経済・政治・国際

2013/09/16

景気循環はコックリさんである

景気が良くなったり悪くなったりすることを繰り返すいわゆる "景気循環" はなぜ起こるのか?昔から経済学の主要論点の一つだったと思いますが,基礎的な知識は上記の Wikipedia の記事を読んでいただくこととして,ここでは人間行動学的な視点から一つの仮説を述べてみたいと思います.

私が失業しかかって求職活動をしていた時にお世話になった方から言われたことがあります.当時は日本全体が不動産バブル崩壊の真っただ中だったのですが,その人が言うには,

景気とは,景色の気分なんだよ
というものでした.つまり景色を見て,その景色から感じる気分のようなもの,それが景気だというのです.景色とはすなわち経済活動全般のことなのでしょうが,それを見たときにどのように感じるのか,それが景気だということのようです.

これは非常に主観的な景気の定義なのですが,景気とは本来主観的なものでしょう.景色を見たときに,これからモノがどんどん売れる,だから設備投資をして材料を仕入れて,モノをドンドン作って売りまくるんだ,と感じることが出来れば,これは好景気ということになります.逆に,モノを作っても在庫が増えるばかりなので,これからは材料の仕入れを絞り,工場では人手と生産量を減らして在庫がはけるのを待とうと感じるのであれば,これは不景気ということになります.

非常に重要なことは,この気分を周囲の人たちと共有できるかどうかが景況感を形成できるかどうかにつながり,それが最終的には景気そのものを構成するということではないでしょうか?経済活動に携わっている大部分の人たちが,周囲の人たちの気分を肌で感じながら,これからは景気が良くなりそうだ,だってこの人たちもそう感じて先手を打とうとしているのだから,という気分になれば,それは好景気につながります.逆もまたしかりです.

このとき客観的かつ合理的な判断ができる第三者がいて "いやいやそんなことはない,だってこの経済指標によれば・・・" と言えるのが伝統的な経済学が仮定する "経済人" だったのですが,その仮定には限界があることがわかってきました.私たちは周囲の人たちの判断や行動に影響されやすく,特に,他人に出し抜かれたり置いて行かれることを恐れて付和雷同する一面があります.しかもそれが無意識に行われることも少なくありません.

これが本質的な働きをするゲームがあります.コックリさんです.数人が一枚の硬貨の上に軽く指を乗せて,全員の無意識の合力として硬貨を動かし,あたかも未知のが硬貨を動かして預言を行うかのように思わせるものです.私も小学生のころ,これにハマった女の子たちが預言を聞いては一喜一憂する様子を間近に見たことがあります.(予言ではありません,念のため)

景気の変動もこれに近いのではないでしょうか?巨大な人間集団が動かす経済活動は非常に複雑なネットワークを形成しており,全体が足並みをそろえて特定の方向を向くことは無いと思われますが,その変動の最も本質的な部分は,私たち一人一人が周囲の動向を気にしながら日々行動した結果の合成ベクトルがどちらの方向を向いているかで決定されているはずです.景気循環には様々な周期の変動があることが知られています.在庫や設備投資の循環が変動の基礎的動機になっているとは言え,それを実際に補強し決定づけているのは私たちの気分であると言えるのではないでしょうか?

そういう意味では,景気変動はコックリさんであると言い切ってしまっても,さほど大きな間違いではないように思いますが,いかがでしょうか?

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2013/03/24

駐機場にいたB787

昨日のお昼頃,九州の某空港から東京まで飛んだのですが,空港のゲートからふと外を見ると,何と全日空B787 が駐機しているではありませんか.エンジンの空気取り入れ口にはカバーがかけられており,メインエンジンを動かすことはしばらく無さそうな雰囲気.運航停止が指示された時点でたままたこの空港にいて,そのまま足止めを食らっているのだと思います.このようにして地方空港や海外の空港に駐機を余儀なくされている B787 はどのくらいの数にのぼるのでしょうか?整備場がある空港は数少ないので,このように大した整備を行うことが出来ずに留め置かれている機体はかなり多いのではないかと思います.

B787atkumamotoairport_mar2013002m

Wikipedia 日本語版に拠れば,全日空が所有する B787 17 機のうち,羽田に留置されているもの 10 機,成田が 2 機,岡山,熊本,高松,松山,フランクフルトが各 1 機だそうです.日本航空が所有する 7 機のうちでは,成田が 5 機,羽田とボストンが各 1 機ということになっています.

