Refsort/Ruby v3.30 released
辞書参照型ソーティング・フィルタ Refsort/Ruby (新しいほうから *1 *2 *3 *4 *5 )の改訂版 v3.30 をリリースしました.今回のリリースは内部コードの改善が主なもので,機能上の追加や変更は何も含まれていません.ただしエラーメッセージや警告メッセージには多少の変更が加えられています.
2020年11月の v.3.23 のリリースのときにも書いた通り,データの内部構造を大きく変更してスクリプトを簡略化するための開発を行ってきました.試作版は11月中に出来ていたのですが,スクリプトのブラッシュアップやサイズ削減などを,動作検証を行いながら続けてきました.
また Ruby そのものの大きな改訂が12月25日に行われ,3.0 系列にジャンプアップしたため,その影響を確かめる必要もありました.そんなこんなでリリースが年明けになってしまいました.しかし,繰り返しますが機能上の変更は何もありません.Ruby v3.0.0 で Refsort/Ruby v3.30 を走らせると,私の環境では Ruby v2.7.2 と比較して 5% ほど速度が低下することがわかっていますが,通常の使用ではほとんど問題にならないでしょう.
Excel とのインターフェースである Refsort on Excel は2020年9月に v2.11 をリリース済みで,その後の変更はありません.
Refsort/Ruby とそれに関するコンテンツのアーカイブを Microsoft One Drive に置いています.画面右側コラムの "Archive" の中の "Refsort/Ruby Archive" をクリックしていただくと,私の OneDrive 上に設けたライブラリが開きますので,そこから過去分も含めてファイルをダウンロードすることができます.Refsort 本体の "refsort.rb" は "refsort_v330.rb" というファイル名でアップロードされていますので,ダウンロード後に適宜 "refsort.rb" に変更するとよいでしょう.改行コードも CR/LF になっていますので,適宜変更してお使いください.Refsort on Excel v2.11 や 日本鳥類目録 v7 に準拠した辞書ファイルもこのアーカイブに収録されています.
さて最近,日本産被子植物の APG III 準拠の辞書ファイルを試作してみたのですが,植物分類では並べ替え結果を出力するときに個々のレコードに属名や科名を含めたほうが良い場合があることに気が付きました.そのため,出力レコードの編集機能として,任意のレベルの埋め込みラベルを出力レコードに追加できる新版,Refsort/Ruby v3.40 を開発中です.スクリプトの開発そのものはほぼ終わっていますが,世界鳥類リスト IOC World Bird List v11.1 が間もなくリリースされるので,その辞書ファイルを作成してからまとめてリリースしようと思っています.ユーザーズガイドやプレゼンテーションもそれに合わせて改訂する予定ですので,あと数週間お待ちください.
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