私はパソコンを使い始めた直後から音楽 CD をパソコンで鳴らすということをやってきました.当初はパソコンの CD ドライブを単に CD プレイヤーとして使っていたのですが,そのうち CD のデータをリッピング(デジタルデータとして取り込み圧縮する)して,それをパソコンのソフトウェアで並べ替えたりプレイリストを作ったりして楽しむということをやってきました.
その間いろいろな音楽再生ソフトを試しながら,最終的には Windows 標準の Windows Media Player (WMP) を使って Windows Media Audio (WMA) というコーデックでリッピングし,それをそのまま WMP で再生していました.
しかし Windows 11 になってから Microsoft は WMP の開発をやめ, Media Player という非常に中途半端なソフトを推すようになったので,どのソフトに乗り換えたらいいのか再び試行錯誤を繰り返していました.
ここ一年ほどは foobar 2000 という有名なソフトを使ってみたのですが,あまりに自由度が高すぎ,カスタマイゼーションの手間がかかりすぎて困っていました.またこれ単体ではリッピングもできません.
と,そこへきて今回 MusicBee というソフトに出会い,これなら使えるのではないかと思って使い始めました.カスタマイゼーションの自由度は高いのですが,それでも foobar 2000 に比べればある程度の骨格は固まっているので悩むことはありません.リッピングの能力は十分ですし,プラグインを使えば歌詞を表示することもできるので,英語の歌詞を聴き取る練習も可能です.
さらにこれを機にコーデックを人気の薄い WMA から汎用性が高い MP3 に変更しました.しかし,ということは,全楽曲をリッピングしなおさなければならないということです.リッピングしたデータはパソコン以外にも宅内 2 か所のオーディオ・プレイヤーで使いますし,クルマの車載プレイヤーでも聴くので,そのフォーマットの選択は重要です.
昨日から手持ちの CD 数百枚のリッピングを始めました.おそらく完了するまでには 2 週間ほどかかると思いますが, 30 数年前から買い続けた CD 一枚一枚を改めて聴きなおしてみると新たな発見があり,これは時間をかけるだけの価値があると思い直しました.
CD の中にはカビが生えていたり,アルミ蒸着層が腐食を始めているものもあったので,そういうチェックをするよい機会にもなりました.現在では CD を買う人は少なくなり,ストリーミングで音楽を聴いたり,アルバムの中の好きな曲だけを MP3 で購入したりというスタイルが流行っていますが,しかしかつてのバイナル盤 LP を模したジャケットやライナーノーツを持ち,全楽曲を合わせたアルバムで一つの作品として作られている CD の魅力を捨て去ることはできません.
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