日記・コラム・つぶやき
2026/01/03
2026/01/01
謹賀新年2026
生成AIに作らせ,Photoshopで背景を拡張した作品.
明けましておめでとうございます.皆様にとって昨年はどのような一年だったでしょうか?例年通り昨年を振り返り,今年の展望について思うところを書いてみたいと思います.
毎年この季節になると思うのですが,年末に帰省しなくて済むようになって本当に楽になりました.学生時代から親孝行のつもりで(実際親は大変喜ぶのです)毎年帰省していたのですが,寝台特急や新幹線の切符を取るために寒風の中みどりの窓口に2時間以上並んでも切符が買えなかったことがあったり,またうまく買えたにしても駅や車内の混雑にうんざりしたり,毎年憂鬱な気分を味わっていました.帰省の手段が飛行機になってもそれは同じで,羽田空港の混雑ぶりには最近まで閉口していました.
この混雑は奉公人に盆と暮れの休暇しか与えなかった江戸時代の習慣が今に続いているからでは?と考えてしまいます.武家も同じだったのでしょう.日本の組織が柔軟な有給休暇取得を許している振りをしても,現実には同調圧力から周囲の大多数に従わざるを得ないのだと思います.もっと柔軟に休暇を取りたいと皆思っているはずですが,ほとんどの人は同調圧力に負けて最も混雑し最も料金が高い時期にしか休暇を取らないのでしょう.年末年始に比べると夏季の休暇は各自の都合で分散して取れる雰囲気が醸成されてきましたので,これが年末年始にも広がってくればよいと思います.
昨年は引退8年目でした.9月末までは産総研で派遣の仕事を続けたのですが,渋滞に揉まれての車通勤にくたびれたので先方との約束通り期間満了で終了しました.仕事のテーマは4月に新しくなったのですが,研究の原資がNEDOの補助金だったために何かと制約や事務的な仕事が多く,十分には楽しめませんでした.それでも近頃流行りの分野の一端を覗くことができて有意義だったと思います.
昨年は正月明けから鳥の飛行力学に関する入門書を書き始め,3月に初版をリリースしました.といっても単にこのブログのアーカイブに本全体のPDFをアップロードしただけの野良出版です.その後も改訂を続けており年内までに改訂第4版までをリリースすることができました.現在は第5版を準備中ですがもう少し吟味してからリリースしたいと思っています.この本を書くためにかなりの量のPythonのスクリプトを書く必要に迫られ,そのおかげで少しPythonに詳しくなりました.
秋に仕事を辞めてから学び直しを再開しました.今学んでいるのは二歩ほど下がって特殊相対性理論の学び直し.ただし今回は演習本なのでたくさん問題を解く必要があります.その分理解が進むだろうという魂胆です.始めてみると物理学徒向けの本格的な演習書なのでなかなか手強いです.わからない箇所続出.しかしこの演習を通じてこれまで理解が浅かった物理法則の4元化をきちんと学ぼうと思っています.相対論的解析力学や場の理論にも興味ありますがこれはなかなか難しそう.
昨年は高校の同窓会が「古希修学旅行」というものを企画してくれたので,久しぶりに級友たちに会うために参加しました.一学年が500人強という学校だったのですが,卒業52年後にも関わらず10%以上の60人が参加.貸し切りバス2台を連ねて2泊3日で早春の京都を観光してきました.中には小学校や中学校の同級生もいたので,60年ぶりに旧交を温めあうことができました.
今回の目玉は比叡山延暦寺と三十三間堂.延暦寺の根本中堂は大規模修繕中で全景は見られなかったものの,内陣の不滅の法燈はしっかり拝むことができました.信長に焼き討ちされたときにいったん途絶えたのですが,立石寺に分燈してあったものをもらい受けて「不滅」ということにしたらしいです.オリンピックの聖火と同じ屁理屈ですね.まあ許してやるか.三十三間堂の仏像群は圧巻の一言.偶像崇拝の一つの極致ですが,古いものなので保守管理の苦労が偲ばれます.また通し矢には大変興味を惹かれました.
健康面では尿路結石の再発は無し.コレステロールの値もスタチンのおかげで正常値の範囲内です.平穏な一年間でした.白内障も経過観察を継続中です.
一方,昨年は何度もワクチンを接種した年になりました.まず夏と秋の2回に分けて帯状疱疹ワクチン「シングリックス」を接種しました.高額のワクチンを2回接種する必要があるのでだいぶ躊躇しましたが,市からの補助が後押ししてくれました.その後,5年ごとの接種が推奨されている肺炎球菌23価ワクチンを5年ぶりに接種.さらに初冬にインフルエンザのワクチンを接種しました.帯状疱疹ワクチンの2回目と肺炎球菌ワクチンはそれなりに強い副反応が出ました.これらのワクチンによって多少は感染症の罹患リスクを下げられると期待していますが,新たなウィルスが出てこないとも限らないので油断はできません.
趣味の写真は完全に停滞.昨年は夏の暑さが厳しかったため外を出歩く機会が少なかったのが一番の理由です.野鳥を撮るための超望遠レンズを一年以上検討しているのですが,価格と重量の壁に跳ね返されています.もう大きくて重たいフルサイズに戻ることはせずAPS-Cで済ませたいのですが,なかなか良いボディもレンズも出て来ません.
