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2023年7月

2023/07/30

ツバメのねぐら入り

酷暑が続いています.当地でも最高気温は毎日 36 度から 37 度.今日は湿度が高めで体にこたえました.あと 8 日ほどで台風くずれの低気圧がやってきて雨が降るようなので,ようやく酷暑が途切れるようですが,まだ 1 週間はこの高温に耐えなければなりません.

今日の夕方は近所のヨシ原にツバメのねぐら入りを見に行きました.この時期,ほとんどのツバメは子育てが終わって巣から離れ,夜は集団でねぐらをとります.日没後30分ころがねぐら入りのピークなので,その時刻を見計らって出かけました.

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日の影が長く伸びて間もなく日没です.はるか遠くでは積乱雲が発達してかなとこ雲になっていました.きっと下界では夕立が降っているのでしょう.

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そして肉眼ではほとんど見えないくらい暗くなってから,ヨシ原上空にはおびただしい数のツバメの群れが現れ,タイミングを見計らってヨシの茂みに急降下していきます.今日は数千羽といったところでしょうか?

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2023/07/28

IOC List v13.2 Released

IOC World Bird List v13.2 が リリースされた模様です.これは 2023 年 2 回目のリリースです.前回 2023 年 1 月のリリースから 5 か月ちょっとでのアップデートとなりました.ただし正式なリリース日は判然とせず,IOC の Web site ではいまだ v13.2 への移行が完了したというアナウンスはありません.最初に Master List がアップロードされたのが 7 月 18 日なので,私としてはこの日をリリース日とみなそうと思います.

今回収録されたのはが 44 ,が 253,が 2,376 ,が 11,161 (うち絶滅種が 160 ),亜種が 19,818 です.

前回 v13.1 と比較すると,亜種から種への昇格や新種の登録はまあまあ平均的な数量でしたが,英名の変更が比較的多く,また属の異動(属名の変更)も多かったという印象です.厄介なことに科内や属内のシーケンスの変更もそれなりにあります.

例によって日本のバーダー向けに重要と思われる変更点を書いておきますが,今回はすべてが英名の変更に関するものです.Japanese という接頭語が他の単語に置き換えられる例が目につきます.

  1. Hierococcyx hyperythrus,ジュウイチの英名が Rufous Hawk-Cuckoo から Northern Hawk-Cuckoo に変更されました.
  2. Columba janthina,カラスバトの英名が Japanese Wood Pigeon から Black Wood Pigeon に変更されました.
  3. Charadrius mongolus,メダイチドリの英名が Lesser Sand Plover から Siberian Sand Plover に変更されました.この変更の背後には,メダイチドリの亜種だったC. mongolus atrifronsが種に昇格して C. atrifrons, Tibetan Sand Plover, チベットメダイチドリとなったことがあります.
  4. Accipiter gentilis,オオタカの英名が Northern Goshawk から Eurasian Goshawk に変更されました.
  5. Terpsiphone atrocaudata,サンコウチョウの英名が Japanese Paradise Flycatcher から Black Paradise Flycatcher に変更されました.
  6. Delichon urbicum,ニシイワツバメの英名が Common House Martin から Western House Martin に変更されました.
  7. Fringilla coelebs,ズアオアトリの英名が Common Chaffinch から Eurasian Chaffinch(暫定名)に変更されました.
  8. Emberiza yessoensis,コジュリンの英名が Japanese Reed Bunting から Ochre-rumped Bunting に変更されました.

今年 9 月に日本鳥学会の日本鳥類目録改訂第 8 版のリリースが予定されていますが,上記の変更を含めて世界の鳥類目録との差異がどの程度縮まるのか見守りたいと思います.すでにパブリックコメントに寄せられている意見とそれに対する回答は大変興味深いです.新しい日本鳥類目録に準拠した辞書ファイルもできるだけ速やかに作成するつもりです.


IOC 本家の Master List(学名と英名を収録した Excel ファイル)を編集して,Refsort/Ruby 用の辞書ファイル(拡張子が .ref のテキストファイル)を作りましたので,Microsoft One Drive 上に設けた “IOC List Archive” にアップロードしました.エンコーディングは UTF-8US-ASCII の2種類です.正版は UTF-8 版で US-ASCII 版は簡易版ですが,詳細についてはユーザーズガイドをご覧ください.


