2023年2月
2023/02/26
2023/02/23
2023/02/22
2023/02/20
2023/02/19
シジュウカラがヨシの茎をむしる
今日は南風が吹いて暖気が入り,当地の気温は 18 度程度まで上がったようです.日向で体を動かすと汗ばんできました.戸外の気温の上昇に室内の空気がついていけず,室内のほうが寒いほどです.庭ではクロッカスが咲いたり木々の花芽が膨らんできており,春がどんどん近づいてくるのがわかります.
今日の調整池はノスリやハイタカがやって来たものの,オオタカは来なかったのでカモたちは比較的リラックスしていました.ヨシの繁みではメジロやシジュウカラが茎をむしっていました.冬でも餌が最も少ないこの時期,ヨシの葉鞘に潜んでいるカイガラムシの一種,ビワコカタカイガラモドキを探しているのだと思います.
垂直なヨシの茎に趾(あしゆび)で器用につかまり,ヨシの茎の皮をむいていきます.様々な姿勢を見せてくれるのが大変興味深いです.
2023/02/16
寒が戻るも日差しは強い
当地の今朝は強く冷え込み,おそらくマイナス 5 度程度だったと思います.給湯器が凍結しないよう気を遣う必要がありました.今年は 1 月にマイナス 7 度くらいまで下がる朝があったので,それに比べればまだマシ.しかも夜明けは早く夕暮れは遅くなっており,日中の太陽高度もだいぶ上がってきたので,今日のような快晴だと昼間の日差しは非常に強いものがあります.
数日ぶりで調整池周辺を散歩したのですが,特に大きな変化はありません.刈り取られたヨシ原では今日もタシギ 4 羽が採餌中.大きなミミズが獲れる瞬間を狙いたいと思うのですが,彼らもなかなか大物のごちそうにはありつけないようです.
調整池の枯れガマの陰ではカルガモがまったりと休んでいました.昼間のカルガモはこういう日陰で寝ていることが多く,寒くないのだろうかと思うのですが,どうも平気らしいです.
2023/02/12
森にも春の気配
今日は昨日にもまして気温が上がり,当地では最高気温が 15 度程度まで行ったようです.立春を過ぎるとこのような日が増えてくるのでしょう.しかし結構風が強く,吹かれていると寒く感じました.
今日は普段よりは足を延ばして近所の森林公園を散策.最近はルリビタキ目当てに写真を撮る人が大勢集まるようになり,日曜日の今日は超望遠レンズを持ったおじさんやおばさんがぞろぞろ.これでは出るものも出てこないのでは?と思ったのですが,歩き始めるとすぐにルリビタキ特有の声がして,探すといましたいました.
とても色の濃い個体です.おそらく 4, 5 歳以上は行っているでしょう.ひと月ほど前に同じ場所で見たのはもっと色が薄い若い個体だったので,ここにはある程度の数の個体が行き来していることになります.光が弱い森の中だったので,私のカメラではノイズ処理の影響かディテールがつぶれてしまって羽毛のテクスチャが分からないのが残念.
森林公園を外れて近くの散策路を歩くと,妙に赤いキノコがありました.家人がその場で Google Lens で調べてみると,どうやらシュタケというキノコのようです.彩度が高い朱色をしており,私にとっては初めて見るキノコ.食用には適さないとあるので,誰にも食べられていないのでしょう.
森の中にも春の気配が漂ってきました.木々の花芽が膨らんできているのははっきりわかりました.
2023/02/11
風切羽が欠損したノスリ
昨日は一日中冷たい雨.気温もほとんど上がらず最高気温は 3 度程度.寒い寒いと言いながら家にこもっていました.うって変わって今日は朝から快晴.暖気が入ってきたので気温も急上昇し,最高気温は 13 度程度.昨日とは 10 度も違います.
こんなに良いお天気なのに調整池には鳥はまばら.ふだん 70 羽ほどはいるコガモはどこかへ出払ってしまったようです.カルガモもいません.そこへやって来たノスリ.ご常連の個体かと思うのですが,左翼の初列風切羽の 6 枚目(第 6 初列風切羽)が欠損しています.自然に抜けたのか,それとも何か強い力を受けたのか.
