Willie Nelson 珠玉のデュエット集
3 年ほど前の Willie Nelson のアルバムの紹介でもちらっと言及していたのですが,今日は改めてこのアルバムを紹介したいと思います.Willie Nelson のアルバムには従来から女性歌手とのデュエット曲が多く収録されているのですが,このアルバムは女性カントリー歌手とのデュエット専門.それも全部で 18 曲も収録されているという大変お買い得なアルバムです.録音やミキシングも優秀で,何の心配もなく曲の流れに身を任せることができます.
リリースは 2013 年なのでもう 10 年近く前のアルバムなのですが,いつ聴いても良いものは良い.Willie Nelson の優しく端正な歌声が,さまざまな味わいを持った女性歌手の歌声と交わり,溶け合い,絡み合って,あなたの官能を刺激すること間違いありません.
私が特に気に入った曲は,第 7 曲,Carrie Underwood と歌った “Always on My Mind”.アレンジも非常に良いと思います.Taylor Swift のスーパースターぶりの陰に隠れて目立たなくなった Carrie Underwood ですが,歌唱力は American Idol 優勝とグラミー賞の実力.申し分ありません.
第 5 曲,Sheryl Crow と歌った “Far Away Places” も良いです.Sheryl Crow の全く衰えを感じさせない歌声が素晴らしく,夜遅く,できれば深夜に,部屋を暗くして聴くのにぴったり.
第 8 曲の Loretta Lynn とのデュエット “Somewhere Between” は, Loretta 節がたっぷりと楽しめる逸品.Loretta も衰えていませんねぇ.ありがたいことです.いったいいつ録音したのでしょう?昔の録音の再利用かもしれません.Loretta は今年 90 歳になっているはずです.
第 14 曲の Lily Meola というシンガーは初めて聴きましたが,まだ若いのでこれからが楽しみ.情感表現を磨けばヒットしそうです.調べてみると,彼女は America's Got Talent の出場者.ハワイはマウイ島出身.Willie Nelson がマウイ島に住んでいた時期に発掘されたのかもしれません.
第 17 曲,自身の娘の Paula Nelson と歌った Creedence Clearwater Revival の往年の名曲 “Have You Ever Seen the Rain” も良いです.ゆったりと物憂い雰囲気で歌うのですが,原曲を高校生時代に浴びるほど聴いていた者にとっては,これも一つのアレンジかと思いました.
一方,第 9 曲の Alison Krauss とのデュエットは,彼女の良さが十分に生かされているとは言えず,残念な印象.ラテンの曲の雰囲気が向いていなかったか?
ま,とにかく買って損はしませんので,ぜひ聴いてみてください.
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