このオリジナル版の辞書ファイルと併せて,全ての掲載種に和名を付与した辞書ファイル 2 種と,IOC Master List の和名追加版(Excel ファイル)も同時にリリースしました.これら和名追加辞書についても,UTF-8 でエンコードしてあるものが正版ですが,Windows などでの使い勝手を考慮して Windows-31J でエンコードしたものも同時にアップしてあります.詳細についてはユーザーズガイドをご覧ください.

単に種名を調べるためだけであれば,和名追加版の Master List(Excel ファイル)が最も便利です.ただし長大なワークシートなので,目的の名前をスクロールして探すのは非効率です.検索メニューからジャンプするのが良いでしょう.


これらのファイルは前述のとおり,Microsoft One Drive 上に設けた IOC List 専用のフォルダからダウンロードできます.それには,このブログ右側のコラムの最上段の Archive の中の IOC List Archive をクリックしてください.そうすると One Drive のフォルダに入ることができますので,あとは適当に選んでダウンロードしてください.


I am pleased to announce that I have posted reference files for Refsort/Ruby compiled directly from the latest IOC World Bird List v13.2. It contains 44 Orders, 253 Families, 2,376 Genera, 11,161 species including 160 extinct ones, and 19,818 subspecies, respectively. Please try it out, and enjoy its capability and speed.

Note that the reference file "ioclist_v132u.ref" is encoded in UTF-8 in order to retain all European accents and umlauts with complete fidelity as they are in the IOC Master List.

For those who want to use Refsort/Ruby in universal ASCII environments, I have posted another reference file "ioclist_v132a.ref" encoded in pure US-ASCII. Note that characters with accents and umlauts have been simplified to their nearest neighbors. So please be careful in particular when you refer to authorities of species.

I have also posted two different reference files "ioclist_v132ju.ref" and "ioclist_v132jw.ref" (encoded in UTF-8 and Windows-31J, respectively) which include Japanese names for all species. If you want to know Japanese names, please refer to those files.

In order to sort a list properly using these reference files, you need to align the encoding of the input file to that of the reference file, and you should add a magic comment specifying the encoding in the first line of these files, such as

#!E -*- coding: UTF-8 -*-

or, add an option "-E UTF-8" into your commandline.

You can skip this process if your iput file is encoded in the default encoding of your platform, e.g., US-ASCII or Windows-31J for Windows, UTF-8 for macOS or Linux.

A master list in Excel format containing a column of Japanese names has been posted as well. This would be most convenient for quick reference.

You can download appropriate files from my area of Microsoft One Drive by clicking “IOC List Archive”. Enjoy, and bon appétit.

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2023/07/23

メディアの貧困

最近テレビのニュースを見ていて,違和感を感じることを二つほど.

囲碁や将棋の対戦

囲碁や将棋の対戦,特に将棋のタイトル戦はしばしば報道されるのですが,どちらがどういう手を指しているかは一切言わないくせに,昼食に何を食べたかを映像付きで長々と紹介します.これは実に視聴者を馬鹿にした報道の姿勢だと思います.

メディアが考えていることはおそらく

どうせ一般視聴者は将棋の手なんかわからないから(俺たち自身もよくわかっていないし),食い物の話でもしておけば視聴率取れるに違いない.

ということでしょう.コアなファンは ABEMA などで解説付きの実況中継を見ているはず(2017 年の藤井聡太と佐々木勇気の竜王戦決勝の AbemaTV の視聴数は 1,240 万を越えた)なので,一般向けのニュースではこの程度の画の出し方が一番視聴率が取れる,という安易な発想だと思います.

しかし,実況中継を見るほどではないが囲碁や将棋はある程度知っているという人口は多いはずです.序盤はこういう手でどちらが攻めて,中盤にどういう展開になって,終盤にこういう手でどちらが投了した,くらいの情報は15秒もあれば伝えられます.将棋を知っている人はそれを聞いただけで盤面の展開が頭に浮かぶはずです.対戦の最も基本的な情報を伝えずに,食い物の画だけ出して視聴率取ろうというのは実に姑息.報道する側のリテラシーの無さも情けないです.

東京ドーム何個分?

これはニュースに限らずバラエティや情報番組でも氾濫している無意味な表記法.

