グルメ・クッキング

2013/03/24

デコポンさまさま

デコポンという柑橘類を知っていますか?へたの部分がボコッと出べそのように飛び出しているもので,元々は九州,特に熊本で栽培が始まり,今では愛媛県や広島県,佐賀県,和歌山県などでも栽培されるようになった柑橘系の果実です.

詳しくは上記リンクの Wikipedia の記事を読んでいただくとして,興味深いのは "デコポン" はある一定の基準を満たしたものだけに許された登録商標である点です.フランスのシャンパーニュスコッチ・ウイスキードイツ・ビールなどと同じく,厳格な基準が決められており,それによってブランド価値を高め類似品との差別化を図るという戦略が明確に示された果物で,このようなものは他にあまり無いのではないでしょうか?

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それともう一つ,上の写真にあるように,栽培が始まった熊本県不知火にある道の駅にはデコポンの大理石碑が建っているのですが,何と "柑橘農家の救世主" として感謝されています.当時,ハッサク甘夏みかんの需要が低迷していたときに,新星のように現れた救世主ということだったようです.このあたりの柑橘農家にとっては,大変ありがたかったものなのでしょう.

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2011/02/12

チリの有名ラベルの限定品

Cono Sur と言えば,コストパフォーマンスの高いチリのワインの中でもトップクラスのコストパフォーマンスを誇る庶民の味方.私の愛飲歴ももうかなりのものになります.しかし,安いワインばかりを出しているわけではなく,かなりのレベルのワインも品揃えしてあるのが良い所です.英語版のホームページはこちら

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写真のワインは,Cono Sur の 20 Barrels という限定シリーズの中の,Sauvignon Blanc です.Cono Sur の中では Ultra Premium Wine という最上級の扱いになっていますが,それでもお手頃価格で購入できるのが何とも素晴らしいところ.味を上手に形容するのは専門家に任せるとしても,非常にすっきりとした味わいの上質の白ワインです.果実味はたっぷりとありますが,しつこさは全くありません.このボトルのページはこちら

この 20 Barrels は以前にも全種類を飲んだことがあって,そのコストパフォーマンスの高さに感激したので,再び6種類全部を購入し,飲み始めたものです.手当たり次第につかんだ最初のボトルがこの Sauvignon Blanc でした.

蛇足ですが,Cono Sur とは本来は南米の国を跨った地域の名前です.チリとアルゼンチンは全域が含まれるのだそうです.

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2011/02/07

Torres社の金色のキューピッド

スペインの Torres と言えば,スペインでも最大級のワイン醸造会社としてよく知られています.私もここ10年くらい愛飲している会社で,赤でも白でも良いワインがお手頃の価格で手に入るので大変重宝してきます.特に,ボトルに黒や金色の牛のフィギュアがぶら下がっているのがよく知られています.これは "Sangre de Toro" と呼ばれるシリーズ.日本でもサントリーが大量に流通させています.

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その Torres にこのようなワインがあるのに気付き,注文して飲んでみたらこれがかなりの当たり.何と金色のキューピッドです.私はワインの味を形容する技を持ち合わせていないもので,"力強いテロワール" とか,"濃厚なチョコレート" とか,"柑橘系のフルーツ" とか,言えないのですが,とにかくおいしいワインです.滑らかさはさほどないのですが,まろやかさと渋みのバランスが良く取れています.サントリーの謳い文句によれば "ジャムのような濃縮感あるアロマとソフトなタンニン,果実感あふれる味わいが楽しめます" とのことです.

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何と,この金色のキューピッドは日本オリジナルなのだとか?もうすぐ聖バレンタイン・デイですが,それにちなんでマーケティングしたのでしょう.

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2009/11/16

ネギが旬

昨日散歩したときに通りかかったネギ畑.いつでも収穫できそうなネギが繁っていました.もうこの地方では霜が降り始めるころなのですが,そうなると鍋料理用に需要も増えるのでしょう.

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東日本と西日本では,ネギのどの部分を食べるのかが異なります.東日本では土の中に埋まった太く白い部分が好まれるのに対して,西日本では土の外で日光を浴びた細い緑色の部分が好まれます.私は子供時代は西日本で育ちましたので,ネギは青いものだと思っていたら,関東に来てからは白い部分が多いので面食らったことがあります.今はどちらでも特にこだわりなく食べています.

