日記・コラム・つぶやき

2021/01/01

謹賀新年 2021

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明けましておめでとうございます.例年通り昨年を振り返り,今年の展望について思うところを述べてみたいと思います.

昨年は年初のころは世の中例年通りだったものの,2月ころから新型コロナウィルス SARS-CoV-2 によるパンデミック COVID-19 によって世界中が混乱に陥ってしまいました.この混乱は 1 年経った現在でも続いており,いつになったら元のような暮らしができるのか,まったく先が見えません.東京オリンピック・パラリンピックはどうなるのか?海外旅行に行けるようになるのはいつごろか?サービス産業はどうなるのか?などと気を揉む毎日です.

と,まあ一般論はそうなのですが,私自身に関する限り大した影響は受けていません.なぜかというと,もともと田舎で引きこもって暮らしているからです.午前中はネットサーフィンとラジオ体操の後で学び直しのお勉強,午後は散歩に出かけて戻ってきたら写真の整理,夕方からはビールを飲みながら録画しておいた映画やドキュメンタリーを観る,という暮らしをしています.家族以外の他人とはそもそも滅多に会いません.他人との会話は電話か Skype や Zoom.パンデミック以前と何も変わりません.ただし同窓会などがすべてキャンセルになったことは残念でした.

外出ができないという意味では,遠方に旅行に出かけられないのも困りものですが,そのうちできるようになるでしょう.そうそう,GoTo トラベルはちゃっかり利用して近場の旅行をしてきました.地域共通クーポンもしっかり使いましたよ.こんな分析もありますが.

ワクチンが普及し,ウィルスが変異しては感染力は強いものの低毒性のものに変化していけば,3年後くらいにはインフル程度の病気になるでしょうから,そうなったら海外旅行も普通にできるようになるでしょう.それまでは晴耕雨読の今の生活(実際には全天候型の読歩飲観,意味は上記段落からおくみ取りください)を続けるだけです.ストレスなど何もありません.


昨年は引退3年目でした.秋になって突然介護保険の被保険者証が届いたのにはびっくり.もうそんな齢になったのか?道理で12月から老齢厚生年金が満額入ってくるようになったわけです.もう立派に高齢者の仲間入り.そうそう,地元の市から肺炎球菌の予防接種の通知も来たので,ちゃんと接種してきました.もちろんインフルの予防接種も.

COVID-19 の影響だろうと思うのですが,昨年は一昨年に比べるとコンサルティングの仕事が激減し 50% 以下に落ち込みました.持続化給付金を申請しようか迷いましたが,証憑類を揃えられずにとん挫.まあ食うに困っているわけではないので,国庫に負担をかけるのは遠慮しました.年金の範囲内で生活していけばよいだけの話です.ビールならぬ第三のビールや,チリ産の安くて旨いワインを飲んでいる分には何も困りません.


昨年,一昨年もご報告したように,学び直しは着実に進展中です.昨年は学部時代にスキップしていた解析力学前期量子論に手を出し,さらに一般相対性理論で開眼したテンソルについて厚めの教科書を読了,現在は量子力学の 2 冊目の重厚な教科書を読んでいるところです.ようやく諸分野のつながりや依存関係が見えるようになってきて,ヘンテコな数式を見ても拒否反応を起こさなくなってきました.しかし,世の中には極端に頭の良い人たちが(結構たくさん)いるのだという事実を思い知らされ,目に見えないところでその恩恵を受けている私たちがいるのだとつくづく思います.

しかしやはり独習はつらいので,仲間と互いに教えっこしながら学んでいけないか,ブログにもこんな記事を書きました.


健康面では,昨年は比較的平穏でした.時限爆弾の尿路結石は一度も悪さをせず,また薬を飲み続けているコレステロールの値は正常値の範囲内で落ち着いています.定期健診では胃の内視鏡で必ず何か言われるのですが,生検をすると毎回正常.生検は費用が高いのが玉に瑕ですが.

一つだけ増えたのは白内障.皆さんは大丈夫ですか?数年前から自分でも気がついてはいたのですが,眼科医で本格的に見てもらったところ,進行を遅らせる点眼薬をさしながら経過観察をしましょうということになりました.いっそのこと乱視も老眼も一発で直せる眼内レンズに替えたいところですが,日本では保険が効かずあまり普及していないので,相談すべき医者を探すところから始めなければなりません.

毎日のように散歩をしているのですが,なかなか目標としている 6,000 歩を超えません.遠出をすれば 8,000 歩とか 10,000 歩歩くことは簡単にできるのですが,それなりに時間もかかるので他の雑事との兼ね合いです.また循環器の医者からは,歩数を気にするよりも,脈拍を毎分 80 以上に上げる有酸素運動を連続 20 分以上行うよう言われているのですが,これでは汗だくになるので事後のシャワーが必須.なかなか毎日は行えません.


趣味の写真についてはいくつか動きがありました.もともと PENTAX のデジタル一眼レフを愛用しており,好きな単焦点レンズも揃えていたのですが,散歩のときに野鳥を撮ることが増えたので,父の形見の Canon の廉価版一眼レフ+望遠ズームで代用していました.しかし性能に限界を感じたことと,PENTAX のフルサイズ一眼レフ将来性に希望が持てなくなったので,思い切って PENTAX 一式を売り払い,そのお金で SONY の超望遠ズーム搭載コンパクトデジカメを新調しました.昨年11月半ばからはもっぱらそれを使って写真を撮っています.使いこなすにはまだ日々の経験が必要ですが,毎日のお散歩カメラとしては必要十分.

さらに本格的に鳥を撮るのであれば,OLYMPUS の micro 4/3 のボディ新製品の超望遠ズームがほしいところですが,両方合わせると 100 万円近くするので,まあ初夢で楽しむことにしましょう.


PCのハードウェアに関しては,2月にメインマシンの CPU とマザーボードを新調し,古くなった部材をサブマシンの Linux システムにお下がりさせました.しかし体感上のスピードなどは特に変化ありません.ここ数年 Intel の CPU の世代交代が停滞しているので,今年中にメインマシンの CPU を AMD の Ryzen 9 に入れ替えようかとも考えるのですが,その分消費電力も増えるのでどうしたものかと思案中です.当面の目標は Microsoft Flight Simulator を 2k/60fps で動かすことですが,ゲームソフトそのもののチューニングが必要とされているので,まだしばらく先の話になりそうです.