そもそも東京ドーム何個分の面積,東京ドーム何杯分の体積と言われて定量的なイメージが湧く人がいるのでしょうか?私はいないと思います.湧くという人がいたとしても,そのイメージは実際とは大きくずれているでしょう.

東京ドームのグラウンド面積は 13,000 m2,たったの 1.3 ha,114 m 四方です.野球場なんてこんなものでしょう.ほかに東京ドームの建築面積というものもあって,こちらは 46,755 m2 もありますが,これが何を意味するのかよくわかりませんし,そもそもメディが使う東京ドームの 1 個分が何 m2 のことなのか,それに言及して言葉を使っているメディアは皆無です.これも視聴者を馬鹿にした受けねらいの表現です.

東京ドームの容積は 1,240,000 m3 だそうです.一辺が 107 m の立方体と同じですが,こう言ったほうがよほどわかりやすくありませんか?あるいは直径が 100 m の円柱状の桶に入れたとすると,深さが158 m ほどになります.ちなみにクフ王が建てたギザの大ピラミッドは,底辺が 231 m の正方形,高さが 146 m なので,その体積は約 2,600,000 m3.東京ドームの 2.1 倍です.これも東京ドームよりはわかりやすいと思います.

東京ドームを特に体積の単位として使う場合のわかりにくさは,扁平なドームの容積を使っているからだと思います.東京ドームは外から見ると平べったく丸っこい背の低い建物です.その容積がどれくらいかは非常にわかりにくい.内部に入ると非常に大きく感じますが,それは印象にだまされた錯覚で,実際には上述の通りピラミッドの半分以下です.

このような分かりにくい単位を使って面積や体積を比較するのは,東京ドームという「良くわからないがとにかく大きいとされているもの」を持ち出すことによる印象操作であって,何ら定量的な表現にはなっていません.このような感覚的な表現で大きさを強調して伝えるメディアは,数量リテラシーの貧困を再生産しているとも言えます.そろそろほかの表現に改めてほしいと思います.

こんなサイトもあります.

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2023/07/22

Refsort/Ruby v3.76 released

辞書参照型ソーティング・フィルタ Refsort/Ruby (新しいほうから *1 *2 *3 *4 *5)の改訂版 v3.76 をリリースしました.今回の改訂内容は完全に内部的なもので,細かな最適化やコードの化粧直しです.仕様の変更や機能の追加はありません.

Refsort_v376_scrshot

このスクリプトは最新の Ruby 3.22 で動作することを確認しています.またこちらもリリースされたばかりの IOC World BIrd List v13.2 をもとにした辞書ファイルを使った動作も確認しています.

Refsort/Ruby とそれに関連するコンテンツのアーカイブを Microsoft One Drive に置いています.画面右側コラムの Archive の中の Refsort/Ruby Archive をクリックしていただくと,私の OneDrive 上に設けたライブラリが開きますので,そこから過去分も含めてファイルをダウンロードすることができます. Refsort 本体の refsort.rb は refsort_v376.rb というファイル名でアップロードされていますので,ダウンロード後に refsort.rb に変更するとよいでしょう.改行コードも CR/LF になっていますので,適宜変更してお使いください.エンコーディングは純粋な US-ASCII ですので,そのままでよいでしょう.

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2023/07/16

BOP付けずに掘ったのかよ?

北海道蘭越町地熱発電用の試掘井を掘削中に熱水が暴噴.まずいことに濃度の高いヒ素が含まれていたので近隣の土壌や水系を汚染中です.

やらかしたのは三井石油開発というれっきとした石油開発企業なので,数千メートルの試掘井も掘れる試掘のプロのはず.それが地熱地帯を甘く見たのか,浅いうちは大丈夫だろうとBOP (Blowout Preventor) 防噴装置を付けずに掘っちゃったらしいのです.これは業務上の過失ですね.地元への補償が必要でしょう.

地熱地帯でのドリリングでは岩盤の割れ目が多く逸泥のリスクが高いので,そちらにばかり気が行っちゃったのか?いやいやプロなんだからそんなはずはない,地熱地帯での水蒸気暴噴のリスクはよく分かっていたはず.逸泥すると静水圧が低下して沸点が下がるから暴噴しやすくなるのです.それなのにBOPなしで掘ったのはなぜ?坑内冷却はしていたのかな?硫化水素対策は?

