Ruby を自力ビルドしてみた
もう一週間ほども続く熱波で,仕事に出かける日以外は家の中に閉じこもっています.本当はこれを引きこもりと言うのだと思いますが,どこにも出かける気がしないので,写真が撮れず,ブログの更新もままなりません.
いきおい PC の前に座り込んで一日中何かしていることになるのですが,このところちょっと気になっていることがあり,それに対処してみました.それはRuby というプログラミング言語の更新についてです. Ruby はもう 10 年以上親しんでいる言語で,楽しくプログラミングができるので重宝してきました.Linux でも Windows でも使えるのですが,本家開発チームが Ruby 本体を更新するたびに,Windows であれば有志の開発者が速やかに Windows 版をアップロードする体制が整っています.
Linux 版はやや複雑で,リポジトリが更新されるか否かはディストリビューションごとにバラバラです.私が愛用している Ubuntu では最新版への追随性は良くなく, Ruby の最新版が 3.3.4 であるのに対して, 3.2 が最新版として登録されています.Linux には Snap というリポジトリもあり,こちらは今年前半までは良く追随してくれていたのですが,現在更新は 3.3.2 で止まっています.
さらに気になるのは Ruby の公式の Web サイトです.英語サイトには常に最新情報がアップされ,セキュリティリスクに対する警告などもタイムリーに掲載されるのです,日本語サイトは現在更新が止まっており,Ruby本体の更新が行われたことすら掲載されていません.
Linux 上ではソースから自力でビルドすることも可能で,これが一つの標準的な方法でもあるので,今回は Windows11 の WSL2 上でビルドしてみました.これは本質的には Ubuntu そのものなのですが,カーネルには Microsoft の手が入っており,つい最近 3 年ぶりにようやく 5.5 系列から 6.6 系列に更新されたばかりです.ちなみに Ubuntu 本家のカーネルは 6.8 系列です.
ビルドそのものは大変順調で,コンパイル速度も生の Ubuntu と変わりません.ビルド後にテストスイートも走らせましたが,エラー無く終了.安心してインストールしました.いくつか自作のスクリプトを走らせてみましたが,全く問題ありません.
これまで Linux では Snap 版の Ruby を使ってきたのですが,今後も更新が期待できないのであれば自力ビルドに切り替えようと思います.
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