プログラミングについてはいくつか進展がありました.辞書参照型ソーティング・フィルタである Refsortに関しては数回の改定を行って新機能をいくつか追加しました.それに伴ってソースコードが肥大化してきたので,長年の課題だったデータ構造に手を入れ,コードを簡素化して見通しを良くすることに成功しました.それによって,機能が増えたにもかかわらずソースコードのサイズを大幅に小さくすることができました.今月中に減量化したコードの第1弾を,来月にはさらに機能を追加した第2弾をリリースする予定です.さらに Ruby 3.0.0 が昨年末にリリースされたので動作チェックを行いましたが,特に問題はないようです.実行速度がやや低下したのが気になりますが.


昨年は何年ものあいだ須磨源氏と化していた塩野七生の歴史小説「ローマ人の物語」全巻を Kindle 版で読了し,余勢を駆ってその続編ともいうべき「ローマ亡き後の地中海世界」を読み,次はタダであるのを良いことに青空文庫版の「三国志(吉川英治)」も読み,現在は同じくタダで手に入れた「新・平家物語(吉川英治)」を読んでいるところです.

昨年観た映画は合計60本.ほとんどすべて NHK BS プレミアムの録画ですが,中には地元のシネコンで観客が家人と私の二人だけだったという「千と千尋の神隠し」も含まれています.


今年は引退生活の4年目に入ります.COVID-19 が沈静化すれば,人との対面の交流を増やしていきたいと思っています.皆様も健康第一でお過ごしください.どうかお元気で.

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2020/09/06

年金請求書が来ちゃった

先週ポストした記事で介護保険証が来ちゃったという話をしましたが,今度は「年金請求書」というものが来ました.65歳というのはいろいろな制度の節目になっているようです.

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このはがきに記入して提出しないと年金を受け取ることができません.また年金を繰り下げて(その分増額されて)受け取るためには,該当箇所にチェックして提出しなければなりません.どうしたものかなぁ?受け取りを繰り下げると年金は増額されるのですが,その分,健康保険や介護保険の保険料が増額されるので,手取り額があまり増えないことはあまり知られていません.これら保険の会計は大変苦しいので,取りっぱぐれがないように非常に細かく保険料体系が作られています.

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2020/08/29

介護保険証が来ちゃった

つい数か月前まで,父親の介護保険の手続きや還付金の受け取りなどでバタバタしていたのですが,まったく不意打ちで私自身の介護保険被保険者証が送られてきました.これは満65歳になる人にはその前月に自動的に送られてくるので,当たり前ではあるのですが,心の準備ができていないのにいきなり被保険者証が来たので,びっくりしてしまいました.

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介護保険はこれまで長い間保険料を納めるばかりで,保険料は今後も払い続けるのですが,いよいよサービスを受ける側に回るのかと思うと,考えさせられるものがあります.実際に要介護や要支援の状態になり介護サービスを受けるのはだいぶ先だろうと思うのですが,毎朝毎夕近所を走り回っている介護サービス事業者の車を見る目が,今後は変わるのかもしれません.

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2020/01/19

日光男体山が見えた

小雪がちらついてとても寒かった昨日とは打って変わって,今日は早朝から快晴に恵まれ,風も弱くて絶好の散歩日和.最近長歩きをしていないので,今日は遠出をしてみました.

自宅近くの橋の上から日光男体山が見えるポイントがあるのですが,今日は霞はかかってはいるものの,雪が付いた日光男体山が良く見えました.手前の送電線と鉄塔が邪魔なのが玉に瑕ですが,やむを得ません.当地からは直線距離で 105 km ほどあるので,この程度の展望はまあまあというところです.今日は富士山もよく見えたのですが,富士山までは約 142 km 離れています..

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山岳展望は地表近くの大気の状態に大きく左右されます.冬型の気圧配置で北西の季節風が強いと,富士山は良く見えるのですが,日光の山々は雪雲の中に隠されて全く見えなくなります.かといって冬型が緩むと,今日のように霞がかかって透明度が落ちるので見えづらくなります.しかし,ときどき日光方面が素晴らしく良くみえることもあるので,どういう条件の時に良い展望が得られるのか,少し気を付けて調べてみたいと思っています.

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2020/01/08

寒中お見舞い申し上げます

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喪中につき新年のあいさつは控えさせていただきました.本年が皆様にとって良い年でありますようお祈り申し上げます.例年通り昨年を振り返り,今年の展望について思うところを述べてみたいと思います.

昨年は引退2年目の年となりましたが,引退生活のリズムがある程度確立できたと思います.1月には失業給付の期限が切れ,各種の年金,非常勤の仕事の給料,不定期なコンサルティングの収入という収入ポートフォリオをやりくりしながら生活するようになりました.今年の後半には年金のうち確定拠出年金が期限切れとなる一方,老齢厚生年金がその穴の一部を埋めることになります.

しかし非常勤の仕事もそろそろ打ち切りとなるはずですし,コンサルティング収入はあまりに不安定で当てにはできないため,全体として収入は低位安定となっていくでしょう.現役時代に比べると大幅に少ない収入で生活していかなければならないので,支出の管理を本格的に進めなければと思っているところです.新年早々世知辛い話で申し訳ありません.


昨年のブログで何度か紹介したと思いますが,引退生活の重要な一部である「学び直し」は着実に進めています.昨年まず取り組んだのは熱力学本格的な教科書を通読し,ある程度の手ごたえを得ることができました.私は大学教養課程で学んだ熱力学がどうにも未消化で,永年悶々としていたのですが,この学び直しによって頭の中がだいぶすっきりしました.私が学んだのは現代的に再構成された公理論的な熱力学.ここ20年ほどで勃興してきた新解釈です.特筆すべきは,熱力学なのに熱を陽には扱わない点.詳しくは上記リンクのブログ記事をご覧ください.

