アマサギのカップル
先週末にサギのコロニーを訪ねた時の一枚.アマサギのカップルがご休憩中でした.オスと思しきほうの冠毛が立っていて,精悍な感じを与えています.このカップルはまだ抱卵もしていないようなので,ヒナが巣立つまでにまだだいぶ時間がかかるでしょう.
アマサギはかつては Bubulcus ibis という学名で,英名は Cattle Egret でした.日本で見られるアマサギはその一亜種の B. i. coromandus とされていたのですが,IOC List ではこの亜種は種に格上げされ,学名が B. coromandus,英名が Eastern Cattle Egret と変更されています.さらにこの亜種が独立して出て行った後の残りの B. ibis の英名が Western Cattle Egret に変更されています.
それでは和名はどうなっているかというと,日本鳥学会の日本鳥類目録改訂第 7 版はまだこの変更を取り入れていないので,昔のアマサギのままです.次回,来年の改訂第 8 版で変更するとすれば,B. coromandus の和名はアマサギのままにして,B. ibis の和名をニシアマサギとすればよいと思います.
このような変更が必要な種がだいぶ増えてきており,種をどのように分割し,和名をどう再定義するのか,ややこしい状況になっています.ただし,これらは科学者の間の議論によって決まるということも忘れてはいけません.あくまでその時々の人間の都合であって,アマサギ自身は何ら関するところではありません.
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