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2022年8月

2022/08/31

これはギンネム?

暑かった 8 月は今日でおしまい.なのですが,今日から暑さが戻ってきました.天気図を見ると,確かに南風が吹き込む気圧配置.蒸し暑くて不快です.

先日散歩コースを回った時に改めて気づいたのですが,ここ 3 年ばかり休耕田になっているところが荒れ放題になっていて,オオブタクサが高くそびえ立ってしまいました.初夏のころに 1, 2 度草刈りが行われましたが,その後 2 か月も放っておくとこうなるという見本です.このままいくとオオブタクサの森になってしまうのではないかと心配.花粉は花粉症の原因物質ですし枯れ際が大変汚い.

背丈の低いマメ科の植物が果実をつけているのも目立っています.調べてみるとこうれはどうやらギンネム.(訂正 これはコメントにも書いた通り,ギンネムではなくて一年草のクサネムのようです.)若葉や芽にミモシンという有毒物質を持ち,さらにこれはアレロパシー物質でもあるので,本種が多い沖縄や小笠原では他種が駆逐され,ギンネムに占拠されてしまった耕作放棄地が多いそうです.

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一方,ミモシンの分解酵素を持つギンネムキジラミという昆虫がいて,強力な天敵となっているとか.一斉に食害されて群落全体が枯死することもあるそうです.へぇー

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2022/08/29

キジバトが落穂拾い?

8 月もいよいよ終盤.一昨日くらいに寒冷前線が南下して北東気流がどっと入ってきたおかげで,昨日から気温は低めに推移しています.今朝の最低気温は 21 度程度,最高気温が 27 度程度.風も程よく吹いて快適です.というわけで今日はほとんど汗をかかずに散歩することができました.

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自宅周辺の田んぼではそろそろ稲刈りの開始です.稲刈りが終わった田んぼをよく見ると,キジバトが地面をついばんでいます.落ち穂を拾っているのか?それとも稲刈り後に出てきた虫を狙っているのか?

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現在は稲わらの使い道がほとんどないので,稲刈りのときに稲の茎の部分は短く切られて,そのまま地面に捨てて置かれます.脱穀後のもみ殻も持ってきて一緒に燃やしてしまうことが多いのですが,これをやられると数日は煙たくて困ります.鋤き込むか湛水してひと冬おけばそれなりに肥料になるのではないかと思います.冬期湛水不耕起栽培はこの辺りではまったく見かけませんが.

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2022/08/21

稲が実ってカメ発射

昨夜は昼間の気温が低かった割には蒸し暑くて寝苦しかったのですが,今朝になってみると北東気流が入って蒸し暑さは収まり,どうにか散歩に出かけられる気温になっていました.

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自宅周辺の田んぼのイネはほとんどが良く実って頭を垂れています.この調子だと,台風が来たり雨が続いたりしなければ 1, 2 週間のうちに稲刈りが始まるのではないかと思います.

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川に出てみましたが,今日は大きなハクレンは見かけず.しかしアカミミガメは相変わらずよく見かけます.しかし彼らは甲羅干しをしないとまずいらしく,今日は枯れ木に器用にへばり付いて甲羅を干していました.まるで発射台から発射されるロケットのよう.

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2022/08/19

コウモリ乱舞

昨日の記事でツバメのねぐら入りが終了するころ,コウモリが飛び始めると書いたのですが,今日まさにその光景を自宅の窓から見ることができました.

夕食を終わってくつろぐ時間,二階の自分の部屋に戻る途中に外を眺めると,たくさんの黒いものが飛び回っています.ツバメではなく,これはコウモリ.田んぼの上空を浮遊している無数の昆虫を食べるために,ひらひらと飛び回っているのだろうと思います.

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このあたりだとおそらくアブラコウモリだろうと思います.その数 50 羽以上.自宅前の谷津田全体ではおそらく 100 羽を超える数だろうと思います.これまでこのような数をまとまって見たことはなく,おそらく 7 月ころに巣立った当歳子がたくさん混じっているのだろうと思います.

周囲を谷津田に囲まれている住宅地なのでコウモリが多いのは当然です.かなり以前ですが,駅から歩いて帰宅する途中,自宅近くでコウモリが私の顔にぶつかってきたことがあります.超音波で距離を測っているはずなのに,間違えることもあるのですね.

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2022/08/18

ツバメのねぐら入りが活発に

寒冷前線が南下していった割には全然涼しくならず,がっかりしている今日この頃なのですが,明日は移動性高気圧がやって来て湿度は大幅に下がるらしいので,ま,ないよりましかと慰めています.

夕方は蒸し暑かったのですが, 3 週間ぶりくらいで近くのヨシ原にツバメのねぐら入りを見に行きました.もうツバメは子育てを終わり,あとは越冬のために東南アジアに渡るくらい. その直前の 8 月後半から 9 月一杯までくらいがねぐら入りが活発な時期です.