PCのハードウェアに関しては,長年Ubuntuを入れて使っていたサブマシンを廃棄したのが最大の変化です.メインのWindowsマシン上でWSL2を使えばLinuxに関する私の用途は足りてしまうようになったからです.一方パーツの単価が上がってしまい自分でPCを組むという楽しみが無くなってしまいました.特に昨年10月頃からのメモリーの高騰は痛いです.これからは安価だが信頼性がイマイチな中華ミニPCを使いつぶしていくか,日本製のBTOパソコンを買ってくるか,これまで通り自分で組むか,どうしたものかと思案しています.この1月にはIntelの新しいCPUシリーズが出てくるはずなので,その実力を見てから検討するつもりです.がんばれIntel.
昨年観た映画は少なくて38本.ただし話題の映画「国宝」は前評判を聞いていたので封切直後に映画館で鑑賞しました.歌舞伎はもう長いこと見に行っていませんが,建て替えられた歌舞伎座にも行ってみたいと思います.往年の有名な映画「惑星ソラリス」は初めて観ました.その哲学的な内容が公開当時は大変話題になった映画ですが,現代の視点からすると,もう少し深掘りしストーリー展開もあったら良かったのにと思います.首都高を延々と走行するシーンは完全な蛇尾.
印象に残ったテレビ番組はNHKの「映像の世紀」の派生コンテンツ「バタフライ・エフェクト」で放映された第442連隊戦闘団のドキュメンタリー.アメリカの日系人の苦闘がよくわかる内容でした.自分たちがアメリカ人であることの証明に大き過ぎる代償を払わざるを得なかった日系人の行動には涙が出ます.ナチスのダッハウ強制収容所を解放したのがこの部隊所属の野戦砲兵隊だった事も初めて知りました.戦闘で片腕を失ったダニエル・イノウエの経歴もよくわかりました.ただし強制収容されなかったハワイの日系人と,強制収容されたアメリカ本土の日系人との間の葛藤なども描いたほうが深みが出たことでしょう.
今年は引退生活の9年目.余生を楽しむために旅行の計画を立てたりしていますが,この円安では海外旅行は当分無理.国内旅行に精を出すことにしたいと思います.皆様も健康第一でお過ごしください.どうかお元気で.
2025/07/26
定価で買えたクルトガDIVE
もうひと月以上続く暑さのせいで外に出歩かなくなり,そのせいでこのブログに書くネタも無く,とうとう 7 月も終わろうとしていますが,一つ二つ書いてみたいと思います.
今日は家人の提案でふだん足を伸ばさない方面にある巨大書店に行ってみました.本だけではなく,文房具や雑貨,おもちゃなども扱う店なのですが,ひょっとしてと思って探してみると,実はこんなところにあったのです,クルトガ DIVE の現物在庫が!
私はここ 7, 8 年ほど,学び直しのために A4 判のノート 30 冊ほどに数式などを書き連ねてきたのですが,そのとき頼りになるのが手に馴染むメカニカルペンシルです.クルトガは当初から使っており,これまで 3 本ほど使いつぶしてきました.最近は Orenz NERO という別メーカーのものに浮気していたのですが,クルトガ DIVE が発売されたときから手に入れたいと思っていました.
ところがマーケティング戦略なのか限定生産しかしないために転売屋の横行が激しく,ネットショッピングでは定価の 2 倍以上の値段でしか買えない状況が 2 年以上続いています.そのため半ば入手を諦めていたのですが,たまたま今日のお店に現物在庫があったので即決で買ってきました.もちろん定価なので転売屋の半額以下です.お店の人に「店頭在庫を見たのは初めてだ」と言うと,ときどき少量入荷しているとのこと.
帰宅して早速書初めしてみましたが,やや軸が太いということ以外は使いやすそうです.ちょうど学び直しのための新たな演習書を買ったところだったので,この新しいメカニカルペンシルを馴らしていこうと思います.
2025/01/01
謹賀新年
明けましておめでとうございます.皆様にとって昨年はどのような一年だったでしょうか?私も昨年を振り返り,今年の展望について思うところを書いてみたいと思います.
昨年は COVID-19 から完全に脱却できた年だったと言えるでしょう.マスク無しでの生活がごく当たり前になりました.ただし会議室や通勤電車の中では今でもマスクをするのがマナーとなっているようなので,外出するときにマスクは手放せません.インフルエンザも大流行しているとテレビでは言っています.ところが,私の行きつけのスナックじゃなかったクリニックの医者が言うには,インフルよりもコロナが増えているらしいので,これは困ったものだと思います.副反応がつらいので直近 2 年間はコロナのワクチンは接種していないので.
昨年は引退 7 年目でした.相変わらず産総研での派遣の仕事を続けています.当初は今年 3 月一杯で仕事を終える予定だったのですが,もう少し続けてほしいと要請されました.それならばと時給アップを交渉して認められたため,半年程度は継続することにしました.現金なジジイです.しかし朝晩の渋滞に巻き込まれる車通勤にはうんざりしており,できれば早く終えたいと思っています.ただし学ぶことは色々ありましたし,新しいスキルに挑戦する機会も得られたので,ありがたい経験ではありました.
