パソコン・インターネット

2016/12/30

バックアップ体制を刷新

パソコンを使っていると,ごくたまにですがHDDが突然故障したり,バックアップを取っておいたつもりのフロッピーディスクやHDDが読めなくなっていたりするものです.このときは本当に泣きたい気分になるのですが,その時に泣かずに済むようにするには,普段からバックアップを取っておくしかありません.

私の自宅のPC環境のバックアップの変遷を書くと以下のようになります.

最初期
フロッピーディスクを20枚ほど用意し,バックアップ用のユーティリティソフトウェアを使ってユーザデータのみをバックアップ.システムやアプリケーションのバックアップは取らず.これが毎週日曜日夕方のルーチンワークだった.

MO期
大容量(最初は128MB/枚,最終的には1.3GB/枚)の光磁気ディスク数枚を使って,ユーザデータのみをバックアップ.ここでもシステムやアプリケーションのバックアップは取らず.光磁気ディスクの書き込みの遅さにイライラした.

リムーバブルHDD期
最初のころは40GB程度,現在では1TB程度のリムーバブルHDDを使って,主としてユーザデータをバックアップ.可能であればシステムやアプリケーションの設定のバックアップも取る.速度の問題はなかったが,毎回USBケーブルを持ち出してつないだり外したりが億劫.これは今も続く.

試行錯誤期
様々なデバイスと接続方法を試行錯誤していた時期.最初はWindows Home Server 2011を主なバックアップ先として,システムとユーザデータをすべてバックアップ.さらに大事をとって,ユーザーデータは300GB程度のリムーバブルHDDにすべてバックアップ.

ところが,WHS 2011のサポートが2016年4月で終了したため,サーバーに使っていたマシンにFreeNASをインストールし,バックアップ用のNASとして使い始めるも,効率的な使い方は今も試行錯誤中.

さらに,内臓HDDを2台追加して,Windowsに備わっている仮想プロビジョニング対応の記憶域プールを双方向ミラーで構成し,これを自動Scrubbing対応のReFSでフォーマット.そしてこれをファイル履歴用のドライブとして運用開始.これでユーザデータを履歴も含めて自動的にバックアップ.MacOSのタイムマシン相当の機能.

さらにさらに,余っていた5インチベイに,SATA接続の2.5インチと3.5インチの2台のHDDを着脱可能なアダプタを取り付け,現在は2.5インチのHDD 1台を接続し,毎週1回,深夜に自動で全ユーザデータとアプリケーションの設定,さらにWindowsのシステムイメージをバックアップ中.

現状
上記の記憶域プールへファイル履歴を常時取得.Scrubbingも自動なので非常に楽.ただしごく稀にバックアップできないファイルがあり,万能ではない.

FreeNASへ全ユーザデータとシステムイメージを定期的に手動でバックアップ.手動なので面倒.自動化したい.

USB接続のリムーバブルHDDへ,全ユーザのデータとシステムイメージを定期的に手動でバックアップ.これも面倒なので,出来るだけ廃止したいが,非常時にサッと持ち出せるバックアップも必要なので,悩みどころ.

5インチベイに常時取り付けてあるリムーバブルHDDに,全ユーザーデータとシステムイメージを自動でバックアップ.これが上記の悩みを解決してほしいと期待している.

こうやって整理してみると,まあ,いろいろと試行錯誤してきたことがわかります.しかも,この試行錯誤はまだまだ続きます.もっと手間を省き,しかも確実にバックアップが取れるようにしたいからです.現在は,安全のためにかなり冗長なバックアップ体制を取っています.これをどこまで自動バックアップに任せても大丈夫かを検証していく必要があります.現在週末ごとに手動で行っているバックアップをできるだけ早く廃止するのが次の目標です.

現在では2.5インチのHDDも非常に安くなり,1TBが6,000円程度で買えるようになったので,USBインターフェース付きのケースに入れても8,000円でおつりがくるほどになりました.20年ほど前にフロッピーディスクをとっかえひっかえドライブに入れていた頃からは想像もできない容量をバックアップしているのですが,本質的には問題は解決していません.バックアップの悩みはコンピュータの歴史が始まると同時に発生したはずで,きっと将来も悩み続けることでしょう.

