ほどいるので,確かに食い扶持を減らしたい気持ちはわからないではありません.

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しかし彼らの餌となる魚やエビ,カエルなどはかなり豊富と思われるので,どうしてあれほどまでに排他的になるのか良くわかりません.上の写真は,遊水池から追い出されて,すぐ近くの木の上にとまっているダイサギ.ときどき畑の上を歩いていることもあります.

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2020/11/04

木枯らし1号

長大な寒冷前線が日本列島を横断し,大陸から強い寒気が入ってきました.西高東低型の気圧配置になり,東京では木枯らし1号が吹いた模様です.

気象現象としての木枯らしの条件(東京)は,

  1. 10月半ばから11月末までの間に限定
  2. 気圧配置が西高東低の冬型となって季節風が吹くこと
  3. 東京における風向が西北西から北
  4. 東京における最大風速がおおむね風力5 (8 m/s) 以上であること

とのことなので,今日は今年初めて条件を満たし,木枯らし1号となった模様です.

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東京から数10 km 離れている当地でも,快晴の空に強い風が吹き渡り,木の葉が大量に吹き落とされ,遊水池では繁茂していたガマの穂が吹きちぎられて飛んでいました.

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2020/11/03

いよいよ投票

4年に一度のアメリカ大統領選挙の投票が開始されようとしています.今回も非常に予測しがたい状況のようで,ふたを開けてみないと何とも言えないというのが正直なところでしょう.

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chayka1270によるPixabayからの画像

私は前回2016年の投開票のまさにその時に仕事でアメリカに出張中だったのですが,南部の某地方都市のホテルで,時差で眠れないのをいいことに夜通し放送されていた開票速報を見ながら,まさか嘘だろ!と思いながらドナルド・トランプ氏の当選を目の当たりにしたことを思い出します.

それにしてもアメリカ社会の分断はここへきて一気に進みました.これはもちろんドナルド・トランプ氏自身が分断を煽ったことに大半の責任がありますが,しかしアメリカ社会の底層では元々分断があり,20年以上前からアメリカのバルカン化などと言われていたのですが,それが誰はばかることなく煽られ顕在化してきたというのが本当のところではないかと思います.

私が就職してすぐのころ,会社で雇った英語教師と一緒に飲みに行ったとき,好みの音楽の話になり,私がスティーヴィー・ワンダーが好きだと言うと,白人の彼は「黒人の音楽は聴かない」と明確に否定したのを聞いてびっくりしたことを思い出します.さらに後年カントリーやブルーグラスに親しむようになって気が付いたことには,コンサートの DVD を見ても聴衆の中に黒人は一人もいません.少なくとも大衆音楽に関する限りアメリカは昔から分断されていたのだと思います.白人教会と黒人教会とがあまりに違うことも分断の事実の一側面を表していると感じます.

一方,カントリー出身で若者に絶大な人気を誇るテイラー・スウィフトは,今回明確に民主党候補への支持を明らかにしました.白人保守層が顧客のほとんどを占めているカントリー界には多少のさざ波が立ったことでしょう.同じことがブッシュ(子)大統領時代にイラク侵攻を非難したカントリーの人気女性トリオディクシー・チックスにも起こり,このとき彼女たちは多くのカントリーラジオ局からボイコットされるという屈辱を味わいましたが,めげずに反撃を続けました.このようにアメリカ社会の分断にアーチストたちも翻弄されてきた歴史があります.

今回,民主党のバイデン氏は社会の分断を良しとせず,社会の統合を掲げて選挙活動を行っているように見えます.それが成功するのか,それともトランプ氏が煽る分断がますます進むのか,私は大変興味深く見守っています.

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アカマンマ大豊作

夜じゅう続いていた雨も午前中には上がり,午後は散歩できる程度の曇り空に変わりました.今日はいつものコースに加えて田んぼと川沿いも歩いてみましたが,全体に鳥影は少なく,静かな午後となりました.

今年はこのあたりでもドングリが不作で,いつもだったら地面にびっしりと落ちたアラカシなどのドングリを踏みしめながら歩くような場所でもドングリはまばらにしか落ちていません.きっと東北の山も同じ状況で,そのために腹をすかせたツキノワグマが里に下りてくるのではないかと想像しています.クマにとっても人間にとっても大変不幸なことです.

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田んぼのあぜ道にはイヌタデ(通称アカマンマ)がびっしりと実をつけており,こちらは大豊作という感じです.植物ごとに豊作となる条件や,豊作の周期が異なるのだろうと思いますが,動物にとっては食べ物の種類の違いによって悲喜こもごもというところでしょうか?

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2020/11/01

Refsort/Ruby v3.23 Released

辞書参照型ソーティング・フィルタ Refsort/Ruby (新しいほうから *1 *2 *3 *4 *5)を先月頭に出したばかりで,しかもこれで改訂はしばらく休むと宣言したばかりなのですが,永年潜んでいたバグを発見してしまったので,その修正がてら細々とした変更も加えたバグフィックス版 v3.23 をリリースしました.

バグというのは,キーフィールドのみを出力する -u オプション指定時に,出力フィールド区切り記号を指定する -O オプションが効いていなかった点です.複数のフィールドをキーにする機会は少ないのでこのバグの発見が遅れました.またこれ以外にも軽微なバグを発見したので修正しました.これら以外の修正は,不必要に例外処理を用いてコードが長くなっていた部分を改めた程度です.

実はデータの内部構造を大きく変更してコードを簡略化するための開発を別途行っており,こちらは早ければ来月,遅くとも年明けの1月中にはリリースできると思います.内部的にはかなり大きな修正なのですが,ユーザーから見た場合の変更は一切ありません.ただし Ruby の大きな改訂が12月25日に予定されている(3.0 系列にジャンプアップ)ので,その影響を確かめる必要もあります.そんなこんなでなかなか改訂作業を休むことができません.

一方,Excel とのインターフェースである Refsort on Excel は9月に v2.11 をリリース済みで,その後の変更はありません.

Refsort/Ruby とそれに関するコンテンツのアーカイブを Microsoft One Drive に置いています.画面右側コラムの "Archive" の中の "Refsort/Ruby Archive" をクリックしていただくと,私の OneDrive 上に設けたライブラリが開きますので,そこから過去分も含めてファイルをダウンロードすることができます.Refsort 本体の "refsort.rb" は "refsort_v323.rb" というファイル名でアップロードされていますので,ダウンロード後に適宜 "refsort.rb" に変更するとよいでしょう.改行コードも CR/LF になっていますので,適宜変更してお使いください.Refsort on Excel v2.11 や 日本鳥類目録 v7 に準拠した辞書ファイルもこのアーカイブに収録されています.

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