日課だった学び直しは完全に中断してしまいました.というのも一昨年秋から翻訳を始めた鳥の飛行の専門書で手が一杯だったからです.原書で 500 ページ超のかなり長い本だったのですが,翻訳開始から 9 か月程度経った昨年 6 月にようやく完了しました.せっかく苦労して翻訳し長めの注釈も付けたので,あちこちのの出版社に打診してみたのですが,どこからもお断りの返事が来るばかり.まあきわめてニッチな分野なので,こんな本をわざわざ買って読むような人は日本中に 100 人もいないということは分かっているのですが,それにしても悲しい話です.どこかの出版社が手を差し伸べてくれないかなあ?
今は気を取り直して,もう少し初歩的な内容の本を自ら書き下してみよう,それをAmazon の KDP (Kindle Direct Publishing) を利用して自費出版してみようと企んでいます.まあだいぶ時間がかかると思うのですが,乞うご期待.
健康面では尿路結石の再発は無し.コレステロールの値もスタチンのおかげで正常値の範囲内です.平穏な一年間でした.白内障も経過観察中.進行が遅いので医者も手術しましょうとは言い出せないようです.いずれは眼内レンズを入れなければならないのですが.
昨年も夏場に基礎代謝が落ちる機会を利用してダイエットを行い,体重を 5 kg ほど絞ることに成功しました.何のことはない昼食を抜くだけです.私にとっては実に簡単で金もかからない方法なのですが,空腹を快感と感じられる人にだけお勧めできる方法です.
趣味の写真は停滞気味.相変わらずSONY の高倍率ズーム・デジタルカメラを使っているのですが,昨夏は暑い期間が長すぎたために外出の機会が減り,それが習慣となってしまって夏以外でも野外を歩き回る時間が減ってしまったのが最大の原因です.これは大いに反省.今年はもっと歩き回ることにしましょう.旅行用の小さめのミラーレス一眼を物色中です.
PC のハードウェアは春に電源を高級品に入れ替え,メモリを 64GB に増設しただけです.今年は Intel の新世代 CPU に換装したいとも考えていたのですが,Intel CPU の性能向上が足踏み状態なため,どうしたものかと思案中です.
仕事で流体計算を行う機会が増えたのですが,自宅のパソコンでやろうとするとたちどころに役不足が露呈してしまいます.しかし将棋の藤井聡太君のように AMD Threadripper Pro を搭載したワークステーションを新調しようとすると,どんなに安く組んだとしても 100 万円は超えてしまうので「ジジイが趣味に使う金額としては大き過ぎるんでねぇの?」と頭の片隅に住んでいる良心のつぶやきが聞こえてきます.
OS に関しては Windows 11 を使い続けており,特に大きな不満はありません.また最近は Windows 上で Linux の仮想マシンを動かす WSL2 が洗練されて使いやすくなったので,仕事でも趣味でも大いに活用しています.例えば TeX に関しては最近は完全に WSL2 上で TeXLive を使うように移行してしまいました.強力なエディタ VS Code との相性も非常によく考えられています.これはマイクロソフトの近年最大の功績として称えられるべきでしょう.グラフィックスの互換性をもうちょっと洗練させてくれれば,もう Linux マシンを別に持つ必要はないとも言えます.
仕事では主に Python でスクリプトを組んでいます.CAD や 流体計算のアプリケーションソフトでも Python API を備えたものが増えているので,この傾向はしばらくは止められないでしょう.私自身は機械学習などのプログラミングから距離をおいているのですが,今の AI ブームが続く限りは Python の天下が続くのでしょう.機械学習の理論を理解していなくても,数行書くだけで機械学習のプロセスを走らせることができるので,乱用されないか心配ではあります.
昨年観た映画は 50 本.その中で何を取り上げるかというと,やはり「8 月の家族たち」かな?同名の戯曲の映画化なのですが,室内での言葉と言葉のぶつけ合い,言葉の乱闘です.素晴らしいと思ったのはやはりメリル・ストリープ.この映画では毒舌家の母親役を演じるのですが,やはりすごい女優です.予想外に良かったのはジュリア・ロバーツ.こういう役はどうなのかと思ったのですが,メリル・ストリープに負けていないところがすごい.ただし観ていて楽しい映画ではありませんので念のため.
もう一本は「ココ・アヴァン・シャネル」.ココ・シャネルが独立するまでの半生を描いた伝記映画.孤児院育ち,最初は帽子のデザイナーだったのですね.晩年のシャネルのあの自我の強さ,押しの強さはどこから来たのかと思って観ていたのですが,映画の中では繊細な女性として描かれています.私はシャネルの生涯の中では,パリ占領中にナチスの高官の愛人となったこと,戦後国外に亡命したが後に帰国したことなど,後半生に興味があったのですが,そこへの伏線的なエピソードはありませんでした.
