Emberiza spodocephala の和名?
年に 2 回の改訂を行っている世界鳥類目録 IOC World Bird List の 2022 年第 1 回目のドラフトが公開されましたので,早速内容を精査しているのですが,和名の扱いで困ったことが起きています.
by Takashi Yanagisawa with Pixabay
アオジです.今日も散歩の途中で見てきたばかりです.従来は Emberiza spodocephala (Black-faced Bunting) が種としてのアオジ,亜種 E. s. personata が日本で見られるアオジでした.ところが IOC は今回の改訂 v12.1 で,この亜種を種として独立させ, E. pesonata (Masked Bunting) としたのです.
ということは,少なくとも日本においては E. personata を種としてのアオジにしたいのですが,そうするとこの personata が出て行った残りの E. spodocephala の和名をどうするのかが問題です.アマサギの場合同様,これまでにも同様の事例が多数出てきていて,そのたびに頭を悩ませている構図の一つです.
E. spodocephala の和名を暫定的にタイリクアオジにしようと思いますが,いかがでしょうか?
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コメント
よく考えてみると,E. spodocephala spodocephala がもともと亜種シベリアアオジと命名されており,これは相変わらず E. spodocephala の基亜種なので,そうすると E. spodocephala は素直にシベリアアオジとすべきです.
ということでシベリアアオジにしたいと思います.
投稿: 俊(とし) | 2022/01/18 07:06