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2022/03/17

ジャベリンの大見本市を画策

昨夜遅く強い地震で目が覚め,揺れのパターンからちょうど 11 年前の 3.11 をまざまざと思い出し,茨城沖のプレート境界型地震を思い浮かべたのですが,実際には宮城・福島沖のスラブ内地震でした.昨夜の当地の震度は 5 弱だったので,特に倒れたり壊れたりしたものはありませんでした.

と,朝になってニュースを見てびっくり.米国バイデン大統領が,ウクライナに 8 億ドルにのぼる追加の軍事支援を行うとのことで,その中身は,ホワイトハウスの声明その他のニュースソースによれば,スティンガー 800 発,ジャベリン 2,000 発, 1,000 発の軽量対戦車兵器, 6,000 発の AT-4 対戦車弾,その他ドローンや小火器となっています.

これはアメリカによる携行式兵器の大見本市です.先日の記事に書いた通り,ジャベリンは一発が 2,000 万円,スティンガーは 400 万円もする高価な兵器.従って,ジャベリンを 400 億円分,スティンガーを 32 億円分供与するということになりますが,これは十分元が取れると踏んだのでしょう.とにかく実戦で威力を誇示できたものは強い.ウクライナを助ける正義を装いながら,裏ではしっかり算盤をはじいているのが見え見えです.

この戦争が終結したのち,対戦車戦を想定している国はこぞってジャベリンに群がってくるはずです.アメリカの兵器産業は増産や技術指導で忙しくなるでしょう.バイデン氏は,この軍事援助に限って言えば,アメリカ兵器産業の最良のセールスマン役をやっていることになります.これが戦争の現実でありいやらしいところ.しかし避けては通れない部分でもあります.

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コメント

俊さん

兵器は実戦ので実績がひつようですから、戦争は兵器産業にとっては最高のチャンスですね。安倍が、日本の兵器を売る気になってましたが、実戦経験のない自衛隊がいくら演習で使っていても売れるわけがありませんでした。自衛隊はいつも交戦経験がないと海上保安庁からバカにされてます。

投稿: きたきつね | 2022/03/18 22:13

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