一方,テレビを見ていて印象に残ったのはパリ オリンピックの開会式で歌ったセリーヌ・ディオンのパフォーマンス.長期間仕事を休んで難病と闘い,目が落ちくぼんでげっそり痩せた姿を事前に見ていたので痛々しいのでは?と思っていたのですが,きらきら光る衣装でエッフェル塔の展望台から見せた渾身のパフォーマンスには圧倒されました.何という気迫,何という歌唱力.地上の観客たちの反応も女神が降臨したかのように賞賛一色.病気は克服できたのでしょうか?彼女が入念に準備した様子は別の動画でも見ることができて,衣装を作ったディオールのスタジオで,衣装を身にまとったうえで,何度も曲に合わせて取るべきポーズの練習をしていました.
もう一つ印象に残ったテレビ番組は NHK のドキュメント 72 時間の一つ,中国は南昌市のがん専門病院の近くにある貸し厨房「愛心厨房」.農民工など医療保険の恩恵を十分に受けられない人たちの家族が,少しでも入院費用を節約するために狭い路地の貸し厨房で食事を作って病室に届けるのです.それもそのために仕事を辞め,学校を辞めて毎日厨房に立っているのです.この回はドラマに満ち満ちています.昨年の年間視聴者人気ランキングの第 3 位を獲得しました.私は 1 位でもよかったと思っています.他の回の登場人物も言っていましたが「生きることは食べること」「食べることは生きること」「生きていれば腹がへる」「食べることで生きる意欲がわいてくる」などなど名言に満ちています.
今年は引退生活の 8 年目に入ります.仕事を終える予定の後半からは旅行に出かけたり人との交流を増やしていきたいと思っています.そのためにお金も使うつもりです.生きているうちに使わねば.皆様も健康第一でお過ごしください.どうかお元気で.
2024/07/31
ケンローついに帰らず
世界的な登山家で山岳映像作家の平出和也さんと,ケンローこと中島健郎さんが, 6 年の準備期間をかけて挑んだ K2 西壁で滑落し,亡くなりました.急斜面で止まっていて救助には行けず,また動きもないことから救助活動は打ち切られました.二人が所属していた石井スポーツが正式に発表しました.
私はこの登山家のケンローが妙に気に入っていて,特に NHK のグレート・ヒマラヤ・トレイルのシリーズは録画して何度も観ていました.とてつもない技量と体力を持った登山家でありながら,非常に柔和な物腰の対比が魅力でした.撮影ドローンを飛ばす技量もなかなかのものです.世界の果てまでイッテ Q!のイモトさんのサポート役としても有名な存在でしょう.
Svy123, CC 表示 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3411046 による
K2 はエベレストなどのヒマラヤの山々とは異なり,人里から完全に隔離されたとんでもない奥地にある山で,地元の山岳民族ですら山の姿を見たことがある人はいないそうです.観光地化したエベレストとは異なり,登る人も少なく未開拓のルートがほとんど.今回は西壁からの初登頂を目指したのですが,やはり「非情の山」は非情の山でした.
地球上にこういう場所があることは望ましい,そうあってほしいとは思うのですが,私の推しの一人がそれに挑んで命を落としたことは大変残念.もっとも本人は落ちた瞬間に諦めがついていたとは思います.
何十年,何百年と冷凍されたままで残るのでしょうが,エベレスト山頂直下でマロリーの遺体が発見されたように,いつの日か遺体が地上に還ることもあるでしょう.お二人のご冥福をお祈りします.
2024/01/01
謹賀新年 2024
明けましておめでとうございます.皆様にとって昨年はどのような一年だったでしょうか?私も昨年を振り返り,今 年の展望について思うところを書いてみたいと思います.
昨年は新型コロナウィルス SARS-CoV-2 によるパンデミック COVID-19 はようやく収まり,マスク無しでの生活が戻ってきました.ただし会議室や通勤電車の中では今でもマスクをするのがマナーとなっているようなので,外出するときにマスクは手放せません.私自身に関しては元々田舎で引退生活を続けているので,マスクをするのは病院へ行くときやスーパーマーケットへの買い出しのときくらいのもので,パンデミック時からマスク無しの生活を続けています.皆様はマスクとの付き合いはどうされていますか?
昨年は引退 6 年目でした.産総研での派遣の仕事を続けており,順調にいけば今年 4 月からの新年度も週 2 日の勤務を続けることになると思います.仕事の内容は少しずつ変化していますが,おおむね若いころからの専門分野内の仕事なので,楽しみながら働いています.難があるとすれば朝晩の通勤時に渋滞に巻き込まれることで,特に夜の車の運転はストレスの元です.田舎の道路は明るい照明が無い割には交通量が多いので,ギラギラしたライトに目を眩まされながら,歩行者や自転車がいないか注意して運転しなければなりません.特に雨が降っていると最悪です.
日課となった学び直しは,独習に限界を感じながらもよたよたと進展中です.昨年はまずちょっと変わった量子力学の教科書を読んでみました.うたい文句が「シュレーディンガー方程式を解かない量子力学の教科書」ということでちょっと期待していたのですが,残念ながらハズレ.密度行列を公理の中心において理論を組み立てていくのですが,わかっている人向けの教科書で,初学者向けではありませんでした.それでも「同時測定」の定義と意味を厳密に与えてある箇所は非常に参考になりましたし,エンタングルメントの部分も同様によかった.しかしスピンの章は説明が簡潔すぎてついて行けず,グリーソンの定理以降はわかっている人向けの簡潔な説明で,私には歯が立ちませんでした.
