オオヨシキリの囀り
昨日から今日にかけて上空に寒気が流入して不安定な天気が予想されているのですが,当地は雲は沸いているものの風も弱くて穏やかなお天気.突風や雷雨の兆候は無し,ということで朝から散歩コースを歩きました.
この季節のヨシ原は一言で言うとオオヨシキリとウシガエルの天下.とにかく両者ともうるさいくらいです.囀りは英語では song というのですが,オオヨシキリの場合にはそう言う事がためらわれます.今日は今シーズン初めて PCM レコーダーを持ち出してオオヨシキリ D の囀りを録音してみました.住宅地に隣接しており旅客機の進入路下でもあるので,どうしても騒音が入ってしまうのはご容赦ください.
パソコンに取り込んで分析してみると,オオヨシキリのあの耳障りな声は,思っていた通り非常に広い帯域の高調波を含んでいることがわかります.スペクトログラムで見る限りは,1.5 kHz から 12 kHz くらいまでの本当に広い範囲.しかも基音が急に上昇してはストンと落ちるという特異なパターンもわかって大変面白いです.
鳥の囀りが同種間のコミュニケーションに使われていることは間違いありませんが,その意味までを検証するのは難しい課題です.それでも長年の研究の成果があがりつつあり,日本でも画期的な成果が出てきたことは大変喜ばしい事です.
そして,このオオヨシキリの結構複雑な囀りパターンの一部は同種オスへのメッセージ「あっちへ行け,出て行け,Buzz off!」という意味になるはずと仮説を立て,検証することが出来たら大変面白いと思います.
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