秋の渡りが遅れている?
長大な寒冷前線が日本列島に接近中で,それに向かって吹き込む南風が強い一日でしたが,いよいよシーズン最後ということで近場のハス田に秋のシギ・チドリを見に行ってきました.
だいたいシギチの秋の渡りは 8 月に始まり,9 月中には終わるというのが例年のパターンなのですが,今年は 2 週間から 3 週間は遅れている感じです.収穫が終わって開水面があるハス田には,サギ,シギ,チドリが群れている「場合が」あります.これを探して移動するのがけっこう大変.事前の情報をもとにハス田を一枚一枚見ていくのですが,当然ながらほとんどは外れで,なかなか当たりには行きつきません.
それでも今日はタカブシギ,ウズラシギ,ハマシギなどを見ることができました.平日にもかかわらず私たちと同じような鳥見人もちらほら.
どうもウズラシギの群れは若鳥が中心のようです.時期が遅いにも関わらずこのあたりにいるということは,まだ渡りのための脂肪を蓄えていないのか,南への帰り方がよくわかっていないのか,若鳥だけで群れてうろうろしている感じがして,見ているほうとしては不安でした.
場合によっては数千キロを一気に渡るので,十分に脂肪を蓄え,良い気象条件を見定めてからでなければ飛び立てないと思うのですが,一体どのように判断しているのでしょう?
今夜間もなく寒冷前線が通過するのですが,前線に乗って大陸からツグミやヒタキ類がどっと渡ってくるのではないかと期待しています.
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