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2016/08/17

メインマシンのバックアップ体制を刷新しました

今から2週間ちょっと前にWindowsのファイル履歴の稼働を開始したことをポストしましたが,実は,問題含みで運用を開始していました.正確には知りませんが,Windows は 8.1 の頃から新しいファイルシステム ReFS をクライアント OS にも載せるようになっていました.これは NTFS の後継ではないものの,信頼性や耐久性が要求されるサーバー OS のために開発された新しいファイルシステムで,自動修復や,ビット腐敗や書き込まれて時間が経ったセクターを自動的に書き直して鮮度を保つ機能(Scrub)など,高信頼のバックアップを求める向きには魅力的な機能を持っています.

このファイルシステムが,クライアント OS に対しても,記憶域プールであれば使用可能になっているのです.Windows 10 にアップデートした時点で早速手を出してみたのは言うまでもありません.ところが,wbadmin コマンドを用いてシステムイメージのバックアップを取ろうと思っても,ReFS への書き込みが許されていないのです.これでは一体何のためのファイルシステムなのだろう?と憤慨してみたものの,当分はそのままの仕様で運用するしかありません.

ほどなく Anniversary Update をインストールして,念のため再度確認しましたが,やはりシステムイメージを書き込むことはできません.そこで,方針を転換し,以下のようなバックアップ体制を取ることにしました.

  1. 記憶域プール(双方向ミラー)は ReFS でフォーマットし,ファイル履歴専用とする.自動修復などが可能なため,長期間の差分履歴をとるのに最も適したファイルシステムであることを生かす.
  2. システムイメージのバックアップは,NTFS でフォーマットしたリムーバブル HDD に定期的にバックアップする.
  3. ユーザのファイルも,同様にリムーバブル HDD に定期的にバックアップする.
  4. ユーザが独自にインストールしたフリーソフトなど,ローカルなアプリケーションも,同様にリムーバブル HDD に定期的にバックアップする.

そして,(2)(3)(4)はバッチファイルを組んで自動化し,それらをタスクスケジューラに登録して深夜に自動実行させる,という具合にしました.元々 (1) はバックグラウンドで自動実行されているので手間はかかりませんし,(2)-(4)も寝る前にリムーバブル HDD をスロットに突っ込んでシステムをスリープにしておけばあとは自動です.

この体制でしばらく運用してみるつもりです.ReFS については,NTFS との互換性はないので,途中で何か不都合が出てくるのかもしれませんが,まだまだ発展途上のファイルシステムなので,今後の改良も期待できると思います.

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2016/08/15

Windows 10 をクリーンインストールし直しました

一週間ほど前に Windows 10 の Anniversary Update をインストールしたことを報告しましたが,どうも調子が悪いところが何点か見つかったので,夏休みで時間に余裕があることもあり,まっさらな状態からクリーンインストールし直しました.完全なクリーンインストールなので,種々のアプリケーションもすべてインストールし直さなければならず,非常に手間がかかる作業なのですが,アップデートでいろいろなゴミがファイルシステムの中に発生しているのは気持ち悪いし,ディスク容量もその分減るので,思い切ってやってしまいました.

一連の作業で元の環境を取り戻すにはには少なくとも丸一日,余裕を見ると2日間は必要です.そのため,部屋に閉じこもって黙々と作業を続けました.一通り完成した後でもいろいろな設定を試したりしていると時間がかかるものです.何か所か動作不審なところがあったので,とっておきのコマンド

dism /online /cleanup-image /restorehealth
sfc /scannow
を実行して修復すると,一応まともに動くようになりました.やれやれ.

インストール後に Windows Update が走ったので,ビルド番号を確認してみると,Anniversary Update 直後の 14393.10 から 14393.51 に上がっていました.へぇ?

今回のアップデートの収穫の一つは,実はコマンド・コンソールです.これまで,このコンソールのスクロールがあまりに遅くてイライラしていたのですが,今回のアップデートでは Linux のコンソールとまでは行きませんが,それに次ぐ程度に速くなりました.例えば,3万行を超えるテキストファイルをコンソールに出力させると,以前はスクロールに10秒以上もかかっていたのですが,今回のアップデート後は2秒以内で終わるようになりました.これは精神衛生上非常に好ましい変化です.派手な機能だけではなく,こういう一見地味で遺物のようなツールであっても,プログラマーにとっては重要なツールが強化されるのは大歓迎です.

