Refsort/Ruby 3.40 released
辞書参照型ソーティング・フィルタ Refsort/Ruby (新しいほうから *1 *2 *3 *4 *5 )の改訂版 v3.40 をリリースしました.今回のリリースでは,新たに出力レコードに任意のレベルの埋め込みラベルを追加できるようになりました.これは APG 体系に準拠した被子植物の辞書ファイルを試作しているときに,そのような機能があったら便利だということに気づいて実装したものです.さらにスクリプトのチューニングを進めて,実行速度をわずかながら v3.30 よりも向上させました.
この新機能ですが,出力の編集に関するものなので,-o オプションの引数として,m? (? には数字または a が入る)を指定すると,その数字のレベルの,ma と指定すれば全レベルの埋め込みラベルが出力されるというものです.従って,入力レコードの全フィールドと,辞書ファイルの第 0 フィールド,そしてレベル 3 の埋め込みラベルを出力したいときには,
-o ia,r0,m3
と書けばよいことになります.もともと -M オプションや -m で埋め込みラベルを出力できるのですが,個々の出力レコードにラベルを付けることはできませんでした.今回の改訂でそれが可能になりました.
Excel とのインターフェースである Refsort on Excel は2020年9月に v2.11 をリリース済みですが,近日中にユーザーインターフェースをわずかに修正した版をリリースするつもりです.これを機会に VBA のコードの冗長性を減らし,ある程度最適化しています.
Refsort/Ruby とそれに関するコンテンツのアーカイブを Microsoft One Drive に置いています.画面右側コラムの “Archive” の中の “Refsort/Ruby Archive” をクリックしていただくと,私の OneDrive 上に設けたライブラリが開きますので,そこから過去分も含めてファイルをダウンロードすることができます.Refsort 本体の “refsort.rb” は “refsort_v340.rb” というファイル名でアップロードされていますので,ダウンロード後に適宜 “refsort.rb” に変更するとよいでしょう.改行コードも CR/LF になっていますので,適宜変更してお使いください.Refsort on Excel v2.11 や 日本鳥類目録 v7 に準拠した辞書ファイルもこのアーカイブに収録されています.
世界鳥類リスト IOC World Bird List v11.1 がリリースされ,それにもとづいた辞書ファイルをリリース済みですが,Refsort/Ruby v3.40 でも問題なく使用できることを確認しています.これくらい大きな辞書ファイルになると,実装のわずかな差が速度に有意な影響を与えるので,チューニングのための良い材料となっています.
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