この程度であれば飛ぶのにほとんど支障はないと思いますが,微妙な姿勢制御をするのはやりにくいかも.
2023/02/09
やはり大画面は快適
10 数年使ってきた液晶ディスプレイを最新の製品に買い替えました.古いディスプレイはバックライトが冷陰極管だったため消費電力が大きめで,真夏には手をかざすと暑く感じたものですが,新しいものはさすがに LED バックライトなので温かみすら感じません.
さらに画面サイズを一回り大きくして 27 インチ,2560 x 1440 という解像度にしました.これくらいの画面サイズになると,アプリケーションを複数開いてお店を広げたままにしておいても何の窮屈さも感じません.視線移動の心配もほとんどありません.これでだいぶ作業性が良くなったと思います.ただし表示密度が少々高くなってフォントの見た目が小さくなってしまったので,エディタなどのフォントサイズを調整中です.
古いディスプレイは,映像信号のインターフェースが DisplayPort x 1, DVI-D x 2, VGA x 1 という古い規格を引きずった構成でした.新しいものは,Thunderbolt x 1, DisplayPort x 1, HDMI x 1 と最新式になりました.これで当分困ることはないでしょう.
ディスプレイにスピーカーが内蔵されているので鳴らしてみたのですが,こちらはまるでダメ,無いよりはマシというレベルではなく無いほうがよいレベル.これに関してはもともとデスクトップ・スピーカーを別置きしているので全然困りません.
次に買い替えることがあるとすれば,その時は,あーっ!もう後期高齢者になっている.
2023/02/08
暖かい日もある
今週は月曜日から気温が上がり,今日も日射しが戻って気温が上昇中です.平年の 3 月の暖かさなので,外を散歩するのも非常に楽です.しかし金曜日には降雪が予想されているので油断は禁物.
調整池となりの休耕田では今日もタシギが採餌中.シーズン当初は 3 羽だったものが,今日は 5 羽に数を増やしていました.良い餌場だと噂になっているのかもしれません.
2023/02/05
藪の中のウグイス
ウグイスが一年中身近にいることを知らない人が多いのですが,ホーホケキョと囀るのは春から初夏のほんの一時期.今の時期は藪の中でチャッ,チャッ,チャッと地鳴きをしているだけです.しかも藪の中をせわしなく飛び回り,なかなか落ち着いて写真を撮らせてくれません.英名の Bush Warbler とはよく言ったものです.
散歩コースの調整池にあるヨシの群落の中には常時数羽のウグイスがいるのですが,昨日は普段よりは落ち着いて動いてくれたので,ようやく写真に収めることができました.しかし動きを止めることはないので,多少フォーカスが甘いのはご容赦ください.
2023/02/04
IOC List v13.1 Released
IOC World Bird List v13.1 が 1 月 29 日にリリースされました.これは 2023 年 1 回目のリリースです.前回 2022 年 8 月のリリース(実は前回のリリース日は不明確)から 5 か月強でのアップデートとなりました.
今回収録されたのは目が 44 ,科が 253,属が 2,385 ,種が 11,140 (うち絶滅種が 160 ),亜種が 19,830 です.
前回 v12.2 と比較するとかなり多数 (> 70) の種が亜種から昇格したり,新種として収録されたりしていますので,比較的大きな変化があったと言うべきだと思います.しかし亜種の変更は 12 と少なく,英名の変更も 20 種程度でした.
ただし英名の変更のうち,亜種から昇格させた種に親元の英名を付け替え,その英名を奪われた親元の種に新しい英名を割り当てる事例が複数あったので,非常にややこしく,注意が必要です.チェックリストの連続性や安定性よりもその時々での正当性を優先する姿勢が明確なのが IOC なのだと思うしかありません.これらのケースでは和名をどうするか大変悩まされました.
別の見方をすると,これは名前を単なる識別記号と思う (Nominalism) のではなく,名前には意味があると考える (Realism) 思想です.であれば,コマドリ(Larvivora akahige) とアカヒゲ (Larvivora komadori) の学名の誤登録をいいかげん修正してほしいと思うのですが,起きるであろう混乱を考えると躊躇してしまうのでしょう.