今日の夕方はよく晴れ渡っていて空も明るかったので,ツバメが集まって群れを成し始めたのは日没後 15 分を過ぎたころ.このころまでにはスズメはヨシ原へのねぐら入りを終えており,上空を大型のサギ類がふわふわとねぐらに帰っていき,ゴイサギが出勤を始める時間帯です.

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薄暗くなっていくとともにツバメの群れは密度を高めていくのですが,日没後 30 分ころになって目視出来なくなるころになると一気にヨシ原に突入していきます.このヨシ原への飛び込みは短時間で終わるので,群れ全体をよく見ていないと,あれ?もう終わっちゃった?てなことになります.

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ツバメのねぐら入りが終わると,今度はコウモリがひらひらとあたりを飛び始めて,他の夜行性の生き物たちも動き始める,そういう昼と夜が入れ替わる面白い時間帯です.

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2022/08/14

蒸し暑かった散歩

昨夜通過して行った台風は大したことがなくてよかったのですが,その置き土産の暖かく湿った空気が大地を覆って,今日は朝から蒸し暑いことこの上ありません.

お昼ごろ,まだ日差しが弱かったので何とか歩けるかと思って散歩に出たのですが,途中から日射しが強くなり,高い湿度と相まって不快この上ありませんでした.

生き物たちはどうしているかと思ったのですが,今日の収穫はキジの母子が畑に出てきて土浴びをしていたことです.写真に写っているのは二羽ともオスの若鳥.顔を見るとほとんど肉食恐竜そのものです.キジの仲間はカモの仲間と同じく早い時期に分化した古い系統.まとめてキジカモ類と呼ばれているのですが,顔つきと言い,趾(あしゆび)の逞しさと言い,恐竜の系譜をひいていることは間違いありません.ちなみに鳥類は恐竜の中の獣脚類から出てきた系統だそうです.鳥類の起源についてはこちら

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稲が実っている田んぼの畔では,カルガモがずらりと並んで休憩中でした.うち一羽は右側の田んぼの中のダイサギに何か言っているように見えます.

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2022/08/12

台風 8 号 MEARI 接近中

ちょうどお盆の休暇中に弱いながらも台風が接近中です.このままいけば確実に上陸するでしょう.下に本日 16 時 30 分のひまわり 8 号の衛星画像を転載します.

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提供:情報通信研究機構 (NICT)

この台風の特徴は,台風の前面には大した雨雲はないのですが,後面には分厚い雲があって,そこで積乱雲が沸々と湧き上がって発達している様子が見て取れることです.動画で見ると何とも不気味です.この雨雲がやって来ると,その下では大雨に見舞われる恐れがありますので,要警戒です.

今年は日本に接近する台風は数が少なめで,かつ強いものはないように思いますが,中心気圧が高くて風が弱かったとしても,上に述べた台風本体の雨雲による大雨と,東北北部に停滞している秋雨前線に大量の暖湿流が流れ込むことによる集中豪雨の両面からの備えが必要です.大きな被害が出ないように祈ります.

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お馬鹿なインターネット広告

以前からたびたび経験していたのですが,今回改めて感じたことを.それは Web サイトに現れる広告について.

最近,腕時計をインターネット通販で買ったのですが,買うまでにはいくつかのサイトを巡回して価格や在庫を調べました.そういうことをやっていると,すぐにポータルサイトの右側あたりに,買いたいと思っている時計の広告が勝手に出るようになります.これは HTTP coockie という仕組みを通して私が立ち寄った通販サイトが私の興味の対象を判断し,Google や Facebook などのプラットフォーム企業が運営する広告出稿事業を通して,半ば当てずっぽうに広告を出してくるものです.

これは「行動ターゲティング広告」と呼ばれるもので,プラットフォーム企業にとっては最も重要な収入源.なのでいくら苦情が出ても止めることはありません.最近ではプライバシーが侵害されているとの主張から,cookie のうちでも 3rd party cookie と呼ばれるものを排除する Web ブラウザも増えてきていますが,ユーザの行動履歴に基づいた(半ば当てずっぽうの)広告を目にしない日はありません.

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launchpressoによるPixabayからの画像

ところで,私は結局ある通販サイトで腕時計を購入したのですが,奇妙なことにそれから何週間経っても買ったばかりの腕時計の広告が出稿され続けるのです.これは全く無駄な広告なので,もっとほかの商品の広告を見せてくれないかと思うのですが,よほど広告選択のアルゴリズムがお馬鹿なのか,出稿を依頼している企業は(私がその広告をあえてクリックすれば)無駄な広告料を Google AdSense に払うことになります.そうしてやってもいいんですけどね.