それにしても,熱力学は物理学の中でもっと日が当てられるべき分野だと思います.複雑な森羅万象をごく少数のマクロな変数で厳密に記述することに成功した稀有な例です.相対論,量子論と同格に置くべき分野ではないかと思いますが,古臭い分野として統計力学に取って代わられていると誤解している向きも多いのではないでしょうか?

次に余勢を駆って取り組んだのは,一見無謀とも思える一般相対性理論です.これは私にとっては全く未知の分野だったのですが,初学者でも数式を一歩一歩追いながら学べるというのがウリの教科書が出版されて評判だったので,この700ページほどの本に取り組みました.テンソルやリーマン幾何学で苦しみ,最後の重力場方程式の導出にはいまだに納得がいかないものの,一般相対性理論の構成や雰囲気は十分に味わうことができました.

わかったことは,一般相対論は特殊相対論の延長線上に自然に拡張された理論であること.キーワードは等価原理と重力の4元化です.重力を遠隔力ではなく場の性質として扱うために,曲率のある時空を扱うリーマン幾何学を用いる必要があり,この微分幾何学の言語に慣れないと,読み進むことも理解することもできません.接続係数や曲率テンソルなどが次々と出てくるので,普通だとここで挫折してしまうのですが,この教科書のすごいところは,中高生の学習参考書のように懇切丁寧に数式を追えるところです.計量テンソルの中に重力などの効果が自然に埋め込まれてしまうのが美しい.

この本を読む途中で,解析力学の基礎知識が無いことに気づき,量子論への導入も兼ねて,今度は解析力学前期量子論の教科書を読み始めました.この本は理学部の教科書として使われているそうですが,独習するにはやや敷居が高く,数式の展開であちこちつまづき,ときどき Landau-Lifshitz の力学も参照しながら読み進めているところです.この分野は教養課程時代に早々に講義から脱落した分野なので,リベンジの思いを込めていますが,やはり理学部志望の頭の良い人たち向けの教科書のようで,工学部体質の私には結構つらいです.特に演習問題はハードルが高い.

とまあ,こんな具合で楽しんでいるところですが,やはり独習はつらいので,少数の仲間と輪読できないものか,Skype でも構わないので,と考えているところです.輪読の仲間を募るための SNS があってもよいように思います.誰か作ってくれないでしょうか?そういうサービスがビジネスとして成立すればなお面白いと思います.


さて,この辺りで父の介護について書かなければなりません.10年ほど前に脳梗塞を患ってから少しずつ認知症が進み,数年前に老人ホームに入居した直後は異常行動も頻発して,これはいったいどうなることかと危惧していたのですが,処方薬の効果もあってか異常行動は少なくなり,一方体力は徐々に衰えていくという状態でした.しかし昨年夏頃からは特に見当識障害がひどくなって,介護スタッフや私たちの手を焼かせるようになってきました.さらに晩秋に高熱を出して寝込み,持病の心房細動がひどくなってこのまま亡くなるのではないかと思わせたのですが,いったんは回復して食欲も戻り,デイサービスにも出かけるほどでした.

しかし12月に入って間もなく脳梗塞が再発.半身がマヒするとともに意識が戻らず,そのままの状態で1週間後に静かに息を引き取りました.この間,苦しむ様子もなく表情は穏やかなままで,老衰死に近い死にざまだったと思います.火葬と告別式を 1,000 km ほど離れた2カ所で別々に行わなければならず,骨壺の大きさと重さに閉口しながらの旅を終えて今ほっとしているところです.

ここ数年間,心身が衰えていく父と接するうち,当初はいらだちや怒りを覚えることが多かったのですが,次第にどうやったら相手のことを理解できるのか,何が不満で何に悩んであのような行動をとるのか,それを和らげるにはどうすればよいのかと思いを巡らすようになりました.そして最終的には,人間という生き物の複雑さと奥深さを悟るとともに,一人の認知症患者から多くのものを学ばせてもらったという感謝の念に気持ちが変化していきました.

次は我が身ですが,人が衰えて死を迎えるプロセスの間に,どのようなことが起こるのかをつぶさに見てきたことは大きなメリットだと思います.一種の先行体験,予行演習です.これは経験してみなければわかるものではないので,これからの人生の衰退期に生かしていきたいと思います.こういう経験をしていない人たちは,親の介護をせずに済んだと得した気分になっているかもしれませんが,それは大きな間違いです.私は大いに得をさせてもらったと父に感謝しています.


昨年は新年早々に自宅のリフォームを行った年でもありました.目的は耐震補強,窓の断熱化,外壁のサイディング化,さらに水回りの総入れ替えです.

自宅を新築したとき以来久しぶりにハウスビルダーと付き合いましたが,どうも昔に比べてサービスレベルが下がった印象があります.当初のプランに従って見積書を作り,工事をしながらその後の変更点を反映させていくのですが,変更点の現場への指示が口頭のみの場合が多く,部材の色やデザインの変更などがちゃんと伝わっているのか不安でした.施工直前になってこの色の部材は在庫切れなどと下請けから情報が上がってきたため,不本意な色で妥協せざるを得なくなるなど,元請けと現場との情報交換が旧態依然のままであることにも驚かされました.ひょっとして元請けと現場の双方が,タブレット上のアプリで進捗を確認し合うくらい進歩しているのではないか,という私の事前の期待は完全に打ち砕かれてしまいました.

極め付きは,完工して仮住まいから引っ越す当日になって,和室の畳が発注されていないことが発覚したことです.引っ越し後数日して畳屋が寸法取りにやってきて,2週間ほどしてようやく畳が入り,引っ越し荷物の仮置きが解消されました.

今後は今回のような大規模なリフォームを行うことはないと思いますが,よくよく元請けのレベルを見極めてから商談を始めなければならないと思わざるを得ませんでした.会社の規模や知名度は全く当てにならないものです.日本のサービス産業の生産性が低いことはつとに有名で,日本の「おもてなし」は素晴らしいという誤解がまかり通っていることがその証拠ですが,サービスレベルが進歩すらしてないことに暗澹たる気分にさせられました.