例によって日本のバーダー向けに重要と思われる変更点を書いておきます.今回は数は少ないながらも重要な変更が 2 点ありました.
- Larvivora akahige tanensis,亜種タネコマドリが種に昇格し,L. tanensis, Izu Robin となりましたので,和名をタネコマドリとしました.伊豆諸島や小笠原諸島の固有亜種だったもので種に昇格したものが増えてきました.
- これまで Bubo 属の中に含められていたワシミミズク 9 種が Ketupa 属にまとめられて外に出されました.その結果 Bubo blakistoni, Blakiston's Fish Owl,シマフクロウの学名が Ketupa blakistoni と変更されました.ちなみにこれまで tautonym の代表のひとつだった Bubo bubo,ワシミミズクはそのまま健在です.
今年 9 月に日本鳥学会の日本鳥類目録改訂第 8 版のリリースが予定されていますが,上記の変更を含めて 11 年の間に溜まりに溜まった世界の鳥類目録との差異がどのように反映されるのか,見守りたいと思います.すでにパブリックコメントに寄せられている意見とそれに対する回答は大変興味深いです.
IOC 本家の Master List(学名と英名を収録した Excel ファイル)を編集して,Refsort/Ruby 用の辞書ファイル(拡張子が .ref のテキストファイル)を作りましたので,Microsoft One Drive 上に設けた “IOC List Archive” にアップロードしました.エンコーディングは UTF-8 と US-ASCII の2種類です.正版は UTF-8 版で US-ASCII 版は簡易版ですが,詳細についてはユーザーズガイドをご覧ください.
このオリジナル版の辞書ファイルと併せて,全ての掲載種に和名を付与した辞書ファイル 2 種と,IOC Master List の和名追加版(Excel ファイル)も同時にリリースしました.これら和名追加辞書についても,UTF-8 でエンコードしてあるものが正版ですが,Windows などでの使い勝手を考慮して Windows-31J でエンコードしたものも同時にアップしてあります.詳細についてはユーザーズガイドをご覧ください.
単に種名を調べるためだけであれば,和名追加版の Master List(Excel ファイル)が最も便利です.ただし長大なワークシートなので,目的の名前をスクロールして探すのは非効率です.検索メニューからジャンプするのが良いでしょう.
これらのファイルは前述のとおり,Microsoft One Drive 上に設けた IOC List 専用のフォルダからダウンロードできます.それには,このブログ右側のコラムの最上段の Archive の中の IOC List Archive をクリックしてください.そうすると One Drive のフォルダに入ることができますので,あとは適当に選んでダウンロードしてください.
I am pleased to announce that I have posted reference files for Refsort/Ruby compiled directly from the latest IOC World Bird List v13.1. It contains 44 Orders, 253 Families, 2,385 Genera, 11,140 species including 160 extinct ones, and 19,830 subspecies, respectively. Please try it out, and enjoy its capability and speed.
Note that the reference file "ioclist_v131u.ref" is encoded in UTF-8 in order to retain all European accents and umlauts with complete fidelity as they are in the IOC Master List.
For those who want to use Refsort/Ruby in universal ASCII environments, I have posted another reference file "ioclist_v131a.ref" encoded in pure US-ASCII. Note that characters with accents and umlauts have been simplified to their nearest neighbors. So please be careful in particular when you refer to authorities of species.
I have also posted two different reference files "ioclist_v131ju.ref" and "ioclist_v131jw.ref" (encoded in UTF-8 and Windows-31J, respectively) which include Japanese names for all species. If you want to know Japanese names, please refer to those files.
In order to sort a list properly using these reference files, you need to align the encoding of the input file to that of the reference file, and you should add a magic comment specifying the encoding in the first line of these files, such as
#!E -*- coding: UTF-8 -*-
or, add an option "-E UTF-8" into your commandline.
You can skip this process if your iput file is encoded in the default encoding of your platform, e.g., US-ASCII or Windows-31J for Windows, UTF-8 for macOS or Linux.
A master list in Excel format containing a column of Japanese names has been posted as well. This would be most convenient for quick reference.
You can download appropriate files from my area of Microsoft One Drive by clicking “IOC List Archive”. Enjoy, and bon appétit.
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