2025年3月にこのブログ上で初版をリリースした「鳥の飛行力学 入門」は,改訂第2版を6月に,第3版を8月に,第4版を11月に,そして第5版を2026年1月にリリースしたのですが,このたび改訂第6版をリリースしました.初版のリリースからちょうどまる1年経ったタイミングです.われながらよく書いてきたものです.

今回の主な改訂内容は,まず誘導パワー係数kに関するもので,これまではFlightのプリセットデータベースを読み込むと設定されていた0.9という数値を使っていたものを,1.2に変更した点です.そもそも誘導パワー係数は1よりも大きな数値になるべきなので,これまでもプリセットデータベースの設定を疑いの目で見ていたのですが,今回とうとう見切りをつけて1.2に変更しました.関連する計算をすべてやり直し,グラフもすべて描き直しました.ただし幸いなことに定性的な変更をすべき箇所は見当たりませんでした.
変更点の第2は長距離飛行に関する独立した章を新たに設けたことです.これは筋肉生理学を含まない不完全なものなのですが,それでも長距離渡り鳥の驚異的な能力を自分の手で計算することができるので,シギ類の渡りに興味がある人にはぜひ読んでもらいたい章です.
これら以外では誤植の修正,語句や表現の改良や書き直し,図の作り直しなどを続けています.この版は現時点での最新のスナップショットだとご理解ください.まだ誤記や表記の不統一,そして内容の誤りなどが残っているかもしれません.ご指摘くだされば適宜パッチを当てた刷をリリースします.
この本は自分の趣味として書いたもので,販売して金銭を得ることを考えていません.私のOneDriveに置いておきますので,ここから自由にダウンロードしてください.コピーや転載も自由です.
質問は本の後付けに書いたアドレスへのメールで受け付けますが,素早い応答は期待しないでください.ある程度質問の数がまとまったらWeb上で質疑応答をやれるといいなと思っています.
ファイル名: BirdFlight_v6.pdf
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