一昨年は尿路結石の出産を2度も(*1 *2)強いられて苦しめられたのですが,昨年は石が暴れることは一度もなく,健康面は平穏無事でした.脂質異常症の薬を飲み続けていますが,心配していた副作用などもなく,コレステロールの値は正常範囲内で落ち着いています.

しかし現役時代に比べると明らかに運動量は落ちています.通勤と仕事で社内や近隣を歩き回るだけでも毎日ゆうに 8,000 歩は歩いていたのですが,引退してからは,目標としている 6,000 歩に達するのは週に 2, 3 日ほどしかありません.特に,脈拍数を毎分 80 以上に保って連続 20 分以上歩けと医者が勧める歩き方は滅多にしなくなりました.今年は運動不足解消が一つの目標になりそうです.


趣味の写真については低調に終始しました.昨年,特に後半は天候が不順だったことと,父の介護に時間を取られることが多かったというのが言い訳ですが,単に億劫がっていたのだと思います.強いて言えば,いろいろ気にかかることがあって,気持ちに余裕がなかったということになるのでしょう.

一方,自宅近くに大きな調整池が造成され鳥たちがやって来るようになったので,被写体が豊かになってきました.私は長いレンズは持っていないのですが,機材について考え直そうかと思っているところです.また,これまでに比べると遠出をしやすくなったので,日帰り程度の遠征の頻度を上げようかとも考えています.

街歩きをしながら気に入った建物や店舗などの写真を撮ることもやりたいのですが,東京まで出かけるお金と時間を考えると,どうしても近所の散歩に傾いてしまうのが貧乏性の情けないところです.


PCのハードウェアに関しては,メインマシンのストレージを NVMeSSD に換装したくらいで,ほかに大きな変更はありません.ここ1年間はインテルの CPU の世代交代が停滞し,物量不足で価格も高止まりし,その隙をついて AMDメニーコアの CPU が勢力を伸ばしたことが大きな変化でした.しかしこれは私の買い替えサイクルからはうまく外れていたので,今年か来年,インテルの新しい世代の CPU が潤沢に出そろった時点で,メインマシンの臓物を入れ替えようと思っています.

プログラミングについては匍匐前進を続けているという状態です.辞書参照型ソーティング・フィルタである Refsort/Ruby は成熟の域に達してきており,これ以上いじらないほうがいいのではないかと思います.それを Excel から使うためのインターフェースである Refsort on Excel は改良の余地があるものの,Excel 日本語版と VBA がエンコーディングとして UTF-8 をデフォルトで使えるようになるのを待っている状態です.


今年は引退生活の3年目で内容の進化を図る年.外を出歩く機会と人との交流を増やしていきたいと思っています.皆様も健康第一でお過ごしください.どうかお元気で.

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2019/09/10

台風の高分解能風予報を

アジア名 FAXAI こと台風15号が関東地方を直撃しました.数日前から天気予報の進路予想を見ていると,当初予想よりも西寄りの進路を取る傾向に変わってきたので,これはやばいと警戒をしていました.台風は(北半球では)反時計回りの渦なので,進行方向に対して右側に強風・強雨域が発達し,逆に左側は風も雨もさほど強くなりません.この性質は台風の進む速度が大きければ大きいほど強調されていきます.従って台風の進路の左右どちらに自分が位置するかで天と地ほどの差が出るのです.台風が西側のコースを取れば,我が家が台風の右側に位置するようになるので警戒を強めたのです.

台風が我が家に最接近していた昨日の午前6時ころは,風は強いものの暴風というほどではなく,何とか外も歩ける程度だったので,ひょっとして東に逸れたか?助かったかな?と思ったのですが,後刻の天気予報の台風の経路を見ると,確かに東京湾に入ってから東に大きく向きを変えたことがわかりました.そしてその進路右側の市原市や君津市には大きな被害をもたらしました.

今回,インターネット上で台風の進路予想を何度も調べたのですが,大縮尺の地図に進路予想を書き込んだものは皆無でした.つまり 10 km,20 km の分解能での進路予想は出されていないのです.しかし前述の通りこの 10 km,20 km の差が大きな違いを生むので,たとえ接近の直前であっても,つまり予報ではなく現状を外挿した成り行きであっても,その情報には高い価値があります.

なぜそのような情報が出されないのでしょうか?考えられる一つの理由は,それほどの予測技術が無いから.台風中心の経路を進路とするのであれば,台風の中心を求めなければなりませんが,そもそも台風の中心を定義するのは簡単ではありません.

いや,本稿の趣旨からすると,台風の中心位置などどうでもよいので,高分解能の強風・強雨域分布の予測があれば,それでよいのです.強雨域に関しては “雨雲ズームレーダー” というものがよく知られており,スマートフォンでも簡単に見られるようになりました.河川情報を加えた国土交通省の XRAIN情報サイトもあります.しかし強風域についてはこのようなものは一つも無いのです.

多地点のドップラー・レーダーの情報を統合し,強風域の現状表示と短期予測をすることは可能だと思いますが,それが一般の気象予報にまで実用化されていないのです.竜巻の少ない日本にはドップラーレーダー自体が少ない(竜巻の本場アメリカには NEXRAD という観測ネットワークがあります)のですが,それでも関東平野は比較的配置数が多いところで,少なくとも成田空港,羽田空港,千葉県柏市の気象大学校(近隣に2棟ほど高層ビルがあるらしく,東側2方向に盲点があるのが明確にわかるのがご愛敬)の3拠点,さらに国土交通省の河川管理用レーダー網も整備中です.自衛隊や在日米軍のドップラー・レーダーの活用は無理として,これらの情報を統合して強風域の分布を 1 km 程度の分解能で予測できるようになればいいと思います.

観測するだけで強風被害が防げるわけではありません.しかし,台風通過時にどの程度の風速が何秒間持続しているか,ガストの分布やその強度が実際に観測できれば,例えば鉄塔や電柱,あるいは建築工事機材の設計・設置基準の向上に役立ち,ひいては被害の低減につながることは確かです.

