Refsort/Ruby v3.73 released
辞書参照型ソーティング・フィルタ Refsort/Ruby (新しいほうから *1 *2 *3 *4 *5)の改訂版 v3.73 をリリースしました.今回の改訂は機能の追加が主なものです.
まず,数値の大小で並べ替えを行うための --value, -e
オプションの機能を拡張し,数字の直後に + または - 記号を最大で 5 個まで付けることで,付けなかった場合の数値よりも「わずかに」大きいまたは小さい数値を表現できるようにしました.これにより例えば,
100-- < 100- < 100 < 100+ < 100++
という大小関係が成立するようになります.野外での生物個体数のカウント,培養シャーレや顕微鏡視野内のカウントなどで,概数として + や - を付ける場合があることに対応しました.
なお, 100+ や 100++ は 100 よりも「ほんのわずか」大きいということだけに意味があるので,他の数値に対しては 100 とほぼ等価です.このため強いて書けば,
100+ < 100++ < 100.001
99.999 < 100-- < 100- < 100
という評価になることにご注意ください.
負の数についても,+ はわずかに大きい数,- はわずかに小さな数を表すので,
-100-- < -100- < -100 < -100+ < -100++
となります.
次に --showencoding, -g
の機能を以下のように修正しました.まず BOM や コマンドライン,あるいは何も指定がない場合のデフォルトで初期設定されているエンコーディングを表示し,その後辞書ファイルや入力ファイルを読み込んだ段階で埋め込みオプションによりエンコーディングが変更された場合には,変更後のエンコーディングも表示するようにしました.これによりエンコーディングの初期設定・変更の過程がわかりやすく表示されます.
Refsort/Ruby とそれに関連するコンテンツのアーカイブを Microsoft One Drive に置いています.画面右側コラムの Archive の中の Refsort/Ruby Archive をクリックしていただくと,私の OneDrive 上に設けたライブラリが開きますので,そこから過去分も含めてファイルをダウンロードすることができます. Refsort 本体の refsort.rb は refsort_v373.rb というファイル名でアップロードされていますので,ダウンロード後に refsort.rb に変更するとよいでしょう.改行コードも CR/LF になっていますので,適宜変更してお使いください.エンコーディングは US-ASCII ですので,そのままでよいでしょう.ユーザーズガイドは,リリースが遅れている IOC List v12.2 が完全にリリースされてから改訂したいと思います.
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