気を取り直して今度は以前から興味があった量子力学の諸解釈を俯瞰的に扱った本を読んでみました.こちらは厳密な論理を展開するのではなく,各種の解釈の本質的な部分を概説するものなので,比較的気軽に読み進められます.基本的な対立軸はコペンハーゲン解釈と実在論的解釈です.直感的には実在論的解釈を支持したいのですが,実験結果が示すのはコペンハーゲン解釈.それを何とかなだめて実在論的解釈に引っ張ろうと多くの物理学者たちが苦闘してきたのですが,形勢はなかなか不利です.コペンハーゲン解釈は実用性の高さもあってその地位は揺らいでいません.私自身のぼんやりした感覚では,因果律の制約を取り外すことができれば,実在論的な解釈が可能になるようか気がします.過去が未来を決定するのではなく,過去も未来も互いに影響し合って現在を作っているという考え方です.因果関係は生物の意識が作る幻想ではないかと.
昨年の夏の終わりころ,ひょんなことから中生代の翼竜に興味が湧いて論文を読んでいるときに鳥の飛行を扱った教科書があることを知り,さっそく購入して読み始めました.航空学を鳥の飛行に応用したものですが,工学だけではなく,骨格や筋肉などの解剖学,筋肉の生理学などを学際的に網羅している稀有な本だということがわかりました.自分だけ読むのはもったいないと思い,日本語への翻訳を試しに始めたところ,まんまと沼にはまり込んでしまい,ヒマさえあれば読んでは翻訳という生活を続けています.このため他の物理の教科書は現在おあずけになっています.原書で 500 ページほどのかなり長い本なのでまだ半分も訳せていません.またすこし長めの訳者注も挿入しています.これは本文のわかりにくい部分を補足するのが主な目的ですが,私自身の考え方を述べる機会にもなっています.日本の出版社に出版を打診しているのですが,断られ続けています.私としては印刷製本せずに電子出版で良いと思っているので,どこかの出版社が手を差し伸べてくれないかなあ?翻訳作業では初めから LaTeX を使い,ハイパーリンクを張りまくっていますので,電子出版でなければ十分にその価値を発揮できません.まあ現実にはこのままボツになってしまう可能性が高いと思いますが,私としては今年前半までには翻訳を完成させたいと思っています.
健康面では尿路結石の再発は無し.コレステロールの値も正常値の範囲内です.平穏な一年間でした.白内障も経過観察中.進行が遅いので医者も手術しましょうとは言い出せないようです.いずれは多焦点眼内レンズを入れたいと思っているのですが.
ところで一昨年に続いて昨夏もダイエットを敢行したおかげで,秋の定期健診では体重や腹囲は正常範囲のままでした.ただし血圧が高めだったのは不本意.ダイエットのコツはわかってきたので,今年も基礎代謝が落ちる夏場には実行しようと思います.
趣味の写真については夏前に APS-C のミラーレス一眼を買ったのが変化点ですが,これに取り付ける超望遠ズームをどうしようかと迷っているうちに他のカメラに目移りしてしまい,非常に中途半端な状況に陥っています.日常的には相変わらず SONY の高倍率ズーム・デジタルカメラを使っています.年を取って腕力が衰えていると思うので,いまさら一眼用の大きく重い超望遠ズームを振り回すことができるのか?値段も高いし.非常に迷っています.
一方,昨年は良い知り合いに恵まれて,近海航路で海鳥を見ることができました.一回目は低気圧の通過後で波が荒かった三宅島航路.アホウドリ 3 種をコンプリート.帰路では東京湾内で カツオドリ の漁を見ることもできました.二回目は大洗ー苫小牧航路.これは長時間の二泊二日の船旅でしたが,クロアシアホウドリを飽きるほど見ることができましたし,カマイルカの群れにも何度か遭遇しました.ミズナギドリ類もたくさん見ましたが,識別がなかなか追いつきませんでした.今年はもう少し頻度を上げて鳥見に励みたいと思います.
PC のハードウェアを昨春に更新しました.CPU を当時最新の 13700K にして空冷で頑張っています.ただしビデオカードは取り付けていません.ここ2年ほどでハードウェアの価格が2倍ほどに上がり,とくにマザーボードの値上がりには困り果てました.昨春の更新では,ピンポイントで希望のスペックかつ安価なマザーボードが発売されたので飛びついたのですが,来年あたりに次の更新をおこなうときに,手ごろな価格でマザーボードが入手できるのか非常に不安です.冷却は空冷を堅持したいのですが,巨大なクーラーは巨大なケースを要求するので,これもどうしたものか.もういっそのこと自作は止めて,超小型のデスクトップに移行してしまうのも手かなと思い始めています.