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2019/01/01

謹賀新年 2019

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皆様,明けましておめでとうございます.本年が皆様にとって良い年でありますようお祈り申し上げます.例年通り昨年一年を振り返り,今年の展望について思うところを述べてみたいと思います.

さて昨年は私自身にとって大きな転機となった年でした.なぜならば,3月末日をもってシニア社員として定年後も勤めていた会社を退職したからです.私が仕事で給料をもらう生活を始めてからちょうどぴったり35年が経った時点です.まともに日数を計算すると12,784日ということになり,意外に少ない?という気もしますが,まあこんなものなのでしょう.この退職自体は半年以上も前から決めていて,会社とも相談のうえで計画していたものです.ここに至る過程では,昨年のこの新年のブログに書いた通り,老後資金の経済的な面,健康寿命との関係,今後の人生で何にやり甲斐を求めるのかなどなど,様々なことを思案しました.制度上は65歳までシニア社員として勤める事も出来たのですが,仕事の大きな区切りがつき,新たなテーマを始めるには環境が整合せず,さらに職務上の権限もないという状況では,いっそのこと早めに足を洗って次の生き甲斐を見つけたほうが得策だと思い至ったのです.

辞めてからまずやったことはハローワークへの登録です.これで全国の膨大な求人情報にアクセスできるようになります.さらに失業給付の手続きも行い,240日分の基本手当というものをもらえることになりました.ただしその副作用として,退職後に受給できるはずだった厚生年金の報酬比例部分の給付が全額止まってしまいました.しかし失業給付のほうがずっと手厚いので,これは合理的な判断です.ただし4週間に一度はハローワークに出向き,その間に2回以上の求職活動を行った実績を示して失業状態の認定を受けなければならず,毎日遊んでいられるわけではありません.これまでかなりの数の履歴書や CV をいろいろなところに送り,面接も受けました.

ハローワークでの求職活動はいろいろな意味で良い社会勉強になりました.ハローワークに来る人の顔ぶれ,失業認定の手続きでの戸惑いと慣れ,幅広く雑多な求人の内容,そして求職者に対する支援策と,その背景にあるお役所の就労観,勤労観など.どれをとっても自分が実際に体を動かし経験してみないとわからないものばかりです.社会の縮図がそこにあると言っても言い過ぎではないでしょう.しかし一生のうちハローワークで求職活動をしたことがある人は,いったい人口の何%程度になるのでしょうか?機会があればぜひ経験してみることをお勧めしたいと思います.

求職活動として,ハローワーク以外にもさまざまな職業紹介業者へ登録しました.私はフルタイムではなくパートタイムを基本として職探しを行っているのですが,そのような求人情報が多い派遣会社や,さらに職探しの SNS として有名な LinkedIn へも登録し,世界中の求人担当者の目に留まるようにしました.実際,海外から仕事の打診を受けることがあります.またスポットのコンサルティングを斡旋するサイトにも登録し,こちらは月に2, 3回のコンサルティングの依頼が来るので,電話会議で対応しています.そうこうするうちに古巣の勤め先から非常勤嘱託の声がかかりました.これは大変ありがたいオファーなので,喜んで引き受けることにしました.

とまあこんな感じでやっていますが,今月中に失業給付は給付日数を使い果たし,その後は厚生年金が復活するはずですが,何とか収入のレベルを維持していけるよう,非常勤の顧問やアドバイザーの仕事の開拓も進めていくつもりです.


引退して時間ができて最初にやったことは自分の部屋の整理です.この家に引っ越してきて以来20数年経ち,不要になっても捨てずに取っておいたものがたくさん溜まっていました.しかし日常の忙しさにかまけて,それらの整理をサボっていたのです.その澱(おり)のように溜まったものをすべて整理し,残すものは整頓して収納棚に収めました.この過程で大量の書類を捨て,沢山の本や CD を Book Off に売り払いました.

この過程で出てきたのが往年の銀塩写真です.古いものは40年ほど経っており退色が進んでいるのですが,幸いなことにカビはほとんど生えていませんでした.それでは,ということでこれらのデジタル化を始めました.これはかなりまとまった時間が取れないとできないことなので,引退後にやろうと長年思っていたのです.

まず,フィルム・スキャナを物色したのですが,実は今日ではろくなものがないのです.おもちゃのようなものか,海外製のかなり高価なものしかありません.仕方ないのでフラットベッドスキャナを買い,それを使ってポジネガをスキャンすることにしました.フィルムいじり定番の3点セットである除電ブラシ,ブロワと編集用手袋も新調し,来る日も来る日もフィルムの埃を吹き払いながらスキャンを続け,2か月弱で持っているすべてのフィルムのスキャンを完了しました.フラットベッド・スキャナではフォーカスが甘くなるという悪い評判は覚悟の上で,やってみるとやはりその通りだったのですが,まあこれは諦めるしかありません.デジタル画像となった沢山の写真は,今ではパソコンの中に納まり,いつでも取り出して観ることができるようになりました.ただし写り込んだ埃は修正していないので,印刷したりする場合には一枚ずつレタッチする必要はあります.ちなみにスキャナは直ちに Hard Off に売り払いました.


次にやったことは,学生時代に挫折した分野の学問の学び直しです.これも昨年の年賀ブログで書いたことですが,大学の教養課程時代に理解できずに悶々としていた相対性理論量子力学熱力学などを独学で学び直すことにしたのです.まず手始めにやったのは特殊相対性理論.これには非常に良い教材があり,高校数学でわかるという触れ込み通り,すんなりと学ぶことができたので,このブログでも紹介しました.やはり自分で一つ一つ数式をいじり,図を描いてみないと理解は進まないものです.ようやくミンコフスキー空間や固有時,双子のパラドックスというものを理解できたと思います.余勢をかって一般相対性理論を学ぼうかと思っています.リーマン幾何学という難関を通り抜けなければならないのですが,大変良さそうな教科書を見つけたので,これは今後の楽しみです.

