Ruby 3.0.0 released
オブジェクト指向スクリプティング言語 Ruby の新版 3.0.0 が,例年のお約束通り12月25日にリリースされました.今回は 3.0 系列へのジャンプアップなので,いくつか新機軸が打ち出されていますが,私にとっては長年基盤にしてきた言語なので,過去のスクリプトが新版でも問題なく動くかが最も気になるところです.
特に今回は入出力のエンコーディングがデフォルトで UTF-8 となったので,世の中に多少の阿鼻叫喚が引き起こされる可能性があります.(これとは別に,スクリプトのエンコーディングは数世代前から UTF-8 がデフォルトです)私は数年前からこの状態を見越して対策を施していたので,何もする必要はないはずですが,実際に確認してみるまでは気が抜けません.
リリース当日に Ubuntu 上でソースからビルドしてみましたが,ビルドそのものは問題ありませんでした.翌日 26 日には snap 版がリリースされ,自動的にインストールされていたので,さっそく過去のスクリプトを動かしてみたのですが,動作に問題はなさそう.ただし,v2.7.2 と比べると実行速度が 7-8% ほど低下しているのでがっかりです.メソッドへのブロックの投入,ハッシュの生成や参照を多用しているので,そのあたりで速度低下が発生しているのかもしれません.
28日の朝には Windows 版のパッケージがリリースされました.従来は公式リリースから 1 週間から 10 日ほどかかっていたので,それに比べると特急で作業をしてくれたことになります.主にヨーロッパとアメリカの混成チームですが,クリスマス返上で頑張ってくれたことに感謝.こちらも動作に問題はなさそうです.
秋から準備していた Refsort/Ruby の改訂版も問題なく動くことが確認できたので,リリースに向けた作業を始めたいと思います.年明けしばらくすると,IOC List v11.1 がリリースされるはずなので,それを待って新しい辞書ファイルを編集し,ユーザーズガイドも改訂したうえでリリースすることになると思います.
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