OS に関しては Windows 11 を 1 年以上使い続けていますが,特に大きな不満はありません.気嚢や安定性は十分ですし,新旧のアプリケーションも問題なく走ります.昨年は生成 AI が爆発的にヒットして,生成 AI が作った架空の美人の写真集まで発売されたのですが,ちょっと触った限りではまだまだ完成度に難ありです.この記事の最初に年賀状の図案を載せましたが,これは実は生成 AI に作らせたものです.なかなか希望通りのものが出来なくて難儀しました.今後少しずつ改善されていくのでしょうが,質にこだわると実用化はもうちょっと先のような気がします.
昨年は仕事の上で必要になったため,とうとう Python を使い始めました.しかしライブラリの管理やパッケージへの依存度合い,またメソッドの統一感の無さなどに戸惑っています.まるで建て増し建て増しで大きくなった山あいの温泉旅館のよう.ついRuby と比べたくなるのですが,Ruby の簡潔さに比べると言葉数が多くかつパッケージごとの訛りが強いという印象です.たいていのことはパッケージからメソッドを拾ってくれば出来るようになっているところはさすがなのですが,Web 上で検索してコードの断片を切り張りするとコーディングが完成するというスタイルは好きではありません.ま,しかし仕事で必要な最小限のリテラシーは身に着けたいと思います.
翻訳に明け暮れているせいで,読書はそれ以前に読んだ本で止まっています.面白かったのは塩野七生さんのベネチアに関する本.ルネサンス著作集の中の上下 2 巻を Kindle で読みました.この政治的にも経済的にも特異な都市国家が,どのように発展し衰退していったのかおおよその感じをつかむことができたと思います.やはりアドリア海貿易から抜け出せずに強大化するオスマントルコの影響をもろに受け,大航海時代に大西洋に出ていけなかったのが致命傷だったと思います.しかし政治体制としてはなかなか良いものを持っていたのではないかとも思います.
再びベネチアを訪ねてみたいとの思いは強いし,ベネト州のおいしいプロセッコ(発砲ワイン)も飲みたいのですが,コロナ明けの観光ラッシュはすごいらしく,私のような貧乏旅行者にはなかなか近寄りがたい雰囲気です.また周辺の島々にも行ってみたい気がします.映画「ベニスに死す」の舞台となったリド島にはぜひ行ってみたいです.
昨年観た映画は本数が少なくてたったの 41 本.その中で何を上げるかというと,ジュディ・ガーランドの晩年を描いた「ジュディ 虹の彼方に」がいち推しです.あの「オズの魔法使」の主役を演じて大スターになったものの,ハリウッドに心も体も蝕まれて晩年は幸せだっとは言い難い人生を,レネー・ゼルウィガーが見事に演じました.しかも全ての歌唱シーンを吹き替え無しで彼女自身が歌っています.これは見もの聴きものです.華やかさの影にこんな悲しい物語があったなんて.芸能界あるあるの一つなのかもしれませんが,ハリウッドのいやらしさや闇の部分も垣間見た気がします.彼女のエピソードは NHK の映像の世紀でも取り上げられていました.MGM の社長から強烈なセクハラを受けていたことも.
もう一つ印象深かった映画は,ウィンストン・チャーチルの伝記映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」です.これと併せて NHK の映像の世紀でもチャーチルのことを学びましたが,非常に特異な政治家だとわかりました.一言でいうとヒットラーと対決し打ち負かすことに特化し,そのことに生きがいを感じていた政治家でした.それ以外の政策は成功したとは言い難く,今日のパレスチナの混沌もイギリスが蒔いた種で,チャーチルにも責任の一端があります.ただしヒットラーにだけは完勝した.イギリス国民は結果的にはチャーチルに感謝すべきだったのでしょう.下手にヒットラーと講和などしないで本当に良かったと.戦時に強い政治家でしたが,平時には向かず,また長期的な世界観や歴史観を持っていたかというと疑問に思います.それがよくわかる映画でした.
翻って,ロシアの侵略に対して徹底抗戦を続けているウクライナですが,いつまで人命の損失と国土の荒廃に耐えていくのか,指導者たちの胸の内はなかなか読めません.しかしチャーチルと同じくゼレンスキー氏も,結局はアメリカ頼みの抵抗を続けるしかないのが現実です.かたやロシアは僻地の低所得層を徴兵して戦場に駆り出す一方で,都市部の富裕層は今でも海外旅行三昧.どのように戦争に決着をつけるべきか,チャーチルのエピソードは参考になるのかならないのか,考え出すと悩みは尽きません.
今年は引退生活の 7 年目に入ります.旅行に出かけたり人との交流を増やしていきたいと思っています.そのためにお金も使うつもりです.生きているうちに使わねば.皆様も健康第一でお過ごしください.どうかお元気で.
2023/08/23
ガソリン価格
ガソリン価格の高騰がニュースで頻繁に取り上げられています.しかしガソリンの価格は地域差が大きく,また各種割引やポイントなどの利用によっても変わるので,ニュースで見るような都内の価格が平均的かどうかは大いに疑問です.
