Excel上でPythonが使える
1 年弱ほど前に Microsoft からアナウンスされテストが続けられてきた Excel 上で Python が使えるようになる機能ですが,ようやく一般ユーザーにもプレビューが降りてきました.私の環境では先週あたりからメニューのツールバーに Python のロゴが現れ,それをクリックすると Python のスクリプトをセルに代入できるようになりました.
まずは Numpy や Pandas の機能を試してみたのですが,何ら違和感なく Excel のセルのデータを使えます.特に Pandas に慣れている人には, Excel のセルは Pandas のオブジェクトそのものとして扱われるので非常に親和性が高いと思われます.
試しにちょっと違うパッケージを使ってみようと思って scikit-learn の PCA クラスを使ってみました.測定データの主成分分析をやってみます.PCA クラスのインスタンスを作り, Excel のセルを ndarray に変換して渡せばそれで終わり.簡単に回帰直線の傾きなどを知ることができます.また matplotlib のグラフをワークシートに張り付けることもできます.
これまでわざわざ JupyterLab を立ち上げてスクリプトを書いていたような仕事は Excel 上で完結できるものが多くなるでしょう.それでも,機械学習のように膨大なデータを読み込んでニューラルネットワークの計算を行うような仕事は,ワークシート上に長大なデータを置いておく手間が煩わしいでしょうから,あまりメリットはないかもしれません.
それにしても,これは世の中を変えるポテンシャルがあると実感できます.
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