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2016/08/07

Windows 10 version 1607 build 14393.10 にアップデートしました

昨年秋の version 1511 から約10か月ぶりのアップデートで, Windows 10 が少し新しくなりました.Windows Update でダウンロードし,何度か再起動を繰り返して30分ほどで化粧直しが終わりました.

これからも Windows 10 はこのような “ちょこちょこ直し” を繰り返して変化していくことが宣言されており,まあ,これが厳密には On-Premises でありながらも SaaS (Software as a Service) に近いソフトウェアの提供形態なのでしょう.Adobe の Photoshop などはすでに数年前からこのようになっていますし,Microsoft の Office はすでに狭い意味での SaaS に移行済みですので,Microsoft の OS 系も遅ればせながらビジネスモデルを修正しつつあるということのようです.

化粧直ししたといっても,私は今回の目玉機能である Ink などを全く使っていないので,あまりご利益を感じられないのですが,しかし今後のアップデートの土台となるバージョンなので,これにしておかないわけにはいかないのです.

早速一つ不具合を発見したのですが,まだ解決策が見つかっていません.記憶域スペースに双方向ミラーのボリュームを作って,そこにファイル履歴をため込むように指定したのですが,こちらは順調のようです.

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2016/08/01

Windows のファイル履歴がようやく稼働

今年3月末に,HDD 2台を増設して “記憶域プール” を作成してミラーリング機能を持った仮想ディスクを作り,それをターゲットにして “ファイル履歴” を取るという記事をアップしました.

Filehistorypanel

その後,Windows 10 に移行後もファイル履歴の試行を続けてきました.私自身のファイルは問題なく履歴が取れていることが確認できていたのですが,家人のファイルがどうしてもエラーとなって履歴が取れないという状態が続いていました.従って, “まるで使い物にならない!” と捨て台詞をはいてほかのバックアップソフトに走ることも何度か考えました.

この週末,少し時間に余裕が取れたので,家人のファイル・ツリーのどのフォルダ,どのファイルが悪さをしているのか,徹底的に調べてみることにしました.ファイル履歴がコケる原因はいくつか特定されており,それを知るとマイクロソフトともあろう大企業を何やら非常に情けなく感じてしまうのですが,ひらがな,全角カタカナ,半角カタカナで同一の名前のファイルを含むフォルダは履歴を取れない,同様に,全角英数字と半角英数字で同一の名前があっても同様にエラーとなる,などという症状がわかっています.

これを手掛かりに,ファイル履歴の対象からまず全てのフォルダを除外しておき,フォルダを一つずつ対象に入れてエラーが出ないか確認するという地道な作業を繰り返していきます.数時間はかかりましたが,ようやく,前記の通りの全角と半角で同一の名前のファイルがいくつかのフォルダで見つかりました.これらのファイル名を修正すると,すべてのフォルダでファイル履歴が問題なく取れることが確認できました.

これで Mac OS の Time Machineとほぼ同等の機能が Windows でも使用できることになりました.履歴を取得する間隔はデフォルトで 1 時間に設定されているので,ちょっとした作業をしてファイルを更新したとしても,その前後の履歴が取れる可能性は十分高いと言えます.

おりしも,Windows 10 リリース一周年の大型アップデート “Redstone 1” が 8 月 2 日にリリースを予定されています.このアップデートでファイル履歴が改善されるという事前予想はないのですが,たとえ無くても今のままで運用していけるはずです.

そしてもちろん,このシステムお任せのファイル履歴以外に,タスクスケジューラを用いた定期バックアップを毎日,さらに週次で手動によるオフライン完全バックアップも取っており,データの保全については何とかこれで合格点かなと思っています.

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2016/05/07

Ubuntu 16.04 LTS に乗り換えました

Windows 10 に乗り換えるのと同時に,ワークステーションの OS を,Ubuntu 15.10 から 16.04 LTS に乗り換えました.今回の版は LTS (Long Term Support) なので,少なくとも2年間は使い続けることができます.まあ,その間にはいろいろと新しい機能や枠組みの変化があって,新しい版に乗り換えざるを得なくなると思いますが,それでも,長期間のサポートが受けられる保証があるのは心強いことです.

Screenshotfrom20160507125137

LTS では大きな冒険はしないというポリシーなので,それまでの最新版 15.10 と比べて特段の変化は感じられません.C コンパイラPython などの言語系,GNOME デスクトップアプリケーションはそれなりに細かくバージョンが上がっていますが,いずれもバグフィックスのレベル.