さらにもっとお馬鹿だと思うのは,私が自宅で LAN を共有している家族のパソコンで家族が訪れた Web サイトの商品広告が,私のパソコンに多数掲載されることです.おかげで女性用下着の広告がずらりと並ぶ光景には慣れてしまいました.Cookie の詳細な仕組みはわかりませんが,LAN 内の異なるパソコンを区別できないようでは,ターゲット広告とは言えません.

こんなこともあるので,私は定期的にパソコン内に数千個も溜まっている cookie を一掃するようにしているのですが,それでもすぐにターゲティング広告はやって来ます.インターネット上の情報のやり取りが無料だということの代償なので,それではインターネットを通した情報のやり取りに従量課金してその代わり広告なしの世界にする,という発想にはならないようです.例えばメール一通につき 1 円と課金すれば,スパムメールは瞬時に無くなると思うのですが,そうすると弊害や副作用,特にインターネット広告で食っている連中が死んでしまうので,なかなかそうはならないようです.

インターネットの仕組みは,山あいの温泉旅館のように建て増し建て増しされて来て,現在では新々別館が建ったような段階ですが,スパムやウィルスの無いプロトコルをスクラッチから作り直してもいいような気がします.しかしそれは世界の IT 覇権(特に DNS )を脅かすことになるので,大親分のアメリカは絶対にウンと言わず,むしろ中国がコッソリやらかしそうな気がします.

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2022/08/06

稲の開花とハクレン

やませが吹いて涼しいのはどうにか今日まで.明日からは気温が上がって真夏に逆戻り.暑さが苦手な私にとっては憂鬱な日々です.

今日はどうにか外を歩ける気温だったので,自宅の周囲を散歩しました.田んぼではイネが開花していたり,すでに実が入り始めていたり,秋の実りへ向けて季節が動いているのがよくわかります.

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川へ出てみると巨大な魚が!調べてみると中国から移入されたハクレンのようです.利根川の下流では,初夏に 1 m 以上あるハクレンの大群が水面から躍り出る光景が見られるのですが,今日見たものはせいぜい 70 cm 程度.まだ子供なのでしょうか?

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中国ではポピュラーな食材で,養殖池で育てられ,四川料理の水煮肉片酸菜魚によく使われるそうです.清蒸系の料理も多いはずです.海水魚が主体の日本では魚の選択肢が豊富なので,全く人気がありません.

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同じく外来のアカミミガメと接近遭遇していました.一緒に料理したら美味いかも.

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2022/08/05

やませが吹いた

最高気温 37 度の日が連続して日常生活がうまく回らなかったのですが,前線が南下してオホーツク海高気圧由来の冷涼な空気やませがどっと入ってきて,最高気温が 26 度くらいと,一気に 10 度も下がりました.前線が通過するときには雷雨に見舞われ,短時間停電するというアクシデントにも見舞われました.

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Igor LukinによるPixabayからの画像

経験上,ひと夏の間にだいだい 2, 3 回はこのような現象が起こると思いますが,今夏はこれが初めて.もう少し頻繁に起きてくれると夏バテせずに済むのにと思います.ま,この涼しさも今日までで,週明けからは再び酷暑に見舞われるようです.

短時間でも停電すると,様々な機器の設定がリセットされてしまうので,再設定するために家中をバタバタと歩き回らなければなりません.特に時計を持った機器は時刻の再設定が必要なので,これが一番面倒.

面白いのはこれらの時計の正確さです.機器内部にクロックを持たず,電源周波数を分周している機器の時計は非常に正確で狂いません.日本では電源周波数は非常に几帳面に制御されていて, 24 時間を通すと 1 秒も狂わないからです.東京電力では, 50 +/- 0.2 Hz 以内,時差 +/- 15 秒以内を目標としているそうですが,一時的に偏差が出てもその後それを打ち消すように周波数が制御されるので,長時間を通してみると非常に正確です.我が家では電子レンジと石油ファンヒーターがこの範疇.やや古めの低機能の電気製品に多いです.

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Gerd AltmannによるPixabayからの画像

一方,内部に自前のクロックを持つ機器はそのクロックの精度しだい,中には盛大に狂うものもあります.我が家ではファックス付き電話機,ガス給湯器,エアコン,電気釜などがそれに当たります.これらは半年も経つと分単位で狂ってくるので,定期的な時刻合わせが欠かせません.高機能な製品のほうがかえって不便なのです.

インターネットにつながっているテレビ,オーディオ機器などは自動的にネットワーク経由で時刻合わせを行うので狂うことはありません.今後はこのような機器が増えてくるのでしょう.そうそう,クルマも常時モバイルネットワークにつながっているので,時計が狂わないばかりか,スマートフォンから車の状態を調べたり,ドアのロックが出来たりします.

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