Windows 新規導入のメモ
先週末に作業を始めたパソコンのハードウェアのアップグレードと Windows のクリーン・インストレーションがようやく終わりました.いくつか試行錯誤して最終的にはうまく行ったポイントのメモです.
Rufus を使う
Rufus というのは各種の OS のブートイメージを USB スティックに書き込むためのユーティリティです.特に Windows に関しては手厚い配慮がされていて,以下のようなことができます.
- Windows 11 をインストールするためのハードウェア要件の一部(TPM 2.0 など)を回避できる.
- Windows をインストールする際に Microsoft アカウントでのログイン要求を回避できる.
- インストール時に自由な名前でローカル・アカウントを作成できる.
- 最新の版では BitLocker によるデバイスの暗号化を回避できる.
これらは非常に便利な機能で,特にネットワークに接続したままローカル・アカウントを作成できるのはありがたいです.以前から裏ワザとして,Microsoft アカウントの入力を要求された時点でネットワーク・ケーブルを引っこ抜くというものもあったのですが,ネットワーク接続を切ってしまうと,ほかの重要な情報のやり取りもできなくなるので望ましくありません.また Home エディションではこの裏ワザも使えません.
インストレーション終了後に Windows ライセンス認証を行わなければなりませんが,そこで初めて Microsoft アカウントでログインすることになります.すると様々な設定情報がクラウドから自動的にダウンロードされるので,再設定の手間が「多少は」省けます.
インストレーション途中でデバイス・ドライバを読み込む
マザーボードや拡張カードに搭載されているチップが新しいと,Windows 側にそのドライバが用意されていない場合があります.今回私が組み込んだマザーボードのネットワークチップがまさにそれで,Intel I226-V といういわく付きのものだったのですが,ネットワークに接続できないとインストレーションが先に進めなくなる場合があります.
これは当然想定される事態なので,ユーザーがインストール途中で外部デバイスからドライバをインストールできる仕掛けは古くから用意されており,RAID のドライバなどはそうやって組み込んでいました.今回は USB スティックにマザーボード・ベンダーが提供しているドライバを書き込んでおき,それをインストレーションの初期フェーズで読み込ませることで無事にインターネットに接続された状態で作業を続けることができました.
このような事前対策を打っておいたおかげでインストレーションを滞りなく完了することができました.特に Rufus には大変お世話になったと感謝しています.
古いマザーボードや CPU はそっくりそのまま Linux マシンの古いハードウェアと入れ替え,こちらも OS を再インストールしたので,作業量が多く丸二日ほどはこれにかかりっきりでしたが,それでも毎日夕方からは酒を飲みながら映画を見ていたので,緊張と集中で疲れ切ってしまったというほどではありませんでした.まあ 3, 4 年に一回の大イベントではあります.
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