一方,今回はハードウェアを換装し,これまで Windows を載せてメインマシンとして使ってきた CPU とメモリ,そして WHS2011 マシンで使っていた SSD を流用し,ハードウェアのグレードアップを行いました.SSD の威力は素晴らしく,ブートマネージャの GRUB の画面からログイン画面が出るまで 5 秒とかかりません.これは本当にすごいことです.

このワークステーションの使い道は,以前はデータ処理,信号処理アルゴリズムの開発などだったのですが,すでにそのような動機は失ってしまい,最近ではもっぱら自分史を LaTeX でタイプセットしながら書き進めるためのプラットフォームと化しています.

今から30年前,世の中に出て間もない TeX-83 を VAX-11/VMS 上で使っているときには,1ページ,また1ページとタイプセットが進んでいく様子を VT100 の画面で見ることができたのですが,今では自宅のパソコンの能力で,100ページくらいのタイプセットが1秒とかかりません.この30年間のハードウェアとソフトウェアの進歩は本当に恐ろしいくらいです.

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2016/05/04

Windows10に乗り換えました

特に必要性は感じていなかったのですが,Windows 7Winodows 8 系列のライセンスからの無償アップグレードの期限が7月下旬と近づいてきていること,新しいハードウェアへの換装を計画していたこと,そしてまとまった時間が取れるのが5月の連休くらいしかないことなどから,ハードウェアの換装と Windows 10 へのアップグレードを一気に敢行しました.

Win10_desktop

ただし今回インストールしたのは Current Branch Build 10586 という昨年11月にリリースされた安定版で,最新の Preview 版ではありません.これは何よりも安定性を重視したためです.したがって,Windows 10 の目玉機能のいくつか,例えば Cortana はまだその機能を十分には発揮していないようです.

また,新しいブラウザの Edge は非常に高速できびきび動くものの,メニューや各種機能を使おうとするとメニュー階層を降りるのに何度もクリックしなければならないため,なかなか慣れることができません.しばらくは Internet Explorer 11 と併用して慣れていこうと思います.

一方,ハードウェアは最新の Skylake Core-i7 に換装し,かつ値段が下がったメモリは,夢の DDR4 32GB を実装しました.これでどんなに大きな画像ファイルをレタッチしても,メモリ不足になることはないはず.また,システムファイルはこれまで使ってきた SSD を流用してインストールしましたので,相変わらず高速起動でアプリケーションもきびきびと動きます.

さらに,いくらスタートボタンが復活したといっても,使いにくさは相変わらずなので,これまで Windows 8.1 でもさんざんお世話になってきた Classic Shell をインストールし,Windows 7 時代のインターフェースで快適にショートカットを使えています.

Windows 10 は夏ごろに大規模なアップデートが予定されているので,それによってかなりの機能が補充されることを期待しています.それまではライセンスが新しくなった Windows 8.1 として使っていくつもりです.

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2016/03/27

記憶域プールとファイル履歴ですったもんだ

昨日,市役所まで遠出をした帰り道,田舎にもあるパソコン・パーツショップに寄って久しぶりにハードディスク・ドライブを2台購入しました.目的は,Windows 8.1の機能として用意されている “記憶域プール” と “Thin Provisioning” 技術を用いてミラーリング機能を持った仮想ディスクを作り,そこに,これもWindowsの機能である “ファイル履歴” のデータをため込むようにして,Mac OSの “Time Machine” と同じものを高信頼のストレージ技術で実現することです.

メインマシンのカバーを開けて久しぶりにドライブベイを取り出し,新しいドライブ2台を取り付け,電源とSATAケーブルを接続します.電源を投入してUEFIで見てみるとちゃんと正しく認識されているので,Windowsをそのままブート.いつも通りに立ち上がります.

次に,コントロールパネルから記憶域作成プログラムを起動.今回は2TBのドライブを2台使ってミラーリングを行うので,それに沿って記憶域プールを作成します.エクスプローラで確認すると,ちゃんと新しい仮想ドライブが見えているではありませんか.ここまでは非常に順調.

