タカの渡り
一夜明けると北風が強く,どんよりした曇り空.しかし天気予報では晴れ上がるとのご託宣.それならば行ってみようということで,遠出してタカの渡りを見に行くことにしました.同一地点としては今シーズン2回目.
高速道路を北上するに従って雲が切れ,日差しが出て来ました.到着するころには美しい青空に白い雲がぽつりぽつり,北風は強いながらサーマルは形成されているようです.これならば期待できます.
観測点に着くとすでに6人ほどが観察中.朝早めにサシバ十数羽が一斉に帆翔して渡って行ったそうで,さぞ壮観だったことでしょう.
早速探し始めると,平均して数分に一羽という感じでサシバがサーマルに乗って高度を上げては渡って行きます.観測点は小高い山の上なので,ちょうどサーマルとリッジがうまく組み合わさって上昇流が起きているようでした.積雲のでき方から判断するとサーマルも盛んに形成されていたようです.
一方,地付きらしいトビも多数サーマルの中を飛んでいます.中には至近距離まで近づくものもいるのでよく観察してみると,ロールのトリム(微調整)を取るのに尾羽をロールしてモーメントを作り出しているのがよくわかりました.大きく旋回するときはもちろん体軸そのものをロールさせるのですが,トリムは尾羽だけでやっています.うまいものです.
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