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2023/07/28

IOC List v13.2 Released

IOC World Bird List v13.2 が リリースされた模様です.これは 2023 年 2 回目のリリースです.前回 2023 年 1 月のリリースから 5 か月ちょっとでのアップデートとなりました.ただし正式なリリース日は判然とせず,IOC の Web site ではいまだ v13.2 への移行が完了したというアナウンスはありません.最初に Master List がアップロードされたのが 7 月 18 日なので,私としてはこの日をリリース日とみなそうと思います.

今回収録されたのはが 44 ,が 253,が 2,376 ,が 11,161 (うち絶滅種が 160 ),亜種が 19,818 です.

前回 v13.1 と比較すると,亜種から種への昇格や新種の登録はまあまあ平均的な数量でしたが,英名の変更が比較的多く,また属の異動(属名の変更)も多かったという印象です.厄介なことに科内や属内のシーケンスの変更もそれなりにあります.

例によって日本のバーダー向けに重要と思われる変更点を書いておきますが,今回はすべてが英名の変更に関するものです.Japanese という接頭語が他の単語に置き換えられる例が目につきます.

  1. Hierococcyx hyperythrus,ジュウイチの英名が Rufous Hawk-Cuckoo から Northern Hawk-Cuckoo に変更されました.
  2. Columba janthina,カラスバトの英名が Japanese Wood Pigeon から Black Wood Pigeon に変更されました.
  3. Charadrius mongolus,メダイチドリの英名が Lesser Sand Plover から Siberian Sand Plover に変更されました.この変更の背後には,メダイチドリの亜種だったC. mongolus atrifronsが種に昇格して C. atrifrons, Tibetan Sand Plover, チベットメダイチドリとなったことがあります.
  4. Accipiter gentilis,オオタカの英名が Northern Goshawk から Eurasian Goshawk に変更されました.
  5. Terpsiphone atrocaudata,サンコウチョウの英名が Japanese Paradise Flycatcher から Black Paradise Flycatcher に変更されました.
  6. Delichon urbicum,ニシイワツバメの英名が Common House Martin から Western House Martin に変更されました.
  7. Fringilla coelebs,ズアオアトリの英名が Common Chaffinch から Eurasian Chaffinch(暫定名)に変更されました.
  8. Emberiza yessoensis,コジュリンの英名が Japanese Reed Bunting から Ochre-rumped Bunting に変更されました.

今年 9 月に日本鳥学会の日本鳥類目録改訂第 8 版のリリースが予定されていますが,上記の変更を含めて世界の鳥類目録との差異がどの程度縮まるのか見守りたいと思います.すでにパブリックコメントに寄せられている意見とそれに対する回答は大変興味深いです.新しい日本鳥類目録に準拠した辞書ファイルもできるだけ速やかに作成するつもりです.


IOC 本家の Master List(学名と英名を収録した Excel ファイル)を編集して,Refsort/Ruby 用の辞書ファイル(拡張子が .ref のテキストファイル)を作りましたので,Microsoft One Drive 上に設けた “IOC List Archive” にアップロードしました.エンコーディングは UTF-8US-ASCII の2種類です.正版は UTF-8 版で US-ASCII 版は簡易版ですが,詳細についてはユーザーズガイドをご覧ください.


このオリジナル版の辞書ファイルと併せて,全ての掲載種に和名を付与した辞書ファイル 2 種と,IOC Master List の和名追加版(Excel ファイル)も同時にリリースしました.これら和名追加辞書についても,UTF-8 でエンコードしてあるものが正版ですが,Windows などでの使い勝手を考慮して Windows-31J でエンコードしたものも同時にアップしてあります.詳細についてはユーザーズガイドをご覧ください.

単に種名を調べるためだけであれば,和名追加版の Master List(Excel ファイル)が最も便利です.ただし長大なワークシートなので,目的の名前をスクロールして探すのは非効率です.検索メニューからジャンプするのが良いでしょう.


これらのファイルは前述のとおり,Microsoft One Drive 上に設けた IOC List 専用のフォルダからダウンロードできます.それには,このブログ右側のコラムの最上段の Archive の中の IOC List Archive をクリックしてください.そうすると One Drive のフォルダに入ることができますので,あとは適当に選んでダウンロードしてください.


I am pleased to announce that I have posted reference files for Refsort/Ruby compiled directly from the latest IOC World Bird List v13.2. It contains 44 Orders, 253 Families, 2,376 Genera, 11,161 species including 160 extinct ones, and 19,818 subspecies, respectively. Please try it out, and enjoy its capability and speed.

Note that the reference file "ioclist_v132u.ref" is encoded in UTF-8 in order to retain all European accents and umlauts with complete fidelity as they are in the IOC Master List.

For those who want to use Refsort/Ruby in universal ASCII environments, I have posted another reference file "ioclist_v132a.ref" encoded in pure US-ASCII. Note that characters with accents and umlauts have been simplified to their nearest neighbors. So please be careful in particular when you refer to authorities of species.

I have also posted two different reference files "ioclist_v132ju.ref" and "ioclist_v132jw.ref" (encoded in UTF-8 and Windows-31J, respectively) which include Japanese names for all species. If you want to know Japanese names, please refer to those files.

In order to sort a list properly using these reference files, you need to align the encoding of the input file to that of the reference file, and you should add a magic comment specifying the encoding in the first line of these files, such as

#!E -*- coding: UTF-8 -*-

or, add an option "-E UTF-8" into your commandline.

You can skip this process if your iput file is encoded in the default encoding of your platform, e.g., US-ASCII or Windows-31J for Windows, UTF-8 for macOS or Linux.

A master list in Excel format containing a column of Japanese names has been posted as well. This would be most convenient for quick reference.

You can download appropriate files from my area of Microsoft One Drive by clicking “IOC List Archive”. Enjoy, and bon appétit.

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