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2009/09/27

秋刀魚

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日本の秋はサンマの季節.脂が乗って,刺身にしても塩焼きにしても美味しいこの魚は,まさに自然の恵みです.実はこの魚の生態は良くわかっていないらしく,好漁不漁の理由も定かではないらしいのです.大陸棚付近の比較的浅い海で群れて季節的な回遊をしているらしいということは昔から言われているのですが,個体群のサイズが大きく,その変動も大変大きいので,それが漁に直結します.生きたままでの捕獲が大変難しいこともあって,養殖は行われておらず,漁獲高はまさに自然任せ.これからもほどほどに獲れ続けることを願います.

私としては,脂がよく乗った新鮮なサンマは刺身でいただくのが最も良いと思います.焼酎のロックとは大変よく合いますが,日本酒にも合いますよ.

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2009/08/30

ホッピー飲んだ

昨晩は居酒屋で家人と飲み会.暑い一日だったので,飲み物はプレミアム・モルツで始めたのですが,二杯目には非常に久しぶりにホッピーを飲みました.私がホッピーを初めて飲んだのは,まだ学生の頃だったと思うので,おそらく1970年代末の頃だと思います.そのすこし後,五反田の大きな焼き鳥屋でホッピーが定番の飲み物としてガンガン飲まれている様を見て,庶民にはこういう飲み物があったのかと改めて認識しました.

このときのホッピーの注ぎ方が素晴らしかったので紹介しましょう.ジョッキには透明な焼酎(ホッピー用語ではナカ)が入って来ます.ホッピーの栓をスポンと抜き,いきなりホッピーのビンを逆さにしてジョッキに突っ込むのです.ホッピー(ホッピー用語ではソト)は泡立ちながらジョッキに入っていき,泡がジョッキからこぼれそうになる寸前で見事にこぼれずに注ぎ終わる,という仕掛けでした.店によっては,焼酎の量が多くてソトが残る場合があり,そのときにはナカだけ注文して残ったソトで埋めるということもするようです.ラーメンの替え玉のようで,実に合理的・経済的なやり方です.

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ホッピーの現在の経営者は家業を継いだ三代目のまだ若い女性.彼女がこの業界としては斬新なマーケティングを打ち出し,低迷していた業績を引っ張り上げたことで,メディアでも取り上げられて有名になりました.特にこの会社の Web サイトは,マスマーケティングの実験場として,一見の価値があります.

ホッピーそのものはすっきりとした味わいで,甲類焼酎とよく合います.家人はハイボールを頼んだので,飲み比べてみましたが,どちらもいけます.アジの姿作りもなかなか良い味.デジカメのオートホワイトバランスが実に賢く,暗い白熱電球の下で何の調整もせずにこのような色調が出せました.

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2006/12/08

キビナゴの刺身

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2006年8月15日の記事で秋刀魚の刺身を紹介し,そのときのコメントでキビナゴのことを書きました.先週末,九州に行って久しぶりに本場のキビナゴの刺身を食べることができましたので紹介しましょう.

行ったのは住宅街の中の居酒屋チェーン店.家族連れが主な客層です.居酒屋の座席と回転寿司の座席があり,回転寿司のメニューを居酒屋の座席から注文して食べることもできてなかなか便利です.キビナゴを注文するとまるで花びらのようにきれいに盛り付けて持ってきてくれました.肌の銀色の筋がストロボの光を反射してまばゆいくらいですね.産地ですから新鮮そのもの.独特の濃厚な味を楽しむことができました.この刺身は焼酎と実に良く合います.薩摩系の芋焼酎はもちろん,球磨系の米焼酎でもなかなかいけます.

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2006/11/19

おでん

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いよいよおでんの季節になりました.良いネタを選び,手を抜かずに昆布でだしをとり,そして時間をかけて煮込んだおでんは,寒い季節にぴったりの食べ物です.日本酒でも良し,焼酎でも良し,そして残ったおでんは翌日のご飯のおかずにもなります.こんな素晴らしい食べ物を食べられる日本人は本当に幸せですね.昨日は客人とともに,今シーズン最初のおでんをつつきました.あー美味しかった!

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