日本では輸入された原油は,瀬戸内と太平洋側にしかない製油所でガソリンに精製され,そこから内航船の小型タンカーかタンクローリー,あるいは貨車で石油元売会社の油槽所に運ばれます.そこからさらにタンクローリーに積み替えて各ガソリンスタンドに配送されるという仕組みです.
製油所がない都道府県のほうがずっと多いので,そういう地域では輸送コストが上乗せされます.特に島しょ部が多い県の島内では多重の輸送コストがかかるので,小売価格は高くなってしまいます.また価格競争の多寡も小売価格に反映され,業転玉を扱うガソリンスタンドが近くにあるような場所では,小売価格は低めになります.
今日,一月以上ぶりにガソリンを入れたのですが,石油元売のクレジットカードを使い,さらにスマホアプリの QR コード割引を使って 168 円/L でした.さらにドコモの d ポイントも付きます.ついでにルーチンとしてタイヤの空気圧もチェック.皆さんがご利用のガソリンスタンドではおいくらくらいでしょうか?
全国のガソリンスタンドの価格情報は gogo.gs というサイトでまとめてみることができますので,ここで下調べをするのはありです.
ちなみに私が乗っている最新型のハイブリッド車では,夏場のエアコン常時稼働状態での実燃費は 29.5 km/L .これはかなり優秀なほうだと思います.満タンにすれば楽に 800 km は走ることができます.エアコンを使わない冬はもっと良くなるかというと,実は空気密度が大きくなって空気抵抗が増すからか,あまり変化はありません.潤滑油の粘性の影響もあるのでしょう.
2023/07/23
メディアの貧困
最近テレビのニュースを見ていて,違和感を感じることを二つほど.
囲碁や将棋の対戦
囲碁や将棋の対戦,特に将棋のタイトル戦はしばしば報道されるのですが,どちらがどういう手を指しているかは一切言わないくせに,昼食に何を食べたかを映像付きで長々と紹介します.これは実に視聴者を馬鹿にした報道の姿勢だと思います.
メディアが考えていることはおそらく
どうせ一般視聴者は将棋の手なんかわからないから(俺たち自身もよくわかっていないし),食い物の話でもしておけば視聴率取れるに違いない.
ということでしょう.コアなファンは ABEMA などで解説付きの実況中継を見ているはず(2017 年の藤井聡太と佐々木勇気の竜王戦決勝の AbemaTV の視聴数は 1,240 万を越えた)なので,一般向けのニュースではこの程度の画の出し方が一番視聴率が取れる,という安易な発想だと思います.
しかし,実況中継を見るほどではないが囲碁や将棋はある程度知っているという人口は多いはずです.序盤はこういう手でどちらが攻めて,中盤にどういう展開になって,終盤にこういう手でどちらが投了した,くらいの情報は15秒もあれば伝えられます.将棋を知っている人はそれを聞いただけで盤面の展開が頭に浮かぶはずです.対戦の最も基本的な情報を伝えずに,食い物の画だけ出して視聴率取ろうというのは実に姑息.報道する側のリテラシーの無さも情けないです.
東京ドーム何個分?
これはニュースに限らずバラエティや情報番組でも氾濫している無意味な表記法.
そもそも東京ドーム何個分の面積,東京ドーム何杯分の体積と言われて定量的なイメージが湧く人がいるのでしょうか?私はいないと思います.湧くという人がいたとしても,そのイメージは実際とは大きくずれているでしょう.
東京ドームのグラウンド面積は 13,000 m2,たったの 1.3 ha,114 m 四方です.野球場なんてこんなものでしょう.ほかに東京ドームの建築面積というものもあって,こちらは 46,755 m2 もありますが,これが何を意味するのかよくわかりませんし,そもそもメディが使う東京ドームの 1 個分が何 m2 のことなのか,それに言及して言葉を使っているメディアは皆無です.これも視聴者を馬鹿にした受けねらいの表現です.
東京ドームの容積は 1,240,000 m3 だそうです.一辺が 107 m の立方体と同じですが,こう言ったほうがよほどわかりやすくありませんか?あるいは直径が 100 m の円柱状の桶に入れたとすると,深さが158 m ほどになります.ちなみにクフ王が建てたギザの大ピラミッドは,底辺が 231 m の正方形,高さが 146 m なので,その体積は約 2,600,000 m3.東京ドームの 2.1 倍です.これも東京ドームよりはわかりやすいと思います.
東京ドームを特に体積の単位として使う場合のわかりにくさは,扁平なドームの容積を使っているからだと思います.東京ドームは外から見ると平べったく丸っこい背の低い建物です.その容積がどれくらいかは非常にわかりにくい.内部に入ると非常に大きく感じますが,それは印象にだまされた錯覚で,実際には上述の通りピラミッドの半分以下です.
このような分かりにくい単位を使って面積や体積を比較するのは,東京ドームという「良くわからないがとにかく大きいとされているもの」を持ち出すことによる印象操作であって,何ら定量的な表現にはなっていません.このような感覚的な表現で大きさを強調して伝えるメディアは,数量リテラシーの貧困を再生産しているとも言えます.そろそろほかの表現に改めてほしいと思います.
こんなサイトもあります.