次に熱力学,特にエントロピー概念の復習です.これには岩波新書の名著「物理学とは何だろうか(上)」が非常に役立ちました.若きカルノーがいかに天才だったか,そしてクラウジウスが,悩みながらも熱力学第二法則の厳密な定式化に成功したことが改めてわかりましたが,まだ手応え不足.今後,本格的な教科書を買って学び直そうと思っています.統計力学の知識の密輸入や理想気体の状態方程式などを前提としない,純粋にマクロな体系としての熱力学を理解することが目標です.ルジャンドル変換は嫌いなんですけどね.

統計力学量子力学についてはまだ手を付けていません.ボルツマンの原理シュレディンガー方程式の簡易な解説書は読んだものの,その説明には納得できないことが多すぎるので,これは将来の宿題として取っておこうと思います.とにかく現代物理学の森は恐ろしく深くて豊かです.それを少しでも理解したいという欲求は若いころから私を捕えて離しません.

そうこうするうちに秋が過ぎ,年末にかけて学び直したのは,渡辺慧の「みにくいアヒルの子の定理」です.これには岩波新書の名著「認識とパタン」があって学生時代から何度も読んでいるのですが,改めてこの本を読み直しました.しかし何か所で説明不足に感じるところがあり,私自身が他人にこの定理のことを自信をもって説明できるようにするにはどうすればよいかと自問自答するうち,本格的な文献を読む必要があると思うに至りました.

実はこの本の出版後に英語で書かれた大著 “Pattern Recognition: Human and Mechanical” が買ったまま30年ほど積読になっていたのです.こちらのほうが内容が濃くて豊富なので,関係する章をノートを取りながら読み進めました.枝葉の豊かな記述ではあるものの,日本人の書いた英語だからでしょうか比較的読み進めやすく,そのおかげで理解できずに引っかかるところもほとんどなく,関連する二つの章を読み終えることができました.その甲斐あって定理の基本は十分に理解できたとの手応えを感じました.

改めて思ったのは,渡辺慧という人の知性の凄みです.物理学者として学究人生を始めたのですが,エントロピー概念の拡張や,それに関連した時間論,パターン認識の基礎論など,哲学や科学の土台部分に対する深い考察が光っています.知の巨人と言ってよいのではないでしょうか?古代ギリシアのプラトンアリストテレスの認識論から始まるところからして,私のような形而下のことばかり考えている老学徒は驚くばかりです.いずれ名著の誉れ高い “Knowing and Guessing” も読んでみたいと思っていますが,すでに入手が難しいのでどうなりますやら.


昨年は自分自身の健康面では,いくつかのイベントがあった年です.まず引退早々の4月下旬,突然未明に脇腹の痛みに苦しみ,直ちに持病の尿路結石であると自己診断.痛み止めを飲んでかかと落としをするうちに石が移動しているのがわかり,その日の午後には膀胱に落ち,翌日朝に排石することができました.詳しくはこの記事をご覧ください.

やれやれ,これで次の数年間はないだろうと思っていたのが大間違い.9月中旬に再び脇腹が痛みだしました.前回と同じように痛み止めを飲み,水分を取ってかかと落としなどをやるのですが,今回はなかなか落ちて行かず,痛みも引いてしまいました.それから2か月ほどは,尿管に石を抱えたままで痛みが来たり消えたりを繰り返す日々.2か月以上経った12月初めになってようやく排石できました.その時の記事はこちら.排石に2か月以上もかかったのは初めてで,やはり石が大きくなると排石が難しくなるという良い事例になりました.

さて,私は若いころから高脂血症の傾向が強く,生活習慣には思い当たる節もないので体質なのだろうと諦めていた(実際家族性の脂質異常症は数種類知られているそうです)のですが,毎年の健康診断で警告が出るのでそろそろ潮時と思い,近場の循環器系のクリニックを訪ねて診察してもらいました.心臓血管外科のエキスパートの医師が言うには,これは生活習慣というより体質なので薬を飲むしかない,できるだけ早く治療を始めないとろくでもない血管系の症状が出てからでは手遅れ,云々.要は,今後一生薬を飲み続ける必要があるということです.

観念してリピトール(アトルバスタチン)という薬を飲み始めました.小粒の薬を1日1錠夕食後に飲むだけ,かつ薬価も低くジェネリックだと3か月分で1,000円もしない(3割負担)ので,ほとんど負担にならないのが不幸中の幸いです.1か月後の検査ではコレステロールの値は劇的に下がり基準値内に収まっていたので,今後もこの薬を飲み続けることになるだろうと思います.一病息災というやつでしょうか.


昨年の年賀状ブログで悩みをつづった父の介護に関しては,老人ホームに入居して1年半が過ぎ,何とか小康状態を保っています.昨年1年間はさほど大きな事件やトラブルには見舞われませんでした.これは老人ホームやデイサービス事業所の職員の方々の多大な労苦のお陰と感謝せずにはいられません.

私は引退して時間ができたので,週末だけではなく平日にも妻とともに訪ねて行っては,洗濯物の入れ替え,部屋の掃除,おやつの差し入れなどをやっています.

老人ホームに入居するようになってから急速に足が弱まり,買い物や食事で外に連れ出すときには車椅子を使うことが増えました.また食欲も徐々に人並みのレベルに落ちてきており,老人ホームの食事が少ないと文句を言うことはなくなりました.

このような状態がどれくらい続くのか,次にどのような状態になって,そのときには何をしなければならないのか,まだまだ先がありそうですが,付き合っていくしかありません.またこれは自分自身の将来に対する先行体験でもあります.自分が老いたときにどのように振舞えばよいのか,よく考えてみたいと思います.


昨年秋に16年間をともに暮らしてきた猫を亡くしました.もともと猫好きの妻がもらい受けてきたもので,完全に家族の一員となっていたのですが,大型のネコに多いと言われる心筋症を患い,2年以上前にあと半年から1年の命と余命宣告されていたのです.その割にはそれから2年以上も生きながらえて私たちを和ませてくれていたのですが,天命には逆らえず,最後は苦しみながら死んでいったことが大変悔やまれます.もう少し楽に死なせてあげる方法がなかったのか,私としては悔いと罪悪感が残りました.


