Refsort/Ruby v3.64 released
辞書参照型ソーティング・フィルタ Refsort/Ruby (新しいほうから *1 *2 *3 *4 *5)の改訂版 v3.64 をリリースしました.今回の改訂はタブ区切りテキストを読み込んだ場合の処理に見つかったバグの修正が主で,仕様や機能の変更はありません.
少し詳しく説明します.辞書ファイルがタブで区切られて次のようになっていたとします.
#!R "\t"
<tab>abc<tab>def<tab>ghi<tab>
ここで<tab>はタブコードを表します.これは埋め込みオプションによってタブがフィールド区切り記号に指定されているので,このレコードをフィールドに分割すると
{} {abc} {def} {ghi} {}
とならなければなりません.ところが Refsort v3.63 以前では
{abc} {def} {ghi}
と認識されていました.タブを区切り記号として空白と区別していなかったために生じたものです.これはかなり重大なバグで,表計算のワークシートからコピーしてきたデータを使えば簡単に出くわすはずなのですが,私のこれまでの使用例では発覚しなかったものです.このバグを修正したのが v3.64 です.
一方,これに合わせて Refsort on Excel も改訂しなければならなくなったのですが,こちらは見かけ上の仕様変更があります.これまで先頭のカラムがコメント記号 "#" で始まる場合には,そのレコード全体をコメント行として無視していたのですが,今後はどの "#" で始まるカラムもフィールドと見なし,辞書ファイルとの照合を試みます.これは Excel のワークシートからデータを読み込んだ際に Refsort 内部で例外が発生し処理が止まってしまうことを防ぐためです.もちろん照合には失敗するのでミニコンソールには "Not found ... " とメッセージが出ますが,これは単に無視すればよいだけです.新しい Refsort on Excel v2.41 からはこのように仕様が変更されていますのでご注意ください.
Refsort/Ruby とそれに関するコンテンツのアーカイブを Microsoft One Drive に置いています.画面右側コラムの "Archive" の中の "Refsort/Ruby Archive" をクリックしていただくと,私の OneDrive 上に設けたライブラリが開きますので,そこから過去分も含めてファイルをダウンロードすることができます. Refsort 本体の "refsort.rb" は "refsort_v364.rb" というファイル名でアップロードされていますので,ダウンロード後に適宜 "refsort.rb" に変更するとよいでしょう.改行コードも CR/LF になっていますので,適宜変更してお使いください.
来週くらいには IOC List の改訂版 v12.1 がリリースされるはずなので,その後すみやかにそれに準拠した辞書ファイルやユーザーズガイドをまとめてリリースしたいと思います.ドキュメント類はそれまでお待ちください.
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コメント
【差し替え】
手違いがありましたので Refsort on Excel v2.41 を差し替えました.
投稿: 俊(とし) | 2022/01/11 09:07