エディタをアップグレード
Windows 95 の時代から使ってきた WZ Editor を最新の v10 にアップグレードしました. WZ Editor は,もともとは MS-DOS 時代に人気を博した VZ Editor の使い勝手を Windows でも再現するために,ネーミングを含めて後継のソフトウェアとして開発されたものです.しかし,その後は低迷状態が続き,いまではユーザーの数もすっかり少なくなってしまったと思います.私はバージョン番号は飛び飛びながらも使い続けており,とうとう v10 まで来てしまったというわけです.
私がこのエディタを使い続けるのはブログの原稿を書くためです.ブログの原稿は HTML で書くのが基本なのですが,文字装飾やリンク,さらには定型の HTML タグを埋め込む必要があり,それをキーボードから手を放さずに次々に操作できる,という使い勝手の良さでは, WZ の右に出るものはおそらくないだろうと思います.例えば URL のリンクを埋め込むには,リンクされる単語の左端で "href" とタイプすると,私があらかじめ設定しておいたスニペットの文字列
<a href="" target="_blank" rel="noopener">
が即座に挿入され,カーソルが href="" の 2 重引用符の中に移動します.そこでクリップボードにコピーしておいた URL をペーストします.それからリンクされる単語の右端にカーソルを移動して Ctrl-return とタイプすると,そこに自動的に</a>が挿入されるのです.この利便性は何物にも代えがたいのでいまだにこのエディターを手放せずにいます.
しかし,インストールした直後の初期設定はかなり凶悪で,私のようにブログの原稿を書くものにとっては全く相容れません.何しろ HTML タグを書くなり非表示にしてしまうのです.設定のダイアログの体系もかなり独特で,手作り感があるのはいいのですが,洗練されているとは言い難いです.
さらに, Windows 10 の新しい IME との相性が悪く,上記のスニペットの挿入が動作しません.仕方がないので, Windows の設定で従来の IME を使用するようにしています.これは WZ v9 から続いている不具合ですが,改善の兆しがありません.
ま,それでも上記の利便性のためにこのエディターを使い続けています.ブログをいつまで書き続けるのかわかりませんが,少なくともあと数年は続けようと思っています.このエディターとともに.
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