Storagepool

はまったのがここから.ファイル履歴の起動です.新しく作った仮想ドライブを保存先にしてファイル履歴を起動してみるのですが,エラーとなって起動できません.仮想ドライブの中には “FileHistory” というフォルダが作られ,その下にユーザー名のフォルダ,さらにその下に履歴保存用のフォルダが作られるとこまでは行くのですが,これらのフォルダは空のままでエラーを発生しています.

Webを調べてみると,まあ,このファイル履歴に関してはWindows 7の時代から,ファイル名の長さ,ファイル名の文字コードなどなど,様々な不具合のネタがあるようで,これは前途暗澹たるものだなと思ってその日は就寝.

翌朝,さらにWebでネタを漁ってみると,ファイルのインデックス作成をONにしていないとファイル履歴は起動できないという情報を発見.当然インデックスは作っているはずと思って確認してみたら,あれぇ?無い!慌ててコントロールパネルからインデックス作成オプションを変更してインデックスを作成.待つこと数10分後,インデックスが完成したので,恐る恐るファイル履歴を起動してみると,おぅ!上手く起動できたではありませんか!

Filehistory

バックグラウンドで優先度を落として走るプロセスのため,PCで他の作業をしていると結構時間がかかりますが,それでも過去の複数の時点に遡ってファイルを復元できるのは素晴らしいです.まだ試運転の段階ですが,徐々に本格的に使っていこうと思います.

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2015/08/16

ようやくスマートフォンを導入

私はモバイル通信に関してはいわゆる “Late Majority” に属するほうで,初期の試行錯誤がほぼ終わり,技術や商品が十分にこなれてから手を出すくちです.固定通信ではこれとはかなり異なっていて,ISDN もかなり早期に導入したくちですし,xDSL はすっ飛ばしていち早く光ファイバーを自宅に引き込んだりもしてきました.

内省してみると,最も直接的な動機は料金にあるように思います.初期の導入期にはかなり高額の固定料金,あるいは高率の従量料金が課されていたとしても, “Early Adoptors” はそれにめげずに新しいものに挑戦し,試行錯誤のゲームに飛び込んでいくのですが,私はケチな性質なのでそのような踏ん切りはつかないことが多いのです.

スマートフォンに関しては iPhone 発売直後に(日本では発売前)知人がアメリカから買ってきたのを見て仰天し,しばらくは欲しくて仕方がなかったのですが,月額 7,000 円ほどの固定料金を払い続けるつもりは全く無かったため,流行をしり目にじっと時が来るのを待っていました.もっとも,会社支給の携帯電話はある時点で Blackberry から iPhone に切り替えていたので,iPhone を知らないわけではありませんでしたが,業務用ですのでがんじがらめのセキュリティ対策や各種制限に縛られるものですから,楽しめる端末とは程遠いものでした.

今年になって,SIM フリーの波が本格的になり,MVNO 各社からもかなり低廉な料金体系が提案されるようになりました.それに歩調を合わせて,性能と価格のバランスの取れた SIM フリー端末が東アジアの各社から発売されるようになりました.このような条件が整い,しかもちょうどこの秋にガラケー2 年縛りの更新月が訪れる機会をとらえて,プライベートの端末をスマートフォンに切り替えることにしたのです.

まず端末ですが,当初は ASUSZen Fone 2 に決めていました.しかし店頭で手に取って操作してみると,いかにも大ぶりで私の手には余ります.また高性能なのは良いのですが,電力消費も激しいらしく,電池の持ちに関しては良い評判を聞きませんでした.

これよりもちょっと遅れて日本で発売された Huawei P8lite に目を移すと,これと言って特徴のないハードウェアなのですが基本はすべて押さえられており,薄くて手に持った感じもしっくりきます.価格も Zen Phone 2 に比べるとだいぶ安いので,この中華端末に決めてしまいました.

Misc_2015_0004m

次は MVNO 選びです.こちらはだいぶ難航しました.当初はいったん IIJmio に決めたのです.理由はファミリーシェアという料金プランがあること.SIM を 3 枚までもらえて,10 GB/月という十分な通信容量が得られます.しかしここで利用シーンをあれこれと考えてみると,家人と私で 10 GB/月というのは多過ぎるように思えました.当初は 3 枚目の SIM はモバイル Wi-Fi ルーターを購入して旅行中に使おうなどと思っていたのですが,モバイル Wi-Fi ルーターは結構高額ですし,レンタルで済ますことも,スマートフォン本体でテザリングすることも可能だと気付きました.

