アカミミガメが増殖中
毎日の散歩コースにしている調整池にはたくさんのアカミミガメ (Trachemys scripta)が住んでいます.アメリカ原産の亜種ミシシッピアカミミガメ (T. s. elegans) と思われます.アメリカでは Red-eared slider というそうです.
もともとどこから来たのかはわかりませんが,最初は飼われていた個体が逃げ出した,飼い主が野外に捨てたなどして川や沼で繁殖していたものが,水路を伝わって調整池にたどり着いた,あるいは調整池が作られて以降,飼い主が捨てに来たなどの事情によるものでしょう.要するにろくでもない理由によるものです.嫌われ度合いもウシガエルと同等クラスで,IUCN の世界の侵略的外来種ワースト100 や,日本生態学会の日本の侵略的外来種ワースト100 に入選しています.
調整池全体では数10匹いるのは確実,ひょっとすると百匹を超えているかもしれません.岸辺で寄り集まって日向ぼっこをしている姿が目立ちます.大きな成体だけではなく小さな個体もいるので,繁殖しているのは確実です.しかし卵を見たことはありません.
写真の個体は体長が 30 cm 程度はあるので,体重も 3 kg 程度はあるのではないかと思います.美味だという評価が定着すれば,これほど増殖することはないと思いますが,きっと肉の量も質も大したことはないのでしょう.日本ではアメリカザリガニですら食べないので.
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