コガモの春
日本で越冬中の渡り鳥たちにとって,日が伸びて暖かくなってくると,そろそろ帰り支度を考え始めるはずです.きっと体のどこかがムズムズして,ああ早く北に帰って雪が残る沼地に降り立ちたい,卵を産んでヒナを育てたいと感じているのではないでしょうか?
散歩コースのコガモの群れにはまだそのようなソワソワした感じは見られませんが,北帰行に備えて栄養をつけておくことは今のうちが勝負です.そのためかどうかはわかりませんが,このところコガモたちは採餌に余念がありません.調整池の底をまさぐって何かを食べていたり,雨水が溜まった泥水のなかに浸かって水面をぶちぶちやっていたり.
北帰行ではどのようなコースを取るのでしょうか?一気にシベリアやアラスカに帰るのでは,到着地がまだ寒すぎて生きていけないので,中継地をたどって徐々に北上するのではないかと思います.例えば宮城県の伊豆沼や北海道の宮島沼は,越冬地であると同時に重要な中継地でもあるのだと思います.さらに北のサハリンや沿海州,カムチャツカ半島などにも中継地があるのかもしれません.そう思って地図を見ると,いかにも怪しそうな汽水湖や湖が無数にあります.今はまだ雪と氷の下でしょうが.
最近はバイオロギングを使った研究が盛んになったので,いずれ渡りの全容が解明されるのではないかと期待しています.カモの視点で渡りの映像が見られるようになれば素晴らしいと思います.
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