水蒸気暴噴の一例

暴噴を止めるのに数週間もかかるらしいのですが,その間にヒ素の汚染は進行します.社外のプロの手は借りないのかな?暴噴を止めるプロは世界中にいるはずですが.

ヒ素が出てきたのは不運でした.まあ日本では少ないですが,世界的には地下水にヒ素が含まれているところはあり,例えばバングラデシュでは井戸水はそのままでは飲めないそうです.しかし,まあヒ素についても予備調査はしなかったのでしょうかね?

これで地熱発電に対する社会の認識が低下するのが残念.もっとプロらしい仕事をしてほしかった.

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2023/07/14

酷暑がいぬまに森を散歩

連日 35 度超えの酷暑が続いており,週明けには 39 度というウソのような高温が予想されているのですが,ここ 2, 3 日の間だけは曇りがちで 30 度程度と,暑さも中休み.このところ暑さにめげて散歩をさぼっていたので,今日は近所の森林公園を散歩してきました.

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この時期のお目当てはヤマユリ.例年だと林床をたくさんのヤマユリの花が埋めて,それは見事な光景なのですが,今年は花が非常に少なめ.年によって差があるのでしょうか?寂しい光景でしたが,香りは楽しめました.

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代わりに森の中はハグロトンボが多く飛び交っており,オスの胴体の構造色の輝きが見事.メスは地味な褐色の胴体をしています.

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暗い森の中でひときわ目立っていたのはヤブミョウガの花.両性花と雄花が同居しているのだそうです.

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広場の脇のヤブデマリには深紅の実がたわわに実っていました.やはりガマズミの仲間なのですね.

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2023/07/08

ITシステムは例外処理が9割

マイナンバーに関する誤登録やシステムの不具合に関して,システムを作る側の視点から面白い記事を見つけました.

「愚かなのはマイナカード関連だけじゃない、企業でも「バカヨケ」なきシステムの恐怖」 (木村岳史,日経ビジネス)

要は,ユーザーが様々なミスをすることを前提にシステムは設計・構築されなければならない,というエンジニアリングでは当たり前のことを述べています.工学の言葉で言うと,定格外使用に対するフェイルセーフの作り込みということになります.今日では身の回りのほとんどすべての電気製品はマイコンで制御されていますが,マイコンのプログラムにはこのフェイルセーフのためのプログラムが書き込まれているはずです.

実際自分で簡単なプログラムを書いてみるとわかりますが,実用的にしようとすればするほど,自分以外の他人にも使ってもらおうとすればするほど,誤入力や操作ミスをしたときに安全に元の状態に戻す,間違いを表示して再入力を促す,などのためのプログラム量が増大していきます.

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ElchinatorによるPixabayからの画像

私がこのサイトで公開しているソーティング・フィルター Refsort/Ruby でも,ソースコードの 7 割から 8 割程度は例外処理のためのものです.マイナンバーのようなシステムだと,ソースコードのおそらく9割以上が例外処理に割かれていると容易に想像できます.つまり SE やプログラマーは,めったに遭遇することはないどんな誤入力や誤操作があっても,システムが間違いを犯さないようにシステム全体を設計し実装することが求められます.

これは現実には大変なことで,100% の完璧さを求めることは無理なのですが,完璧に近づく努力を怠ることは犯罪に近いことです.自動車や航空機,医療機器などのことを考えれば容易に納得いくでしょう.

一方,ユーザーの入力ミスを防げなかったマイナンバーのシステムですが,ユーザーがどれほど間違っていたかというと,健康保険組合が 7,500 万人の被保険者の情報を登録して,誤入力があったのはわずか 1,000 件のオーダー.誤り率は 0.001% という驚異的な正確さだったのです.このような高い正確度で作業をしたにも関わらずメディアや野党はそれを騒ぎ立てるのですが,この程度の誤り率で制度自体の存続を議論するようでは,定量的思考能力が欠けているのでしょう.

ただし,誤入力を誤入力と見抜き,そういう入力をさせないようにシステムが作り込まれていなかったことは当然責められるべきです.日経ビジネスの記事もそこに論点を置いています.健康保険組合がこのような正確さで仕事をしていなかった場合を想像すると,背筋がぞっとしますね.