さらに,キャリアメールが無くなる代替を考えると,デフォルトでは Gmail を使うことになるのですが,すでに持っている Gmail アカウントとの使い分けや,Google クラウドの管理が面倒なので,新たに Push通知ができるシンプルなメールアカウントが欲しくなってしまいました.そのためには Microsoft ActiveSync という仕組みに対応していることが望ましく,これに対応したメールアカウントを無償で提供しているのが OCN モバイル ONE という MVNO です.実はこちらが日本のトップシェア.ただしこちらはファミリーシェアのプランはありませんので,家人と私はそれぞれが契約し,それぞれが自分の分の通信容量管理を行うことになります.

さらに,この MVNO では,IP 電話の 050 番号をもらうことができて,その月々の基本料金がタダ,かつ IP 電話で消費するパケットは月々の通信容量にカウントされないということも魅力でした.家人と私は IP 電話で話すことにすれば,これまで同様の家族割などと同じように通話をタダにできます.

ということでようやく機材とサービスの選定が終わり,家電量販店で機材を購入すると同時に SIM の契約と購入も済ませ,家に帰ってセットアップです.Android OS はこれまで全く未経験だったので,何度かつまづきました.最も苦労したのは何と電話帳の移行です.古いガラケーの電話帳を microSD カードにエクスポートし,新しいスマートフォンでインポートしたのですが,文字エンコーディングが異なっているようで文字化けの嵐.いったん PC に取り込んでエディタで UTF-8 に再エンコーディングするとうまく読んでくれることがわかりました.それでも全角カタカナになってほしいフリガナが半角カタカナになってしまったり,Google クラウドと同期しようとしてもいくつかの項目が同期されなかったりと苦労の連続です.

仕方がないので,Google クラウドとの同期はあきらめ,本体内のみで電話帳で運用することにして,その他のセットアップを完了させました.新しいメールアドレスの動作を確認し,IP 電話でも送受話ができることを確認し,さらに LINE のアカウントを作ってトークする時のための短文登録をしたりと,やることはいくらでもあるのですが,試行錯誤を含めて丸二日程度でようやくセットアップ完了です.

安いケースも調達したのですが,サイズの精度が非常に良く,色やデザインもまあまあで使っていけそうです.私のように,平日の昼間にメールチェックと LINE トークでの家人とのやり取りをする程度であれば,電池も二日くらいは十分に持ちそうです.これでしばらくは試運転をやっていくつもりです.

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2015/04/11

IPv6による接続を開始しました

先月,アクセス回線を高速化したことを報告しましたが,実はまだやるべきことが残っていました.インターネット・アクセスを IPv6 でおこなうための設定を済ませていなかったのです.従来のインターネット・プロトコルである IPv4 は使用できるアドレスの数に低いレベルで限りがあり,すでにアジア太平洋地域ではレジストリレベルでの IPv4 アドレスの在庫は枯渇した状態になっています.

この問題を解決するために IPv6 という新しいプロトコルが開発され,もう10年ほど前から試用が始まっているのですが,現状の IPv4 とも併用しなければならないため,設定が面倒だったり,どちらを優先するかで速度の低下が生じたり,そもそも私のような非専門家には理解できない概念や用語で解説されているために,結局何をどうしたらよいのかわからない,という状態が長く続いてきました.このような場合に取るべき態度は,とにかく保守的に,わからないことには手を出さない,うまくいっているうちは何の変更も加えない,というものです.

しかし今回はアクセス回線を更新し,IPv6 の使用がデフォルトで可能になっているようなので,おそるおそる ISP に IPv6 の使用開始を申請し,本日から IPv6 によるアクセスを開始してみました.これは,おそらく,IPv6 IPoE とよばれる接続方式だと思います.

Ipv6_test

結果は実にあっけないもので,これまで IPv4 でしかアクセスできなかった Web サイトに,すんなりと IPv6 でアクセスできることが確認できました.また,Windows の設定画面を開いてみると,これまでは単なるお飾りの表示だった IPv6 アクセスが,ちゃんと開通していることが示されています.

Networkaccessstatus

でも,ひょっとしてどこかに落とし穴があったり地雷が埋まっているかもしれないので,いろいろな Web サイトを慎重に歩き回ってみるつもりです.

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