昨年は PC のハードウェアに関してはケースを総入れ替えした以外に変化はありませんした.メモリーの高騰がまだ続いており,年末にかけてだいぶ安くなっては来たのですが,買い替えを促すほどではないので静観しています.CPU に関しても今はちょうど過渡期で,Spectre など CPU のアーキテクチャの根幹に課題があることが発覚した影響が落ち着くまでにはまだ2, 3年かかることでしょう.今の性能に特に不満はないので,このまま待とうと思います.

ケースに関しては,長いこと使っていた国産の総アルミ製ケースを2つとも廃棄し,より現代的なケースに組み替えました.音が静かになり,メンテナンスも若干楽になったのですが,本質的には何の変化もありません.ようやく USB 3.0 のポートにケース前面からアクセスできるようになったのが唯一の進歩です.

夏の終わりころに NAS Box購入しました.昨年の年賀状ブログでも言及していたSynology の DS718+ です.メモリーを最大限増設し Docker も動かしているのですが,私のような家庭環境ではあまり使い道がなく,あったとしてもクライアント側にソフトウェアのインストールが必要なものも多く,日常のバックアップ用途以外に十分に使いこなせていません.もっと安い機種でも良かったかなぁと思っていますが,もう少し試行錯誤してみたいと思います.


自作ソフトの辞書参照型ソーティングフィルタ Refsort/Ruby については変化がありました.一つは Ruby のクラスやメソッド,さらに例外処理の作法を学び直し,Ruby らしい,見通しが良く保守がしやすいコードへの書き直しを進めたことです.もう一つは,Microsoft Excel とのインターフェースの作成です.これは長年の懸案だったもので,何とかしたいと思ううちに10年以上が過ぎていたのですが,引退して時間ができるとこういう懸案が解決できるという良い見本です.今では,コマンドコンソールを開くことなく,Excel 上で選択範囲を Refsort に渡し,並べ替え結果をクリップボードで受け取るということができるようになりました.

もっとも,文字エンコーディングの差異を Excel や VBA でどう吸収したらよいのかはわかっていないので,専ら日本語環境で動く版しか実装できていません.しかし,Windows もようやく UTF-8 をエンコーディングの標準にするのではないかとの兆しが見え始めました.そうなれば,全世界で統一的に UTF-8 を標準のエンコーディングとして使うようになるはずなので,実装がだいぶ楽になります.今年春の改訂で,メモ帳のデフォルトのエンコーディングが UTF-8 に変更になるようなので,Office などのアプリケーションはもとより,Locale そのものにも変化が訪れると期待しています.

一方これと並行して,鳥類分類体系の一つ IOC List を Refsort/Ruby の辞書ファイルにコンパイルする作業も継続しています.こちらは IOC 側に変化が生じ,これまでの年4回の改訂頻度が年2回に落ちたのです.これで作業の負荷はだいぶ少なくなりました.また,他の有力な鳥類分類体系との統合の議論が昨年の IOC 総会で行われ,大統一が実現しそうな動きになってきました.こちらは今年中に何らかの勧告が出されるか要注目です.


趣味の写真のほうはあまりはかばかしくありません.当初は,引退して時間ができたのだから,さぞたくさん写真を撮って,その整理に困るのではないかと思っていたのですが,そんな風にはなりませんでした.夏の間は暑いのでどうしても外出を控えがちになり,戸外で写真を撮る機会が少なくなります.秋になって涼しくはなったのですが昨年の秋は雨が多く,また途中で猫が死んだりしたので,外に撮りに行く機会は少なめでした.

Nikon の新しいフルサイズ・ミラーレス一眼の Z6 にはそそられるものがあるのですが,まだレンズのラインナップが貧弱なので,当面は新しい機材に触手は延ばさず,今年はとにかく外に出て撮り歩くことに集中したいと思います.犬も歩けば棒に当たるとはよく言ったもので,外を歩けば毎回何らかの発見があり,何らかのモチーフに触発されることは確かなので,機会を積み重ねたいと思います.


今回も結構長文になってしまいました.今年は引退生活の2年目で内容の充実を図る年.どうにかこうにかやっていこうと思っています.皆様も健康第一で一年をお過ごしください.どうかお元気で.

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2018/12/03

排石記 その2

本年4月23日に,このブログで報告した通り,腎臓結石を排出しました.私のこれまでの人生では痛みを伴う排石は7-8年間隔だったので,これで当分は痛いことはないと高を括っていたら,何と9月18日の夜から翌日未明にかけて,右わき腹が鋭く痛み始めました.くっそー,半年しか経ってないのに,また石が出てきやがった.

鎮痛薬のアセトアミノフェンを服用し,かかと落としなどをやってみます.薬が効いて痛みは軽くなり,肉眼でわかるような血尿は無くなりました.朝になって再びアセトアミノフェンを服用.日中から就寝時にかけても痛みは消え,血尿もありません.しかし石が膀胱に落ちてきたときに感じる膀胱出口の違和感は無いので,痛みや血尿は無いものの,石はまだ尿管のどこか(総腸骨動脈・総腸骨静脈との交差部あたり)に停留しているはずです.

痛み発生から3日後の9月21日の深夜,再び痛みで目が覚め,もだえ苦しみます.翌日9月22日の朝と晩に痛み止めを服用.9月23日には痛みは消えましたが,膀胱に落ちた感触はありません.

次に痛みがやって来たのはそれから10日以上経った10月3日の未明.この時も耐え切れずにアセトアミノフェンのお世話になり,痛みは10月7日まで断続的に続きました.

しかし,10月11日夜の血尿を例外として,それから何週間も痛みも血尿も無く,いったい石はどこに行ってしまったんだろう?と思える状態が続きました.この間,10月26日には定期健診を受けたので,わけを話してエコーで見てもらったのですが尿管は見えず.

ようやく11月10日になって,泌尿器科の定期診断でX線写真を撮ってみると,何とまあ,見事に尿管の途中に停留しているではありませんか!ウロカルンという排石を促す(かもしれない)薬と,座薬の鎮痛剤をもらってきました.

その10日後の11月20日の未明に久しぶりに痛みで目が覚めました.しかし,痛みの位置がだいぶ下がっています.膀胱まであと数センチ.この日は終日鈍痛に悩まされました.