しかし日本では,一つの申請を行うのに住所や氏名などの基本情報を異なる書類に何度も(しかも手書きで)記入させるやり方が今でも健在です.そのあたりの発想自体から変えていかなければ,バカヨケできるシステムの構築は難しいでしょう.

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2023/07/07

酷暑の果てのずっと先

暑いので自宅に引きこもっています.引退するとこういうことができるのが素晴らしい.現役のころは早朝から夜まで汗のかきどおしでした.偉かったんだねぇ.

今日のお天気は最高気温 35 度コースなので今も気温が上昇中.どうりで朝から暑かったわけです.まだ梅雨明けしていないのですが,このまま梅雨が明けたりしたらえらいことです.来週は分厚い雲が空を覆って太陽の光を遮ってくれないかなぁ.冷たい北東気流が入ってくれると最高.梅雨明けは7月末でいいです.

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Gerd AltmannによるPixabayからの画像

地球温暖化がこの先どのような様相を呈してくるのは分かりませんが,長期的には地球はこれからも氷期を迎えるでしょうし,現在 260 万年ほど続いている氷河時代が終わって今以上の温暖期を迎えることもあるでしょう.これらは地球の過去の歴史から明らかだと思います.

氷期になれば,北ヨーロッパや北米大陸の北半分は分厚い氷床に覆われてしまいます.その厚さは 2,000 - 3,000 m というとてつもないものです.一方,温暖期になれば地球上には天然の氷というものは無くなり,今のアラスカにも亜熱帯性の植物が生い茂るようになります.

こういうサイクルがまだ 2, 3 億年は続くのですが,実はその先はありません.なぜならば太陽の熱出力が徐々に上がってくるからです.今からたった 5 億年ほどで,少なくとも地上には生物は住めなくなり,水中でも熱に強い微生物くらいしか生きていけなくなります.最終的には地球は灼熱の岩砂漠の惑星になって死の星となります.さらに数10憶年後には,膨張する太陽大気に焼かれて蒸発してしまうかもしれません.地球の火葬です.一方,太陽の質量が減少して重力が弱まるため,地球軌道が外側に移動して蒸発は免れるという説もあります.

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WikiImagesによるPixabayからの画像

こう考えると,地上に生き物が住んでいられる期間というのは,過去から将来も含めてせいぜい 10 憶年程度しかありません.意外に短いですね.ってことで,今を有意義に生きよう!と引きこもりながら考えたのでした.

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2023/07/06

やはり処方薬はよく効く

暑いからといってビールをがぶ飲みした上にワインまでちびちびやるという生活が続いたせいか,軽い大腸炎になってしまいました.毎日 1, 2 回の下痢が続いたのです.私にとっては数年に一度はやらかす持病のようなものですが,感染性のものではありません.

当初は市販薬を飲んでごまかそうとしたのですが,一週間経っても症状が改善しなかったので,仕方なく近所の胃腸科専門病院を受診しました.数年前に同じ症状で受診したときの医師が今回も診てくれたのですが,開口一番「お久しぶりです!」と言われたのには参ってしまいました.よく覚えているもんだ.そうです,今回も大腸炎です.

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Image by Pexels at Pixabay

結局,数年前と同じ組み合わせの薬 4 種のカクテルを処方してもらって飲み始めてみると,やはりこれがよく効くのです. 2, 3 日で症状はほとんど無くなり通常の食生活に戻すことができました.市販薬ではほとんど改善しなかったのに,さすがだなぁと感心しました.ただしそのうち 2 種は症状が改善したら早めに服用をやめるように薬剤師から指導されていたもので,強力なだけに副作用があるのでしょうね.

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2023/07/05

餌を待つ巣立ちびな

すでに夏至はとっくに過ぎて早や 7 月.このところお天気が悪かったり体調が悪かったりで散歩に出かけなかったために,ブログの更新も滞っています.

今日も家の中に引きこもって過ごしていたのですが,窓のすぐ外の電線にツバメの巣立ちびなが 3 羽やってきました.ときどき親鳥が餌を運んできています.

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雨が降り出す直前で光が悪く,ほとんどシルエット状態の画になってしまいましたが,ヒナ特有の嘴(くちばし)が面白いですね.

ツバメの巣立ちびなにしては時期が遅いので,今年 2 番目の子育てだったのでしょう.なんとか元気に育って秋には越冬地に旅立ってほしいと思います.

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