2023/05/26
深夜の漏電
昨夜ちょうど寝入ったころのこと,何かピッピッと音がして,ドアフォン子機の液晶画面が点灯したことに気づきました.同時に寝室の常夜灯が消えています.これは停電だなとすぐに判断し,復旧するのを待っていたのですが,いつまでたっても復旧しません.
仕方なく布団から出て家の周囲を見回してみると,他家では灯りがついているではありませんか.停電しているのはうちだけのようです.となるとこれはトラブルです.非常照明を持ち出して分電盤をチェック.案の定漏電ブレーカーが落ちています.
漏電ブレーカーのスイッチを入れてみると,再びすぐに落ちてしまいました.これはどこかで漏電が発生しているということです.家の中のどの回路で漏電が発生しているのか,それを見るには回路ごとにスイッチを切ってどの回路で漏電が発生しているのか確かめるしかありません.20 個ほどある回路スイッチをしらみつぶしに調べていくと,どうやら一階の照明回路に問題があるということがわかりました.
え?照明?なんでそういうところで漏電が発生するのか見当がつかず途方に暮れてしまいました.仕方なく電力会社の停電コールセンターに電話.状況を説明し,駆けつけてもらうことにしました.ここは 24 時間対応.ただし有償です.
近場の営業所からやってくるはずですが,それを待つ間にもがいてみようと思い,冷静になって考えてみました.そういえば玄関の庭園灯が数年前から内部の腐食のためにスイッチを入れても点灯しなくなっていました.漏電するとすればこれが一番怪しい.これは一階の照明回路の一部です.
外に出て,庭園灯専用の屋外ボックスの中のブレーカーを切り,改めて漏電ブレーカーを入れてみると,ビンゴ!漏電ブレーカーはいつまで経っても落ちません.こいつだ!
ほどなく電力会社のサービスカーが到着.経過を説明し,原因絞り込みのためにやったことを説明すると,間違いなくそれだろうと同意してくれました.彼が客先の分電盤をチェックすると料金が発生するのですが,私の説明を聞いたうえで,大変親切にも,無償の範囲で簡単な点検だけで済ませてくれました.そのおかげで費用はゼロで済みました.
すでに零時を回っていたのですが,ようやく停電から解放されて再び寝床に入ることができました.外に出ているときに見た星がきれいで,遠くでフクロウが鳴いていました.やれやれ.
庭園灯の修理はどうしようかな?
2023/04/12
自衛隊ヘリコプターの墜落原因
宮古島から陸上自衛隊の師団長の視察のために飛び立った UH-60JA Black Hawk が墜落したと思われるのに,機体や遺体が見つからないのは一種のミステリーです.自衛隊は総力を挙げて周辺海域を捜索し,ソーナーまで繰り出してサンゴ礁の海底を捜索しているそうですが,日数を経てもほとんど何の手掛かりも見つかっていません.
https://lockheedmartin.com/ より
謎です.海面から水しぶきが上がり,その後 20 分以上も黒煙が上がり続けたという目撃情報もあるのですが,レーダーから機影が消えたという時刻とは 2 時間もずれています.
私は以下のような可能性を考えてみました.
- ダウンバースト.地元漁師によるとこの地域この季節には急に風向きが変わり海が荒れる「二月風廻り(ニングヮチカジマーイ)」という現象が起こることがあるのだそうです.それを晴天ダウンバーストと解釈してみます.すると低空を飛んでいたヘリはあっという間に海面に叩きつけられて破壊されることになります.当時,付近には雹を降らすような積乱雲は無かったはずなのでこの解釈には無理がありますが,しかし高空では晴天乱流は珍しいものではありません.何らかの強い突風が吹いてヘリが墜落したと考えることは十分合理的です.
- 爆発物を仕掛けられた.次は破壊工作があったと仮定してみることです.なにしろ第 8 師団の師団長が乗っていたわけですから,破壊工作を仕掛ける側からすれば格好の獲物です.自衛隊の基地内部でこのような工作ができる余地がどれくらいあるのか部外者には全くわかりませんが,おそらく自衛隊はこの可能性も真剣に検討し捜査しているはずです.
- 機内でのいざこざ.これは可能性としては低いと思いますが,新任の師団長が張り切りすぎて,何か余計なことを言ったり大げさな身振りをしたりして,本人あるいは別の搭乗者が飛行安全に関係する何らかの装置に意図せず触れて墜落に至ったという,なんとも情けない可能性です.
- 整備不良や操縦ミス.これが意外と可能性が高いかもしれません.ヘリコプターは頻繁な整備が必要な航空機です.とくにメインローターのピッチ制御機構には入念な整備が必須です.これを怠ると重大な事故につながります.今回は師団長を乗せるということで十分な事前整備が行われていたはずですが,一般的に言ってヘリは事故率が高い航空機なので,この可能性は否定できません.
早く機体や遺体が発見され,事故原因が究明されるよう祈っています.
より以前の記事一覧
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- 統一教会洗脳旅行とアカプルコ 2022.07.13
- 日本が難民に冷たい理由は? 2022.03.18
- ジャベリンの大見本市を画策 2022.03.17
- アインシュタインの誕生日に 2022.03.14
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- 排石記 2018.04.23
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