それが収まってさらに10日ほど経った11月30日の未明.膀胱にかなり近いところ(尿管が膀胱壁を貫く狭窄部)が痛んで目が覚めました.例によってアセトアミノフェンを飲みましたが痛みがなかなか消えません.午前中は来客があり打ち合わせなどしていたので,痛みをこらえながらの会話です.ところが午後になった13時30分頃,痛みが急速に弱まり,待ちに待った膀胱出口の違和感が感じられるようになりました.とうとう石が膀胱に落ちたのです.あとは水分をたくさん取り,おしっこをたくさん出して石を押し流せば良いだけです.

Kidneystone_20181202_0003m

しかし石は4月の時のようにすんなりとは出て来ず,それから48時間以上たった12月2日の19時ころになってようやくおしっこと共に出てきました.回収にも成功し,計測してみると長辺 6 mm,短辺 4 mm ほどの回転楕円体に近い形です.色は赤黒く,4月の時の石とほぼ同じ.今週末に泌尿器科での診察の予約を入れているので,この石を持って行って見せようと思います.

Kidneystone_20181202_0007m

今回学んだことは,石が腎臓を出て排石まで2か月半もかかるという,こういう排石の仕方もあるのだということです.これまでは痛みの発生から排石までせいぜい4日ほどだったので,今回がいかに特異だったかがわかります.この間,苦痛が長引き気分も晴れず,大変つらかったのですが,これでようやく明るい気分で年末年始を迎えられます.石のほうも長旅でさぞ疲れたことでしょう.お疲れさまでした.

Kidneystone_20181202_0011m

それにしても,良かった,良かった.

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2018/10/22

秋晴れの下でお散歩

昨夜遅く,家族の一員を失って意気消沈していたのですが,あまりにもお天気が良いので気分転換に近場の森林公園に散歩に出かけることにしました.今朝はこの秋一番の冷え込みとなり,我が家ではストーブをつけたくらいだったのですが,日中はたっぷりの日差しで気温が上がり,日向を歩くと汗ばむほどになりました.

Takasakiforest_oct2018_0002m

今年は台風が大量の海水の飛沫を内陸部にまでもたらしたため,当地での紅葉はほとんど期待できないことを再確認しました.森の中には倒木も多く見られました.さらにソメイヨシノなどは花芽が上がってきており,狂い咲きするのではないかと気をもんでいます.しかしそのような中でも,ごく少数ながら美しく紅葉した落ち葉に出会うことができて幸運でした.

Takasakiforest_oct2018_0014m

川沿いではオギが穂を出しており,秋晴れの青空によく映えていました.森の中はコガネグモの巣が至る所にあり,冬支度で皆忙しいのだろうと思わずにはいられませんでした.

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2018/04/23

排石記

本日朝,数年ぶりで排石しました.その記録です.

昨日,4月22日未明午前3時ころ,痛みで目が覚めました.右わき腹が鋭く痛みます.石持ちの私には,これが腎臓結石の移動である可能性が高いことがすぐにわかりました.結石が腎臓内部から尿管に移動してきたしるしです.これがいつも強烈に痛い.痛みで寝ていられません.痛みをこらえていると腹部の筋肉が緊張して軟便を繰り返し,そしてさらに嘔吐.ああ,つらい.

朝になったものの,今日は日曜日で泌尿器科がある病院は休みです.私がいつも週末や祝日に限って排石するのはどうしたことでしょう?朝食を食べる気にはなれないものの,鎮痛剤を飲むには空腹はまずいと思いバナナを一本.鎮痛剤を探すと,期限切れのバファリンしか見当たらないと思ったところに,家人が残った処方薬の中からアセトアミノフェンを発見.これはまさにこの症状に対するドンピシャリのお薬なので,白湯で服用します.これが午前5時55分.ところがなかなか効いてきません.ようやく7時くらいになってから痛みが和らいできました.やれやれ.

あとは水分をたくさん取り,運動して石を膀胱に落とすしか手はありません.その場駆け足や家人が勧める「かかと落とし体操」をやってみますが,すぐに石が落ちてくるわけではありません.しかしこれを断続的に継続し,さらに水を飲んでいると,痛い部位が少し下がってきたのがわかりましたので,これは良いと思ってさらに継続.一方,こればかりやってもいられませんし,寝ている間に石が尿管を下っていくこともあるので,日常のルーチンワークも始めました.部屋のふき掃除やら,昔の写真のスキャンなどの軽作業です.

昼食後,尿管の痛みが軽くなったように感じ,逆に膀胱に違和感を感じ始めたので,定期的に水分を摂取しておしっこをどんどん作ります.この時,肉眼でようやくわかる程度の血尿を確認し,やはりこの痛みは尿路結石だったとわかって一安心.ほかの病気だったらえらいことですから.

寝不足なので夜は早めに就寝しました.もう鎮痛剤は飲みません.膀胱に鈍痛と違和感が残っていましたが,寝付けないほどではありません.翌朝の本日,起床後の最初の排尿で見事排石.石が尿道を通る時の感覚ですぐにわかります.しかも今回は採集にも成功.長径6mm,短径4mm程度の勾玉型.先が尖っていて,いかにも痛そう.これが尿管を下って来たのかと思うと,痛みが再発しそう.とにかくこれで一件落着.たまたま大型連休明けに定期的な診察の予約を入れているので,石を持って行って説明しようと思います.

Kidneystone_20180423_0001m

Kidneystone_20180423_0005m

ちなみに前回の排石は,2010年11月3日の未明でした.今回と同じ時間帯で,この時のメモによると,

右腎より石排出し尿管途中に引っかかる.早朝より激痛.07:00にXX病院にて採血,ブドウ糖・鎮痛剤を点滴.CT撮影にて石を確認して帰宅.同日深夜に膀胱に落ちる.翌日10:30頃排出.
とあります.今回と経過はほとんど同じだったのですね.でもこの時は病院に行って鎮痛剤を点滴しているので,もう少し大ごとで費用も掛かりました.今回はすべて自力,費用もゼロ.でもやっぱり痛かった.

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