よく観察すると,機体の所々の可動部には薄緑色の粘着テープのようなもので封がされているように見えます.不用意に触らないようにということでしょうか?それでも,地上車によってタクシーしている時には主翼の航空灯と頂部の衝突防止灯は点灯しており,これは地上の GPU から電源をもらっているのでしょうか?あるいはひょっとして APU を動かしているのか?ただし APU からの排気の様なものを確認することはできませんでした.

いずれにせよ,運航許可が出るにはまだかなりの時間がかかるはずなので,整備場の無い空港で必要最低限のメンテナンスを行っていなければなりません.整備部門にとってはかなりの負担になっているものと思われます.もちろん,運航収入が無いことが最も手痛いのは言うまでもありませんが.

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2006/10/08

北朝鮮豊渓里核実験サイト

Northkoreaundergroundnucleartestsite

このブログで最もアクセスが多かった記事は実は舞水端里ミサイルサイト北朝鮮のミサイル発射台?のふたつです.こういうタイトルはやはり注目を集めるのでしょうね.

さて今回は地下核実験です.ニュースで話題になって以来,気をつけてサイトを探してはいたのですが,やはり素人には探し出すことは至難の業.今朝の新聞の写真と Keyhole のリンクを辿ってやっと発見しました.漢字名は豊渓里,英語では P'unggye-yok と呼ぶようです.報道によれば,北朝鮮は今日から10日にかけて実験を強行する可能性があるとのこと.

世襲の独裁者による社会主義政権という極めて特異で時代錯誤の恐怖政治国家が,アメリカに振り向いて欲しくて欲しくて仕方がなくてやっていることではありますが,政権内の軍部の力が強くなっているとすれば本当にやらかしかねない危うさがあります.しかし地下核実験程度で過度に騒ぎ立て,アメリカ軍産複合体制が売り込むミサイル防衛などに大金をつぎ込むべきではありません.Aegis Combat System を開発・販売している Lockheed Martin 社は,今回の騒ぎをさぞや歓迎していることでしょう.金正日に感謝状を贈りたい程ではないかな?日本は,多国間の枠組みでなだめたりすかしたりして,どうにかこうにかでも平和裏に権力を委譲させる努力を続けなければなりません.

貧しく苦難を強いられている北朝鮮の人々も大変気の毒です.日本やアメリカが強化しようとしている経済制裁が,北朝鮮の人々に与えるだろう影響を考えると,大変複雑な気持ちになります.彼らとて地球に生きる同胞なのですから.

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2006/07/08

舞水端里ミサイルサイト

Musudanri_missile_site

先ほどポストした画像は,舞水端里 (Musudan-ri) のミサイル施設のうち,ロケットモータのテストスタンドだったことがわかりました.その後調べた結果を合わせて,改めて舞水端里の全景の衛星写真をアップします.縮小したサムネイルにしていますので,クリックして 100% 画像を見てください.こんなことがすぐに簡単にわかってしまうところが,インターネットのすごいところですね.比較的近隣に民家が立ち並ぶ集落があったり,段々畑(棚田?)があったりして,厳格な立入禁止地域というわけでもなさそうです.暇なときは,ミサイルサイトの要員が畑を耕していたりして・・・?

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北朝鮮のミサイル発射台?

Norothkoreamissilelauncher

北朝鮮はとうとうミサイルを発射したそうですが,ここしばらく Google Earth で探し回って,ようやくそれらしいものを見つけました.北朝鮮のミサイル発射台のつもり・・・当たっているかなぁ?今回使用されたものかどうかはわかりません.

季節は初冬という感じです.太陽高度はかなり低く,そのお陰で,長く伸びた影から構造物の高さがわかります.かなり高そうですね.周りには頑丈そうなコンクリートのプラットフォームと小さな建物,そしてアクセス道路がつながっています.発射台に建物が近すぎるのでは?とも思いますが,発射台の真下は建物とは反対側に下る斜面になっていることがわかり,燃焼ガスの影響は少ないのでしょう.

Google Earth のユーザーサイトに掲載されているロシアの ICBM 発射サイトに比べると,何とも粗末な感じですが,まあ,最低限これでよいのかもしれません.

実は,本当にここで正解かまだ自信がありません.報道機関も位置情報を公開して「みなさん,Google Earth でここを見てみましょう!」くらいのことを言っても良いと思うのですが.それにしても,Google Earth ってすごいなあ!

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