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2024/10/03

内視鏡受診のコツ

昨日,年に一回の健診,いわゆる人間ドックを受けてきました.一番最後にクライマックスとなる胃の内視鏡の診断を受けます.私は 10 年ほど前からバリウム X 線撮影から決別し,必ず内視鏡診断を受けるようにしています.理由は,X 線の被ばくがゼロで,一度で確定診断が受けられ,場合によっては組織のサンプリングもその場で臨機応変にできるからです.またバリウムの場合のように検査後に面倒なことが何も起きないのも良い点です.

ただし受診は楽ではありません.あんな太くて長くて黒いものを喉からぐいぐい押し込まれるのは不快の極みです.そのために喉の奥に麻酔薬を浸透させたり,鎮静剤を打ったりするのですが,ここ 2. 3 年は慣れてきたせいかだいぶ楽に受診できるようになりました.

コツは二つ.まずは喉の奥の麻酔をしっかりやることです.ねっとりとした咽頭麻酔の薬剤を喉の奥に溜めて 5 分ほど浸透させるのですが,椅子の背もたれを大きく寝かせ,咳き込まないよう注意しながら喉の奥にしっかり届かせます.これが結構難しくて,喉の浅いところだけ麻酔が効いているようだと,内視鏡が喉に入るときに結局オエーッとなって苦しみます.

もう一つのコツは,受診中はとにかく体の力を抜いて筋肉が緊張しないようにすることです.あんな異物が体内部に入って来るわけですから,全身が,特に上半身の筋肉が緊張してしまいがちなのですが,鎮静剤を打たない場合でも,自分で心掛けて全身をダラーっとさせます.すると喉に対する刺激が少なく,するりと食道に入って行ってくれます.私の受診先では鎮静剤は打たないので,自分で心掛けて力を抜くようにしています.看護師さんが背中をさすり続けてくれることも多いと思います.

最近は受診者用のモニター画面が顔の近くにあって,自分で画像を眺めながら診断を受けられるのが普通になっています.医師によってはバスガイドのように色々と説明してくれる人もいます.ハイ今食道を出たところでーすとか,間もなく十二指腸に入りまーす,なんて感じです.

体の中の問題があるところは過去の健診で洗い出されており,それらはすでに定期的にモニターまたは治療しているのですが,今年新たに見つかった問題点はありませんでした.良かった.

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