利尻,礼文からの逆カルマン渦列
本日礼文島,利尻島の下流に発生した雲の渦列についてもう少し詳しく調べてみました.礼文,利尻の隙間を通った流れの蛇行についてです.
- 7時00分以前の画像では雲の蛇行は見られませんが,7時10分の雲画像には雲が蛇行を始めたことが見て取れ,7時30分の画像ではそれが非常に明確になります.
- 8時00分の画像ではそれが渦列となっていることが分かります.
- 9時00分の画像では渦列の長さはすでに100km以上に達しています.
- 11時00分の画像では渦列の長さは200km以上に達しています.
- 12時00分になっても同じような規模の渦列が長く伸びています.
その後も渦列の放出は続き,日没に近い17時ころには見えにくくなってしまいました.
断定はできませんが,この渦列はいわゆるカルマン渦列の逆パターン,つまり礼文島と利尻島の隙間を通り抜けた風がジェットとなって作り出した渦列ではないかという気がします.二次元噴流の不安定性としてよく知られた現象に似ています.逆カルマン渦列という言い方もあるようです.もしも本当であれば,気象現象としてはかなり珍しいイベントではないかと思います.
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