やませが吹いた
最高気温 37 度の日が連続して日常生活がうまく回らなかったのですが,前線が南下してオホーツク海高気圧由来の冷涼な空気やませがどっと入ってきて,最高気温が 26 度くらいと,一気に 10 度も下がりました.前線が通過するときには雷雨に見舞われ,短時間停電するというアクシデントにも見舞われました.
Igor LukinによるPixabayからの画像
経験上,ひと夏の間にだいだい 2, 3 回はこのような現象が起こると思いますが,今夏はこれが初めて.もう少し頻繁に起きてくれると夏バテせずに済むのにと思います.ま,この涼しさも今日までで,週明けからは再び酷暑に見舞われるようです.
短時間でも停電すると,様々な機器の設定がリセットされてしまうので,再設定するために家中をバタバタと歩き回らなければなりません.特に時計を持った機器は時刻の再設定が必要なので,これが一番面倒.
面白いのはこれらの時計の正確さです.機器内部にクロックを持たず,電源周波数を分周している機器の時計は非常に正確で狂いません.日本では電源周波数は非常に几帳面に制御されていて, 24 時間を通すと 1 秒も狂わないからです.東京電力では, 50 +/- 0.2 Hz 以内,時差 +/- 15 秒以内を目標としているそうですが,一時的に偏差が出てもその後それを打ち消すように周波数が制御されるので,長時間を通してみると非常に正確です.我が家では電子レンジと石油ファンヒーターがこの範疇.やや古めの低機能の電気製品に多いです.
Gerd AltmannによるPixabayからの画像
一方,内部に自前のクロックを持つ機器はそのクロックの精度しだい,中には盛大に狂うものもあります.我が家ではファックス付き電話機,ガス給湯器,エアコン,電気釜などがそれに当たります.これらは半年も経つと分単位で狂ってくるので,定期的な時刻合わせが欠かせません.高機能な製品のほうがかえって不便なのです.
インターネットにつながっているテレビ,オーディオ機器などは自動的にネットワーク経由で時刻合わせを行うので狂うことはありません.今後はこのような機器が増えてくるのでしょう.そうそう,クルマも常時モバイルネットワークにつながっているので,時計が狂わないばかりか,スマートフォンから車の状態を調べたり,ドアのロックが出来たりします.
| 固定リンク | 0
「自然」カテゴリの記事
「四季折々」カテゴリの記事
「工学・エンジニアリング」カテゴリの記事
- Joby はアルバトロス号の夢を見るか?(2024.11.19)
- 大型翼竜は飛べたのか?(2023.08.31)
- ベクレル becquerel とは?(2023.08.24)
- ハヤブサは大気密度で押し返される(2023.08.04)
- ハヤブサはマッハ 0.3 で飛べるか?(2023.08.03)
コメント